障がいがある、ないにかかわらず、誰もが安心・安全に楽しめる海・浜を目指すビーチクリーンイベント
PIG FES2023を片瀬東浜・江ノ島漁港の2会場で開催!!

阿武松部屋の現役力士や湘南ベルマーレ、岸壁幼魚採集家・鈴木香里武らが参加!!

 

片瀬東浜で行われた「PIG FES2023」オープニングセレモニー後に参加者、協賛社、ゲストらと全員で記念撮影

 

 2005年から〝江ノ島にタツノオトシゴを戻そう〟と「目指せ!日本一楽しいゴミ拾い」を合言葉に、海や街のクリーン活動を行い、海の環境活動にイノベーションを起こしてきたNPO法人海さくらと、幅広い世代を対象にボランティアに関する事業を実施している公益財団法人日本財団ボランティアセンターが共催して「PIG FES2023」(第192回海さくらごみ拾い)を、10月21日(土)に神奈川・藤沢市の片瀬東浜と、江ノ島漁港の2会場で開催した。

 

「PIG FES」のデザイン

 

 イベント名の「PIG FES2023」の「PIG」とは「eaceful nclucive―beatchoals Festival」の文字からとった名称だ。足が不自由な人も、目や耳が不自由な人も、障がいある人も、ない人も、皆が気軽に来れて楽しめる、そんなインクルーシブな海・浜を目指すビーチクリーンイベントを「NO BORDER ONE MIND」のテーマの下で初めて開催した。 

 

主催者のNPO法人海さくら古澤純一朗理事長が「PIG FES」の開催意義について熱く説明した

 

 主催者で、NPO法人海さくらの古澤純一朗理事長は「今年に入り、日本財団ボランティアセンター(ボ活)の皆さんとたくさんの協力の中で、手話通訳さんと出会い、今年の4月から海さくらのごみ拾いには手話通訳さんに入っていただいています。僕たちはこの海に耳の不自由な方も、障がいをもっている方も、お年寄りの方も、小さいお子様をお連れの方でも『海さくら』に来たら、いつでもウエルカムだから『いつでも誰でもおいでよ!!』と、そんな宣言をするイベントでもありました」と、同法人として初めて開催したイベントの意義について話した。

 

オープニングセレモニーでイベント共催者の日本財団ボランティアセンター沢渡一登常務理事が挨拶

 

 また、イベント共催者の日本財団ボランティアセンターの沢渡一登常務理事は「私たち日本財団ボランティアセンターは、2021年に開催された東京2020五輪・パラリンピックのボランティア運営に関わって参りました。そうしたボランティの気運を今後も続けていこうと、ボ活といいうボランティアのプラットホームを作りました。ボ活の第1号のボランティアが、この海さくらさんのごみ拾いでしたが、2021年11月から約2年間、ひと月も欠かさずボ活のボランティアさんが毎月、海岸清掃に関わらせていただいております。今回、古澤理事長と海をきれいにするだけでなく、きれいにした海を使って皆で楽しもうということで、PIG FESを一緒に共催させていただくことになりました。ごみ拾いをした後に、きれいにした海でたくさんのプログラムがありますので、一日楽しんでいただければと思います。年齢や障がいの有無に関わらず、このビーチを満喫していただければと思います」と挨拶を行った。

 

 

朝から「海中ゴミ拾い」や「岸壁幼魚採集」のイベントを実施した江ノ島漁港会場

 

 今回のイベントは、第1会場として片瀬東浜会場、第2会場として江ノ島漁港会場の2か所で実施。第1会場では、ビーチサッカー(湘南ベルマーレ)、ビーチテニス(慶応義塾体育会庭球部)、ビーチ相撲(阿武松部屋)、などのコンテンツが各団体の協力で実施された。

 

岸壁幼魚採集家・幼魚水族館館長としても注目を集める鈴木香里武をゲスト参加

 

 一方、第2会場ではダイビングショップNANAのメンバーによる「海中ゴミ拾い」をはじめ、岸壁幼魚採集家・幼魚水族館館長としても注目を集める鈴木香里武をゲストに迎えての岸壁幼魚採集の体験イベントも行われた。

 

子どもたちに岸壁に生息する幼魚の実態についてわかりやすく説明を行う鈴木香里武

 

 鈴木香里武は子どもたちの前で「ごきげんようぎょ」の挨拶をしてから「朝から江ノ島の漁港で子どもたちと一緒に魚の赤ちゃん、幼魚を探してきました。漁港の足元って覗くことはないかと思いますが、幼魚パラダイスが広がっているんですね。今朝、見つけたのはタツノオトシゴを長く伸ばした様な形をした爪楊枝にそっくりのヨウジウオという魚がいますが、今日は目の良い子どもたちがいて4匹見つけることができました。ほかにも、色々なコトヒキの赤ちゃん、ハゼの赤ちゃん、エビなどがたくさんいました。カニの赤ちゃんなど、たくさん見つかり、たった1時間半ぐらいで素敵なミニ水族館を作ることができました。とても楽しかったです」と、岸壁幼魚採集の模様について話した。

 

 

ダイビングショップNANAのメンバーが朝から江ノ島周辺で海中ゴミ拾いを行い、約17キロのゴミを拾った

 

 イベント終了後、古澤理事長は「これから時間がかかるかもしれませんが、駐車場から海、駅から海・・・など段差をなくしたり、スムーズに海にアプローチできるようになったら嬉しいです。僕らが、そこに真剣に取り組み、継続していけば、きっと「市」や「県」に伝わって、いつかインフラ的要素も改善していくと思っております。インクルーシブな海・浜を目指すビーチクリーンイベントのスタートを多くの皆様のご協力・ご尽力によって無事にきることができました。共催で共に熱く、準備をしてきた日本財団ボランティアセンターの皆様があってこそ、実施できたイベントでした。本当に素敵な方達です。感謝でいっぱいです」と、初めて挑戦した新たなカタチのごみ拾いイベントの成功に感謝の言葉を伝えた。

 

ビーチ相撲を行った阿武松部屋の力士たち

 

慶応義塾体育会庭球部が行ったビーチテニス

 

注目を集めたビーサン跳ばし選手権

 

廃油を使ったろうそく作りのワークショップコーナーも大人気

 

当日の片瀬東浜の会場には、車いすでも来場できるようにシートも敷かれた

 

☆NPO法人海さくら