東京国際フォーラムで20周年記念ゴールドコンサートグランドチャンピオンシップを開催!
第16回グランプリ受賞の笙YUUさんが2代目グランドチャンピオンを獲得!

20周年を迎えた障がい者の国際舞台芸術コンクールに12回から18回のグランプリ受賞者8組が出場!

 

 

ステージでは出場者全員で記念撮影が行われた【撮影:川津貴信】

 

 障がい者の国際舞台芸術コンクール「20周年記念ゴールドコンサートグランドチャンピオンシップ」(主催:NPO法人日本バリアフリー協会)が9月23日、東京国際フォーラムで行われ、第16回グランプリ受賞の笙YUUさん(知的・発達・内部/宮城)が、2代目グランドチャンピオン(日本信号賞)を獲得した。笙YUUさんには、日本バリアフリー協会から芸術活動支援金30万円のほか、協賛社のピザーラからピザーラプレゼントチケットが贈られた。

 

2代目グランドチャンピオンとなった笙YUUさん(写真左から2人目)【撮影:安澤剛直】

 

 今大会は、第12回から18回までのグランプリを獲得した出場者8組が出場し、2代目グランドチャンピオンを決める大会として開催された(※11回、19回はグランプリ該当者なし。14回はグランプリ受賞者が2組)。

 

演奏がとても難しいと言われる「笙」を巧みに演奏した笙YUUさん【撮影:川津貴信】

 

 オリジナル曲「令和の煌(きらめき)」を演奏し、2代目グランドチャンピオンとなった笙YUUさんは「この日のために何度も練習してきました。仙台の地で普段は活動を行っていますが、久しぶりに東京で演奏できたことを、とても嬉しく思っています。『令和の煌』という曲を「世の中が平和であるように」という願いを込めて、いつも演奏しています。

 

♡審査委員長・湯川れい子氏の笙YUUさん総評

 

オリジナル曲の「令和の煌」、そして、「笙」という楽器。私は本当に「笙」という楽器がどんなに難しいか、少し触ったことがありますが「笙」は、一つのメロディーを立てて吹くということが大変難しい楽器です。一つのメロディー、あれだけのメロディーを奏でること自体が大変なことなのではないかと思います。そして、それが聴く者の心のカーテンを広げるような、力強さがあって、まさに呼吸、息吹として伝わってきました。もはやプロになるしかない人だと思います。ただ一つ、リクエストがあります。確かに約1300年の伝統を持った雅楽ではありますが、いつも神主さんのような姿をしてらしゃる必要ないのではないかと思います。もっと世界を広げていただくためにも、例えばジーンズでもいいんじゃないか。ジーンズで笙を吹いたら、まさに東儀秀樹さんのようにエレキギターとの共演もできます。そんな世界的な広がりをもっていただけたら、さらに素晴らしいのではないかと思います。おめでとうございます。

 

■第2位 (ピザーラ賞):DJ Yuta & Yoichiさん(肢体/鳥取)

 

惜しくも第2位となったDJ Yuta & Yoichiさん【撮影:川津貴信】

 

♠DJ Yuta & Yoichiさん(第12回グランプリ受賞)コメント

 

(曲のプロセスについては)この曲はもともとは後半のゆっくりした曲があって、それを作ったときに、イタリアに住んでいる友人が、お子さんに障がいがあるんですが、インクルーシブを進める活動をしていて、そういうグループを友人が作るということで、そのテーマ曲として後半の曲を作ったときに、やっぱりいろんな世界の問題があって、一番の根本の問題は分断や争いや、幸せでない空間を作っちゃうので、世界がお互いに溶け合うような世界になったらいいよねっていう話で、この曲が生まれました。その世界を書いたうえで、今の大変な世界をああいうカタチでイントロにして、今回の曲ができました。僕にとってコンピューターは相棒なんですけど、ホント、使う人によっていろんな素晴らしい効果を出してくれると思うので、ぜひこういう使い方でもっと広まれば、みんな幸せになるんじゃないかなって思います。(演奏を終えて)凄く楽しかったです。みんなで一緒に幸せで平和な社会をゆっくりと作っていきましょう。

 

■第3位 (東京西ロータリークラブ賞):CAPPERSさん(肢体/東京)

 

第17回グランプリ受賞のJAHLIさんは愉快な仲間たちとCAPPERSで出場し、第3位となった【撮影:川津貴信】

 

♠CAPPERSのJAHLIさん(第17回グランプリ受賞)コメント

 

(4名のメンバーについて)ソウルメイト的な、演奏だけじゃなくて、普段から一緒に自分とつきあってくれているというか、音楽だけではなくて、自分の生き方に色々と刺激を与えてくれる仲間たちです。演奏し終わって、ホッとしています。(曲については)この曲は、今も街が明るくて、見上げてもあまり星が見えないところの方が多いですが、長野に自分がイベントで行ったときに、友達が、それこそ見上げなくても星が見える、このまま見えるところがあるんだよと教えてもらって、そこに行きたいなという思いがあって作った曲です。(タイトルの「星を見に行こう」について)一人では生きていけないので、自分がやりたいなと思ったこととか、行きたいなと思ったこととか、自分の想いを一緒に遂げてくれる仲間とか、そういう存在の大切さとか、あとは一歩踏み出せば、自分が望んでいる素晴らしいものに出会えるということを音楽もレゲエも、仲間も教えてくれるので、そういうことが伝わったらいいなと思って作りました。(最後にメッセージを)武器を捨てて、楽器を持ちましょう!

 

■湯川れい子賞 (三菱商事賞):佐藤翔さん(視覚/東京)

 

湯川れい子賞(三菱商事賞)を受賞した佐藤翔さん【撮影:川津貴信】

 

♠佐藤 翔さん(第14回グランプリ受賞)コメント

 

オリジナル曲は、いつかは作ってみたいと思っていますが、皆が知ってる曲の方が、皆が笑顔になれるからカバー曲がメインだと自分で気づきました。笑顔にできる魔法を皆にかけられて、僕はとっても嬉しいです。これからの目標は皆を、家族や友達、そして、この地球、宇宙を笑顔にできる魔法をかけることです。だって、僕の名前は佐藤翔(かける)だからね。応援してくれた皆のおかげです。ありがとうございました。

 

■観客賞 (関西学院大賞):ConstantGlowthさん(肢体/沖縄)

 

一番最初の登場で演奏を行ったConstantGlowthさんは会場を和やかなムードにして観客賞を受賞【撮影:安澤剛直】

 

ConstantGlowth 謝花 勇武さん(第13回グランプリ受賞)コメント

 

緊張して、足がガクガクして、立ち上がれませんでした。作詞・作曲・編曲だとか、僕が中心でやるので、メンバーにわがままを言いながらなので、メンバーがとても優しくて、僕のワガママを聞いてくれるところなので、寛大な器を持ったメンバーでやれています。今後の目標は車いすで「紅白」に出たいなと思っています。

 

☆第20回記念ゴールドコンサートグランドチャンピオンシップ公式サイト