「第19回ゴールドコンサート」音楽・ダンス部門の決勝大会終了後、出場者全員で記念撮影を行った(撮影:川津貴信)
障がい者の国際舞台芸術コンクール「第19回ゴールドコンサート」の音楽部門、ダンス部門の決勝大会(主催・NPO法人日本バリアフリー協会)が10月10日、東京国際フォーラムで行われ、8組が出場し、ダンス部門で、聴覚障がいを持つモデルのNyankoさんが観客賞&ユーコ・スミダ・ジャクソン賞をダブル授賞した。
また、カラオケ部門決勝大会が11日に、東京・丸の内のMARUNOUCHI BASEで行われ、3組がエントリー(1組が欠場)し、美咲良さん、北川知彦さんがそれぞれ審査員特別賞を受賞した。
観客賞とユーコ・スミダ・ジャクソン賞をダブルで授賞したNyankoさん(撮影:仁科勝介)
今回、沖縄予選会のほか、音源審査で選ばれた8組の出場者が、パフォーマンスを披露したが、審査員長を務めた音楽評論家・作詞家の湯川れい子氏から「今年は残念ながら、グランプリはございません。しかし、素晴らしいパフォーマンスを披露したNyankoさんに、今回初めて設定したユーコ・スミダ・ジャクソン賞をあげたいというのが、審査員一同の希望でした」と、観客賞と併せて、ダブルでの授賞を発表した。
続けて、湯川氏は「とても美しかった。ダンスとして評価していいの?って声が当然出てくると思います。パフォーマンスとしては、手話と表情だけで、たぶん配信でお茶の間まで伝わってきたものが大きかった。観客賞をお取りになったことはそういうことだと思います。でも、あれだけの表現力を持っていらっしゃるならば、別に華麗なダンスのステップを踏まなくても、一回りクルッと回って、その場でフワッと座る。それだけでも素晴らしいダンスになると思います。この次は挑戦してみてください。もっともっとあなたの素晴らしさが伝わると思います」と、総評のコメントを送った。
ダンス部門で手話を用いて、華麗なパフォーマンスを披露したNyankoさん(撮影:川津貴信)
授賞したNyankoさんは「ゴールドコンサートの様なコンテストは初めての経験です。このような場で賞をいただく事ができて、本当に嬉しいです。これをきっかけに手話を知らない方も、手話に興味を持っていただけると嬉しいです。今日は審査員の先生にアドバイスや、とても貴重なご意見をいただきました。それを念頭において、さらに高みを目指し、技術を磨いていきたいと思います。
また、特別ゲストとして出演したmisonoは「素晴らしかったです。自分も福祉施設や、こども食堂、こども宅食、そして、保護犬や猫への寄付などの活動を行っていますが、いつも刺激をもらってばかりで、本日も勉強になり、素敵な気持ちにさせてくれた皆さまに感謝を伝えたいです」と、挨拶した。
歌唱・演奏賞を受賞した丁怡杰さん(撮影:川津貴信)
楽曲賞を受賞した 苺 いちえ & はっぱオールスターズさん(撮影:川津貴信)
審査員特別賞を受賞したファン・サナさん(撮影:川津貴信)
審査員特別賞(ホワイトロック賞)を受賞した美咲良さん(写真:日本バリアフリー協会)
審査員特別賞(ビックエコー賞)を受賞した北川知彦さん(写真:日本バリアフリー協会)