現役大学生が見た
ミス日本コンテスト東日本地区大会

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 「第55回ミス日本コンテスト」(スポーツニッポン新聞社後援)の東日本地区大会が8月23日、都内で行われた。書類選考と面接を通過した23人のうち、新型コロナウイルスの影響で欠席した4人を除く19人が参加。洋服審査と水着審査で、ミス日本コンテストへの思いを語った。審査の結果、7人が来年1月23日の本選への出場が決まった。今回は6人の大学生が本戦出場者にインタビューし、感想などを記事にまとめた。

 ※① 氏名 ②年齢 ③所属 ④ミス日本コンテストを目指した理由 ⑤本選に向けた抱負 ⑥感想

 

 

【本選出場者その1】稲川 夏希(いながわ・なつき)

 

①稲川 夏希(いながわ・なつき)

②20歳

③慶應義塾大学法学部法律学科3年

④ミス日本の勉強会に大変魅力を感じたから。勉強会では先駆者の話を聞いたり、内面、外見、行動の3つの美を養うことができると感じたから。

⑤貴重な機会をいただくからには、全力で取り組み、日本の模範となる女性であると皆さんに認めていただけるように、努力をして素晴らしい姿を皆さんにお見せしたいです!

⑥皆さんそれぞれ夢や目標を持ち、このミス日本コンテストに挑まれているのだと実感し、同年代の女性としてとても感化された。その中でも、取材をした稲川さんは将来の夢に向け法律の勉学に励んだり、お父さまの会社のサプリを飲んで健康に気をつけたり、他にも丁寧な言葉遣いや立ち居振る舞い、所作を感じ、どの分野においても美しかった。グランプリコンテストでは稲川さんだけでなく残られた全員の方の努力が報われることを祈念する。

(昭和女子大学国際学部英語コミュニケーション学科3年・松井 那奈子)

 

 

【本選出場者その2】小川 聖奈(おがわ・せな)

 

①小川 聖奈(おがわ・せな)

②21歳

③青山学院大学地球社会共生学部地球社会共生学科3年

④2020年のミス日本水の天使に選出された名古屋テレビ放送のアナウンサー、西尾菜々美さん(青学OG)からこの大会について教えてもらい、すごく素敵な大会だと思って応募しました。

⑤勉強会を通してたくさん自分自身を磨き、1月の本番に向けて最高の輝きで頑張りたいと思っています。

⑥取材に参加できたことをとてもうれしく思っている。どの方もスピーチや特技を披露している姿や笑顔がまぶしく見えて、まさに3つの美が確立されていると感じた。中でも他の出場者がスピーチされている時にうなずき、笑顔を絶やさないでいる小川さんの姿は一段と輝いて見えた。最後に披露されていた英語劇の堂々とした姿や取材時の謙虚な姿は素敵だった。私自身、小川さんの素敵な笑顔や謙虚な一面が本番でも最高に輝くことを願っている。

(創価大学経営学部経営学科2年・大山 未聖)

 

 

【本選出場者その3】上村 さや香(かみむら・さやか)

 

①上村 さや香(かみむら・さやか)

②23歳

③慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科修士2年

④中学から音楽活動をしており、高校時代には軽音楽部で全国大会準グランプリを獲り、大学時代にはメジャーデビューを経験しました。大学4年の3月にレコード会社との契約が更新に至らず、1年半ほどは大学院で学んでいましたが、学生最後の年に「自分を試したい」と思ったのがきっかけです。

⑤これから勉強会が4カ月ほど行われるということでとても楽しみにしています。着物の着付けの仕方や肌のメンテナンスなど特別講師の方に学べるという機会に感謝をして、もっとミス日本ファイナリストにふさわしい人になれるように努力していきたいと思います。

⑥好きなアーティストについて伺うと、人生のロールモデルとして子育ての面やプライベートと仕事を両立している森高千里さんに憧れていると語った。自己PRの際には作曲した「スクロールがやめられない」を披露。作曲する際は歌詞から作るという。それだけ言葉1つ1つを大切にし、その気持ちが姿勢や所作にも現れており、とても美しいと感じた。1月へ向け、ぜひ頑張っていただきたい。

(神田外語大学外国語学部国際コミュニケーション学科国際ビジネスキャリア専攻2年・磯原 万尉斗)

 

 

【本選出場者その4】北原 海葵(きたはら・みき)

 

①北原 海葵(きたはら・みき)

②23歳

③アクセンチュア株式会社ビジネスコンサルタント勤務(早稲田大学卒業)

④2018年準ミス日本の霜野梨沙さんと大学内の学生団体の中で知り合い、彼女から話を聞いてコンテストの存在を知りました。存在を知ってからこれまで出場を考えたことはありませんでした。近頃大切な人を失いました。これをきっかけに、自分の内面を磨き、失った自信を取り戻したいと思い、コンテストに参加することを決めました。

⑤人間性、外見などまだまだ至らないところが多くあるので、今後の勉強会を通して高い視座、広い視野を身に付け、まい進したいです。

⑥美しさの基準は十人十色だ。しかし、共通して言えることは、日々自分自身と向き合い、志を高く持って実現のために行動をする、そして継続をする人は魅力的であるということだ。挑戦し続け、高みを目指し自分を磨き続けること。芯のある同年代の女性の活躍に刺激を受け、自分も美しく強い女性になりたいと思う。勉強会を通して美を学び、さらに自分を高めていく気持ちを語った北原さんの表情からは、心の美しさがうかがえた。

(昭和女子大学人間社会学部現代教養学科3年・松坂 渚)

 

 

【本選出場者その5】野田 萌々子(のだ・ももこ)

 

①野田 萌々子(のだ・ももこ)

②20歳

③上智大学総合グローバル学部総合グローバル学科3年

④アナウンサースクールに通っていた際にコンテストの存在を知りました。その時点では自分には実力が足りないと感じていましたが、チャレンジすることの大切さ、これから学びたいという姿勢が大事だと思い出場を決めました。

⑤夢は「日本の美」をサービスを通して体現できるような客室乗務員になることです。そのために、このコンテストを通して日本人女性の持つ美しさを知り、客室乗務員になった際には培った学びを発信していけるような存在になりたいです。

⑥サム・レヴェンソンの「時を越えた美しさの秘密」という詩の一節に「真の美しさとはあなたの精神から生まれてくるもの」という言葉がある。美しさとは外見のみを表すものではなく内面、またその内面の美しさから発生する行動、そのすべてが作用し合い、美しさというものが生まれるのだと考える。昨今、ルッキズムに対する議論により、ミスコンが廃止される中、容姿のみではなく考え方、これまでの活動内容、夢に対する思いも紹介される今回のコンテストで私は彼女の中にある真の美しさを感じた。

(神田外語大学外国語学部国際コミュニケーション学科国際ビジネスキャリア専攻3年・利根川 明澄)

 

 

【本選出場者その6】東海林 杏朱(とうかいりん・あんじゅ)

 

①東海林 杏朱(とうかいりん・あんじゅ)

②17歳

③目黒日本大学高等学校芸能コース2年

④私は何か人に伝えることが好きで、コロナ禍になって人に会えなくなってしまったことが多くなり、ミス日本コンテストという機会の中で私の心を人に伝えることができると思い、応募しました。

⑤最初は私の心が伝わるか不安だったのですが、1月に向けての期待とうれしい気持ちでいっぱいになっています。

⑥関係者として出席し、直接本人に取材をするなど全てにおいて初体験だったが、自分にとって忘れられない日になった。審査を見ていて、コンテスト参加者全員がこの日に向けて自分自身を磨き上げた姿は、女性を勇気づけ、憧れの人として先頭に立って女性を引っ張っていく存在になると感じた。実際に自分が取材をした東海林さんは、17歳ながら「この場に出場することを諦めなくてよかった。1月に向けて期待とうれしさでいっぱいです」と力強く訴えたのが印象的だった。

(創価大学文学部人間学科哲学・歴史学専攻3年・植山 蓮)

 

 

【本選出場者その7】寺嶋 琴(てらじま・こと)

 

①寺嶋 琴(てらじま・こと)

②20歳

③東京大学前期教養学部文科一類2年

④弁護士として(日本語の分からない外国人のための)法廷通訳人制度の法整備に携わりたいと考えています。日本では法廷通訳人制度の整備や重要性は進んでいません。それを進めていくために人々の行動や意識を変えるには、ミス日本が掲げている3つの美しさ(内面の美、外見の美、行動の美)を学びたいと考えて応募しました。

⑤グランプリはもちろん、ミス日本水の天使にも興味があります。私はマンホールカード収集をしていることもあり、上下水道の仕組みとか日本の高い水循環の技術とかにも関心があります。そちらの広報をやらせていただく機会があれば頑張っていきたいです。

⑥寺嶋さんの座右の銘は「Do my best with no regrets.(後悔なしの最善を尽くす)」。それを意識するようになったのは小学生の頃だった。運動会のリレーメンバーになろうと懸命に練習したが選ばれず、代わりに応援団長として仲間の活躍を後押しした。「自分のためだけでなく周囲のために全力を尽くす喜びに気付きました」。弁護士志望も、そこに起因している。今回は7人中7番目で本選出場が決まった。「まだまだ伸びしろがあると捉えて、本選に向けてさらに全力を尽くしていきたいです」と意欲を示した。東京大学出身では2019年に度會亜衣子さんがグランプリとミススポーツに輝いている。今回の本選出場者で最も身長が低い1メートル62ながら、強い信念には大きな可能性が感じられた。