新たなスポット&グルメが話題!この春は「中国地方の旅」に行こう!!
春本番を前に岡山&広島エリアを本紙記者が突撃リポート!!

【岡山】カレータクシー&岡山カレー、岡山城&後楽園【広島】エディオンピースウイングスタジアム広島、汁なし担担麺を徹底取材!

 

中国地方でこの春注目のスポットは広島市内に誕生したJ1広島の本拠地「エディオンピースウイングスタジアム広島」

 

 関東出身の記者にとって、西日本は憧れの場所。そして、中国地方では新たなスポットやグルメが話題になっているという。これは、春休みを先取りするしかない!岡山&広島を訪れるため、新幹線に飛び乗った。(倉地 城)

 

☆美味しいカレーを求めて、要予約「カレータクシー」に乗って岡山市内散策!

 

岡山市内で1台だけ走る「カレータクシー」(写真右はドライバーの居森寧々さん)

 

 昼過ぎに降り立った岡山駅で、思わず声が出た。「カレータクシー、本当に来た!」。イエローの車体に3種類のカレーと9種類のスパイスのイラストを散りばめた1台。「岡山カレー」を新名物として推す同市とあって、地元・両備グループの「岡山カレータクシー」は要チェック。このデザインは約500台の中で1台だけ。たまたま出合える確率は低く、予約は必須だ。

 

カレールーを入れるポットの行燈が特徴の「カレータクシー」

 

 車内でも、カレー色のシートにテンションが上がる中で「QUIET VILLAGE CURRY SHOP」に到着した。01年オープン、カウンター9席の店内は温かみのある雰囲気。地元食材にこだわった、やさしいカレーが食べられる店だ。

 

カレー色のシートでテンションも上がる「カレータクシー」の車内

 

☆「QUIET VILLAGE CURRY SHOP」は地元・岡山の食材にこだわったメニューで大人気!

 

 

「QUIET VILLAGE CURRY SHOP」はオープンと同時に行列ができるほどの人気店

 

 同行のカメラマンとあわせ2食を注文。3種盛りの「チキン、ダル、カキ」と「チキン、ダル、ほうれん草&厚揚げ」をチョイスし、スパイス卵と岡山白桃チャツネをトッピング。じんわり汗をかきながら、地元の新鮮食材のうまさに舌鼓を打った。

 

記者が注文したチキンカラー、ダル(豆)カレー、法蓮草&厚揚げカレーの3種カレー(※ゆで卵、岡山白桃チャツネのトッピングは別料金)

 

 特に白桃で知られる岡山とあって、チャツネがまろやかさを演出。「油分は少なめにしています。続けて食べに来られ、体の調子が良くなったという方もいます」とスタッフは話す。
 「カレーで岡山を盛り上げたい」という思いが詰まった一皿だった。

 

カメラマンが注文したチキンカレー、ダル(豆)カラー、牡蠣の3種カレー(※ゆで卵、岡山白桃チャツネのトッピングは別料金)

 

☆懇親会、オフ会、結婚式…閉館後に貸し切り「岡山城ナイトバンケット」は県外からの利用者も急増中!

 

岡山後楽園南門付近から見る岡山城

 

 昼食後は「新サービスが話題となっている」という岡山城を訪れた。
 戦国時代の大名、宇喜多秀家により1597年頃築城。黒の下見板張りの外観から「烏城(うじょう)」と呼ばれている。22年11月に改修・リニューアルし、力を入れている取り組みが「岡山城ナイトバンケット」だ。

 


「集う城」としてリニューアルされた岡山城天守には懇親会やパーティーなど夜間貸し出し可能なスペースもある

 

 閉館後の天守閣をバンケット会場として利用でき、アルコールなど飲食も可能。着座で100人も入ることができ、映像音響設備、机、イス、パントリーが使用できる。10万円で貸し切り「殿さま」「姫さま」気分を味わえるというわけだ。

 

岡山城最上部6階から見る岡山市内の景色(右下が岡山後楽園)

 

 用途はさまざまで、企業の懇親会から城好きによるオフ会、誕生会、結婚式などの実績もある。県外からの利用者も急増。アフターコロナ活動の一環で〝城主になれるワーケーション〟としてもチョイスできそうだ。
 もちろん、開館時には貴重な展示を堪能できるほか、天守閣1階「烏城カフェ」で「お城パフェ」も味わえる。手作り果実ソースやマスカットゼリー、お城モナカ…。フルーツ王国・岡山の果実の恵みをどうぞ。

 


烏城カフェでは岡山産いちごなどをふんだんに使用した「いちごパフェ」が大人気

 

 絶品甘味でひと息ついた後は、隣接する日本三名園のひとつ「岡山後楽園」を散策し、次なる訪問地・広島へ向かった。

 

岡山城の観光とセットで楽しめる特別名勝「岡山後楽園」もおすすめのスポット

 

☆新スタジアムには高橋陽一氏の書下ろし「キャプテン翼」巨大壁画が設置!

 

きれいな天然芝が敷かれたピッチは実に美しく、スタンドとピッチの距離は最短距離で8㍍

 

 サッカー、陸上担当時代に何度も訪れた広島。元々スポーツが盛んな地域だが、このほど、平和発信の役割も担う新サッカースタジアムが誕生した。
 J1広島の新本拠地で「エディオンピースウイング広島」と名付けられた。外観は翼(ウイング)をイメージして設計された屋根が特徴で、原爆ドームから徒歩圏内。約2万8500人を収容する巨大施設は、浦和との開幕戦を終え、大いに盛り上がっていた。

 

北側スタンド上部には国立競技場に並ぶ幅32㍍、高さ9㍍の大型ビジョンを設置

 

 スタジアムに入ると、芝の鮮やかさはもちろん、グラウンドと観客席の近さに驚くはず。最短距離は8㍍で、選手の表情や息づかいまで体感できるほどだ。北側スタンド上部には国立競技場に並ぶ幅32㍍、高さ9㍍の大型ビジョンを設置。そしてJ最多の42席種はあらゆる人を満足させるものだ。

 

バックスタンド4階に設けられた最大30人収容のソファー付きパーティーテラス

 

 2階コンコース東側には「Peace Wall」として「キャプテン翼」の壁画を設置。原作者の高橋陽一氏が特別に書き下ろした横幅8㍍62、高さ2㍍の巨大なもの。主人公・大空翼が「ボクはサッカーで世界平和を叶えるため、この広島から〝サッカー世界平和宣言〟を全世界に発信します!」と呼びかけている。

 

2階コンコース東側に設置されている高橋陽一氏が書き下ろした巨大壁画には「世界平和」のメッセージが込められている

 

巨大壁画には作者・高橋陽一氏の直筆サインも描かれている

 

 以前の本拠地だった広島ビッグアーチ(エディオンスタジアム)は郊外にあったが、今回は〝まちなかスタジアム〟とうたう通り、アクセスの良さが際立っていた。

 

☆「汁なし担担麺」は広島が発祥の地!人気店「くにまつ」は混んでいなければ、注文から1分半で提供される!

 

「汁なし担担麺」で人気の「くにまつ」

 

 広島といえば、言わずと知れたグルメ都市。お好み焼やカキは定番だが、汁なし担担麺も広島発祥と言われている。
 中でも「くにまつ」は屈指の知名度を誇り、県内外に15店舗を展開する人気店だ。

 


取材時は雨が降る中、12時前には長蛇の列ができるほど人気

 

 昼時の八丁堀本店は文字通り大忙し。松崎理恵さんを中心に切り盛りしていた。松崎さんは「社長(夫)は長野出身で、広島で食べた一杯の味に感激して移住しました」という。広島出身の理恵さんと結婚し09年から店を手掛けている。
 山椒などによる「しびれる辛さ」は絶品。そして麵や具材は手作りというこだわりもうれしい。汁なし担担麺(大盛り)、温泉たまご、最後にライスを投入して二度おいしい!
 「オフィス街にあるので、早く、おいしく、できる限り安く出したいと思っています。混んでいなければ、注文から1分半で提供します」という気遣いもありがたい。
 入社28年、50歳の記者が堪能した早春の「中国地方の旅」。人生100年というなら今が折り返し。〝後半〟へ向けて、元気をもらった1泊2日となった。

 

☆岡山市観光情報公式サイト

 

☆広島市観光情報サイト