メディア発表会に出席した(株)シニアライフクリエイト高橋洋代表取締役(写真中央)
高齢者の人たちが夢と生きがいを持って暮らしていけるように「食」を基本に、高齢者専門の宅配弁当「宅配クック ワン・ツゥ・スリー」をはじめ、高齢者向けに特化した事業を展開するシニアライフクリエイト(本社・港区/代表取締役・高橋洋)が、このほど「高齢者におけるたんぱく質摂取と身体機能低下予防」に関する調査結果を発表した。
宅配クック ワン・ツゥ・スリーが提供する「幸(しあわせ)たんぱく食」(写真はイメージ)
同調査は、介護予防・フレイル対策等の研究を行っている筑波大・山田実教授監修のもと、同社が「宅配クック ワン・ツゥ・スリー」を通じて提供する低栄養・フレイル予防の弁当「幸(しあわせ)たんぱく食」(1食<おかず+ごはん170g>でたんぱく質20g以上の摂取が可能)について、その有意性の検証を目的に2023年11月1日~2024年5月5日に調査を実施した。
高齢者におけるたんぱく質摂取と身体機能低下予防に関する調査として、デイサービスに通う単身および高齢者世帯の要介護高齢者に対し、たんぱく質(1食あたり)20g以上(ごはん170g含む)の「幸たんぱく食」を6カ月間、最大で昼夜2食摂取する群(86.6歳±3.9歳)と、摂取しない群(86.8歳±7.1歳)に分けて比較調査を実施。
シニアライフクリエイト調査結果(2023年11月1日~2024年5月5日)
両群ともに加齢による機能低下が見られたが「幸たんぱく食」を摂取した群は摂取しない群と比較して、機能低下が鈍化する傾向があるという結果となった。要介護者に対して、たんぱく質量が整った「幸たんぱく食」を摂取することにより、身体機能の低下予防につながる可能性があるということがわかったという。
具体的には、筋肉の健康度合(位相角)の開始時から6カ月後の変化率比較において「幸たんぱく食」摂取群はー1.9%だったのに対し、摂取しない群ではー6.2%と有意な差が認められたという。
【高齢者専門宅配弁当「宅配クック ワン・ツゥ・スリー」】
高齢者専門の宅配弁当サービスとして業界トップを誇り、シニアライフクリエイトの中心的な事業。在宅の高齢者を中心に、全国約350店舗で月間約300万食の弁当を提供(2025年1月時点)しており、配送時には、お客様への弁当の手渡しによる見守り・安否確認を創業時より実践しており、利用者の異常が発見された場合は、速やかにケアマネージャーや家族と連動する地域密着型サービスを展開している。また、各地域で行き場を失う食材に着目し、その地域で採れた食材を全国で消費する「地産外商」により、地域経済の振興と宅配弁当メニューの多様化の実現を目指している。
宅配で届ける弁当は、管理栄養士が栄養バランスを考慮して献立を作成し、エネルギーやたんぱく質をしっかりと摂取することができ、前日17時まで注文やキャンセルを受けつけていて、ケアプランや生活スタイルに合わせた利用ができる様に、曜日別の注文が可能なほか、口腔状態に合わせて刻み対応やおかゆへの変更も無料で行っている。
また、新潟県佐渡島や香川県小豆島をはじめとした全国の離島で7店舗を出店するなど、積極的な店舗展開も行っている。