競技ポーカーの世界とは?

つぐ兄のコラム-1

最近、SNS等を通じて大学生や時には高校生から「僕はポーカーが大好きで、就職せずに自分の人生かけてプロになりたいのですが、どうすればいいですか?」と聞かれることがある。

プロになるのは簡単なものではない。野球選手が甲子園で輝かしい結果を残して、プロに行く方法があるように、(ポーカーでは)日本の大会で優勝し、海外の大会へチャレンジできる「全日本ポーカー選手権(通称:AJPC)」などに出場し、優勝することで世界大会へチャレンジする権利を得る方法がある。

このAJPCで得るチャレンジの権利は、毎年6月に米国・ラスベガスで行われる世界大会(通称:WSOP)のメインイベントの参加権利と宿泊代、そして飛行機代。参加人数は世界から集まった7,000人超で、優勝者はなんと10憶円もの賞金を得ることができる。

競技ポーカーを例える際に、僕は「プロゴルフの世界」に似ていると良く話す。ゴルフの世界では、プロ登録している選手が、自費でその旅費や参加費を払い、勝つと賞金がもらえる。その中でも、有名な選手はスポンサーから大会出場にかかる諸々の経費は、そのスポンサーから支払われる。

ポーカーに例えると、同じように旅費や参加費がかかり、勝つと賞金がもらえる。数年前に聞いた話だと、サッカーとポーカーの競技人口は同じくらいだと聞いたことがある。しかし、日本ではそういった企業のスポンサーが付いている選手は、私を含めて数えるほどしかいないのが現状だ。

僕の目標は、このポーカーという競技を日本に認知してもらい、憧れの職業にポーカーがランクインすることだ。そのためにも僕はトップを走り続け、みんなの目標と思ってもらえるような選手になりたいと思っている。

さて、自分とポーカーの世界観、自分のポーカーとの向き合い方、ポーカーの賞金について触れてみよう。ポーカーはマインドスポーツとされ、将棋やチェスと同じような扱いだ。
フランスの最高裁では、ポーカーはギャンブルではない!という判決が出ており、ギャンブルは認めないが、ポーカーは認めると言った話を聞いたことがある(※ちゃんと確認した情報ではないが、そう言われているようだ)。また、台湾ではギャンブルは禁止だが、昨年、ポーカーはマインドスポーツとして認める様になり、現在多くの大会が国内で開催されるようになっている。

先ほども触れたが、世界のポーカーの競技人口はサッカー並みで、米国では将来なりたい職業ランキングの上位にも入る。もちろん、欧米ではプロと呼ばれる選手が存在し、年間契約やCMに出演したりもする。また、ポーカーの大会はスポーツチャンネルなどでも放送される。何度も言うが、ポーカーの世界大会はゴルフの大会みたいなもので、ゴルフの大会同様に参加費や遠征費がかかるが、海外などの契約プロはゴルフプロ同様に契約メーカーがその全てを出したりるす。
しかし、ポーカーが他のスポーツと大きく違うのは参加費から賞金が充当されること。
つまり負けたらマイナスもあるということもある。

つぐ兄コラム…続く