東京の離島「神津島」が舞台のプラネタリウム「星夜に浮かぶ島」が上映開始後に早くも大きな注目！

２０年１２月、国内で２番目に【星空保護区】に認定！神津島村が全面協力し、コロナ後の旅行需要喚起に期待！！

今年１月に神津島のＢ＆Ｂスタイルの宿「みんなの別荘ファミリア」のベランダで撮影された無数の星の数々（写真：長沼茂希）

　２０年１２月に【星空保護区】に国内で２番目に認定された東京の離島・神津島を舞台にしたコニカミノルタプラネタリウムのヒーリングプラネタリウム「星夜に浮かぶ島」が、１１月１９日から上映を開始し、早くも注目を集めている。

　神津島は、１９年夏頃から【星空保護区】の申請に向けた準備を進め、２０年１２月に認定を受けたものの、新型コロナウィルス感染拡大の影響を受け、移動自粛などが求められる中、大々的なＰＲを行うことができなかったという。

　認定２周年を迎えるタイミングで、プラネタリウムを通じて神津島の魅力を知っていただき、新型コロナで落ち込んだ観光需要の喚起につなげられないかと、作品の制作には神津島が全面協力した。

　神津島村の前田弘村長は「夏場より、スッキリ綺麗に見える満天の星。夏期観光以外の周年観光を目指して取り組んだ星空保護区。保護区認定から丸２年、漸く目に見える形として、神津島の星空を題材にした「星夜に浮かぶ島」の映像がコニカミノルタプラネタリウム、都内３ヶ所での上映が開始されました。神津島の認知度アップ、更なる観光振興に繋がるものと、期待を寄せています。また、光害やエネルギーの浪費問題、自然保護、環境保全等、小さな島からですが情報発信していきたい」と話す。

ファミリアのベランダから撮影された天の川

なぜ、神津島ではこれだけ美しい満点の星空を楽しめるのか？神津島村は神津島港を中心に、約１８５０人の島民の多くが西側の集落に集中して暮らす「一村一集落」で、その集落では夜空に光がもれない光害対策型の街灯・防犯灯に取り替える事業がポイントにあるという。

　すべての街灯を取り替えることは、コストも時間もかかる事業だが、東京都の補助もあって急速に進められ、２１年１月時点で島内の街灯・防犯灯５３６基のうち、なんと約９割の取り替えが完了した。

神津島は本土や他の島から十分に離れていて、程よい高低差もあり、東西に開けた浜辺もあり、星空観賞に適した地形といえる

今回の作品の制作に協力したメンバーの中には、１７年に神津島に移住し、Ｂ＆Ｂスタイルの宿「みんなの別荘ファミリア」を営む田中健太郎さん・あやのさん夫妻も全面協力。「２０年の夏、宿泊者の中にコニカミノルタの方がいらしたのがきっかけで、その日からコニカミノルタプラネタリウムに猛アタックを重ねた結果、『星夜に浮かぶ島』が生まれました。星や夕陽を眺めていると〝当たり前の奇跡に気づく〟ような、ゆったりした旅を楽しんでもらいたいという、私たちファミリアの願いがたくさん詰まった作品となっていて感激しています。日常を抜け出し、星を求めて神津島の旅へ、ぜひお越しください」と、作品を通して神津島の魅力を伝えたいと話す。　

１７年に神津島に移住し、Ｂ＆Ｂスタイルの宿「みんなの別荘ファミリア」を夫婦で営む田中健太郎さんとあやのさん

　作品の注目は、ナレーターに女優の広末涼子さん、音楽はシンガー・ソングライターでギタリストのおおはた雄一さんが担当していることだ。おおはたさんは「初めて神津島を訪れて体験した満天の星空。実際に目で見る天の川や流れ星には驚きました。島の空気と風、波の音を聴きながらギターを弾いた夜の一コマ。色々な場面をひとつひとつ思い出しながら曲にしていきました」と、作品内で流れる曲について思いを伝えた。

他にも、今回の作品の誕生に大きく関わった人たちから、コメントが寄せられました！