2024年9月に静岡で行われたスポーツニッポン新聞社主催・第79回天皇賜杯全日本軟式野球大会ENEOSトーナメントを初制覇した「ゴリラクリニックベースボール」(東京第1)は11月22日、都庁を訪問し、小池百合子都知事に優勝報告をした。
天皇賜杯は、社会人軟式野球界において最高峰の全国大会。
ゴリラクリニックベースボールは2019年創部。わずか2年で天皇賜杯本大会初出場を果たすといきなり4強入りし、22年大会は8強、23年大会には準優勝。強豪ひしめく東京で頭角を現し、さらに全国屈指の強豪に躍り出た。
「軟式野球にある思い込みを壊したい」と変革を訴える今浪隆博監督の下、信条である「打つ野球・点を取る野球」で、24年シーズンも勝利を積み上げてきた。天皇賜杯の都道府県予選となる今年4月の東京都春季軟式野球1部で優勝し、チーム初となる東京都第1代表の座に。本大会でも圧倒的な打力・得点力を見せつけ、6戦7本塁打37得点を挙げた。9月18日の古豪・静岡ガスとの決勝では、1点を追う9回に3連打で同点に追いつくと、なお1死満塁。5番・関根雅が初球の直球を捉えて右前打。3対2の逆転サヨナラで優勝を収めた。
優勝報告で今浪監督は「創部5年目という短期間での天皇賜杯優勝は史上初。天皇賜杯を毎年お見せしたい」と語った。
小池百合子都知事は「優勝おめでとうございます。天皇賜杯を26年ぶりに東京にもたらしてくださいました。創部わずか5年で一気に頂点に立ち、これからは、2連覇、3連覇したいという強い意気込みで、ぜひ目標に向かって勝ち進んでもらいたい。そして、今後もスポーツの力で都民を盛り上げて欲しい」と称えた。