世界7大陸アドベンチャーマラソンを日本人で初走破した〝アドベンチャーランナー〟の北田雄夫氏(38)が、このほど横浜市立幸ヶ谷小学校で講演を行った。同講演は、北田氏の挑戦を応援するアドベンチャークラブが母体となり、今年から毎年「無償学校講演」の実施を計画して、同小学校での講演が初の試みとなった。
北田氏は「学校予算は厳しく、さらに地方の学校だと交通費がネックになることが多く、外部講師を招くことができない。未来ある子どもたちに、リアルな冒険談を通して、チャレンジする難しさも喜びも含め、チャレンジする面白さを感じてほしい」という思いから、無償で学校講演を計画したという。
「世界7大陸を走って学んだチャレンジする面白さ」をテーマに、同小学校の6年生130人を対象にした講演を聞いた子どもたちから「私には夢がないけど、何かにチャレンジしていきたいと思いました」と、チャレンジする大切さを学んだ。
また、学校の先生たちからは「29歳から今の仕事を見つけたお話、成功よりも成長を大事にされているお話、子どもたちはきっと良い発見や考え方を感じてくれたかと思います」と、北田氏の講演に感謝の気持ちを伝えた。
2019年アフリカ西部のモーリタニア/サハラ砂漠1,000kmに出場し、6位となった北田雄夫氏
北田氏は10月30日から11月18日(予定)に、モーリタニア・サハラ砂漠で世界初開催される「サハラ砂漠1200kmレース」に出場するために、同25日に日本を出発する。「アドベンチャーを志して9年、なんとか足りない部分を補いながら走り続けてきた。仕事も生活も大変だが、すべてを冒険に注いできた。そしてもうすぐ、世界初のサハラ砂漠1200kmレース。気温10から45度の自然環境、そして、制限時間が468時間(19・5日)のノンストップレース。参加者は10数名で日本人出場者は自分一人。楽しみでいっぱいだ、なんてカッコよく言えたらいいが、20日間を灼熱と孤独に耐え続けることを考えると恐怖でたまらない。逃げ出したくもなる。でも、自分の可能性に挑んでみたい。誰も見たことのない景色と冒険をみなさんと分かち合いたい。皆さんの想いと一緒に挑めると、地球の果てを進む勇気になります」と、前人未到となる新たな冒険と挑戦を目前に、現在の心境を伝えた。
なお、日本を出発する前の16日17時からFM COCORO765 「Whole Earth RADIO アドベンチャーランナー 前人未到の挑戦」で、生放送でラジオ壮行会を行うことになった。現在、16日の放送に先立って、北田氏への応援メッセージや質問、相談を受け付け中だ。
FM COCORO765「Whole Earth RADIO アドベンチャーランナー 前人未到の挑戦」
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