出勤・通学途中の会社員や学生たちを〝勝手に〟応援するチアリーダー「AJO☆朝チア部」
〝応援のチカラ〟を科学的に紐(ひも)解き実践・検証していく「応援学」ラボキックオフイベントを開催!

「応援学」に興味・関心を持つ高校生から企業や団体から約80人が参加!

 

全日本応援協会代表理事の朝妻久実氏(写真中央)と記念撮影を行った参加者たち

 

 東京や神奈川、静岡などの朝の駅前で約15年にわたり、出勤・通学途中の会社員や学生たちを〝勝手に〟応援するチアリーダー「AJO☆朝チア部」の部長を務め、一般社団法人全日本応援協会の代表理事を務めるフリーアナウンサーの朝妻久実氏が、このほど都内で「応援学ラボプレキックオフイベント」を開催した。

 

キックオフイベントの冒頭で挨拶を行った全日本応援協会代表理事の朝妻久実氏

 

 朝妻氏は、2018年11月に同協会を設立し「AJO☆朝チア部」のプロデュースに加え、応援コンテンツの監修、社会に役に立てていくため〝応援のチカラ〟を科学的に紐(ひも)解き実践・検証していく「応援学」の構築などを行っており、学校での特別授業や企業・自治体では講演や研修などにも携っている。

 今回行ったイベントには「応援学」に興味・関心を持つ高校生から企業や団体から約80人が参加。朝妻氏は「このたび〝応援する文化を育て、社会にポジティブな循環を生み出す〟ことを目的とした探求と実践の場として『応援学ラボ』を始動いたします」と、初の公式イベントとして今回のプレキックオフイベントが行われた。

 

キックオフイベントには「応援学ラボ」アドバイザーとしてスポーツドクターでエミネクロス代表の辻秀一氏(写真右)、リバネス代表取締役社長の井上浄氏(写真右から2人目)

 

 「いよいよ応援というものが、本当に社会を良くしていくためのものとして、時代が来たのではないかと私は感じています。応援と聞くと、スポーツで〝よし、頑張れ〟といった気合のアクティブな応援をイメージする方も多いと思います。私たちがやっている応援というのは、またひと味というか、深味も違ったりします。それが、個人の事だけではなく、相手、地域、社会、もしかしたら地球、世界という所までいくのではないかと。応援学ラボは商標登録まで取っております。私自身がなぜ、朝の駅前で出勤途中の皆さんを勝手に応援し始めた理由は、幼少期にいじめというのを経験して、そこで初めて人の心の痛みというのを知りました。そうすると、自分が受けていないけど、誰かが同じ目に遭った時に、共感しちゃいます。何か力になりたいって思う様になり、これが最初のきっかけだった気がします。中学時代に北海道の田舎の中学校で先生に、アナウンサーに向いているのではないか?と言われたことがあって、大学時代に東京に行き、そこで出会ったのがチアリーディングでした。チアリーディングという競技スポーツに惚れ込みまして、本当に一生懸命頑張りました。チアって、お客さんとの掛け合いをするMCが必要で、それを先輩から『久実は皆のテンション隊長だから、やったら良い』って言ってもらえて、それをやった時に『こんなに自分の声で人の空気を変えることができるんだ』って感動したことと、『あなたの姿、そして、声を聴いて元気をもらったよ』と言ってもらったことがあり、それから『より、私はアナウンサーを目指そう』と思いました」と、その後アナウンサーを目指すものの就職活動で約70社に落ちて、幾度となく挫折を繰り返した話や、16年前に朝の新宿駅前でたった1人で朝チアを行っていた初代部長との出会いがきっかけで『朝チア』に参加した際の秘話、そして、一般社団法人全日本応援協会を立ち上げた話などを熱い思いを交えながら伝えた。

 

キックオフイベントではグループに分かれて「応援」に関するグループディスカッションも行われた

 

 続けて、朝妻氏は「私、そして、AJOは応援文化を世の中に広めたいと思っています。そのためには、応援ってどんなメカニズムなのだろう。応援ってどんな要素、効果があって、どんなものなのだろうってことをまだ体系化されていません。エモーショナルは活動家として十分やってきたのであります。今度は科学的なものを追求してみようと、人が人を応援することで生まれるポジティブな変化というものを科学的かつ実践的に探究する学問です。難しいことをするつもりはありませんが、一番は実践です。イメージでは脳科学や心理学をメインとして、そこから応援学として体系化されていって、企業や社会の中に応援文化を広めていく。しっかりと実走していく所までをやっていきます。応援はされる側だけでなく、応援する側が力を与えられる面があります。実際に人を応援しようと気持ちになるとオキシトシンという愛情ホルモンが分泌されることがわかっています。これ自体が社会課題を解決する一助になるのではないかと思います」と、離した。

 今後は、定期的にオンライン会のほか、実践のシェア、テーマ別のディスカッション、応援を取り入れた企業の事例紹介などを行っていくという。

 その後、キックイベントでは、参加者たちがグループに分かれて「今日からできる応援アクション」をテーマにしたディスカッションを行ったほか、アドバイザーとして応援学ラボを応援するスポーツドクターで、エミネクロス代表の辻秀一氏、リバネス代表取締役社長の井上浄氏を迎えての「応援の可能性と未来」についてトークセッションなどを行った。

 

キックオフイベントには、高校のチア部で活動を行う最年少17歳・高校3年生の金子葉南さんも参加

 

 今回のキックイベントには、高校のチア部で活動を行う最年少17歳・高校3年生の金子葉南さんも参加した。「応援って、凄く日常にあふれているもので、ただ踊るとか、声を出すだけでなく、誰かに共感してあげるとか、自分が頑張っている姿を見せるとかでも応援できるということがわかりました。それを言語化するってことが凄く難しいと思うんですけど、今回様々な分野で研究されている方々の話を聞いて、もっと自分も研究してみたいと思いましたし、応援が奥深いものだと感じました。まず、明日から自分が実践できることは、登校してきた皆におはよう!って言うこととか、自分から笑顔で挨拶していくことで、一人でも嬉しい気持ちになってくれたり、元気になってくれたりする人が出てくることを願って、明日から実践したいと思いました」と、笑顔でコメントした。

 

金子さんに「応援」パワーを送る「AJO☆朝チア部」部長の朝妻久実氏

 

 小学3年生からチアの活動を行っていたという金子さんは「チアって、呼ばれて応援しに行くことがほとんどなので、自分から誰かを応援しようという気持ちがあまりなかったのですが、応援学ラボに参加して、もっと高校生の自分だからできることをやっていきたいと思います。将来は朝妻さんの活動を見て、自分も朝チアの活動を広げていきたいと思っているので、まずはAJOのパートナになって自分もこの朝チア部の一員になって、朝チア部の活動を大きくしていきたいです。あとは、応援というものをもっと空間とか、モノとかいろんなものに応用していきたいなと思っているので、応援とかに関わる仕事をしていきたいと思います」と、応援学を通して将来の夢についても話した。

 

 

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