F5タチ&30.5cmアマダイ

前回不発の雪辱‼  1投目でガツン

 

  吉本興業のお笑いコンビ「官兵衛」の伊藤貴之が、東京湾のアマダイ&タチウオに挑戦した。両方とも良型を釣り上げることに成功したようだが、気にしていたのは東京都南六郷・ミナミの親方・安達任伯船長だったようで…。

 

リレー船に挑戦

 

 裸なのに半袖Tシャツ着てるように見える日焼けをしてしまった官兵衛・伊藤でございます。夏に盛大に羽目を外してしまった結果でございます。来夏からは気を付けよう!

 

 今回はこの連載で取材回数がダントツに多い釣り宿・ミナミへ。当日はアマダイ&タチウオのリレー船でございました。何を隠そう、前回のミナミでの取材がアマダイだったこと。しかも自分は釣れず、付き添いの女の子が良型を釣ったおかげで取材が何とか成立したこと…を思い出しながら連絡を入れると、親方が「オッケー、オッケー。取材ならあの奇麗でアマダイ釣れた娘に付き添ってもらいなよ?伊藤君は釣れないんだろうから」と何とカマされたのです。

 

 これは是が非でもアマダイを釣り上げ、親方に認めてもらうしかない!気合を入れ乗船すると、満員御礼の13人の大にぎわい。このミナミはとにかくお客さんの雰囲気が良い。みんな仲が良くて、常連同士が「オモリ何号?」「40か60、どっちか」「どっちでもいっか。ガハハ」とゆるくて平和。そんな楽しい空気の中、1人だけ目が血走りたぎっているイトー。あらかじめアマダイ釣りの動画や記事を見て予習しておいた。準備は万全。後は釣るだけ!

 

まずは30・5㌢のアマダイを楽々ゲット

 

 

本命後外道の嵐

 

 1時間ほどで金谷沖に到着。片天ビン仕掛けを投入し、底をとってから1メートル巻き上げる。そこからふんわり竿をあおり、またゆっくり下ろして誘う。丁寧に、丁寧に。すると何と1投目でヒット!ググン、ググググ。ボクのやりとりを見て、親方が「お?伊藤君来たか?どうせ違う魚だろ。ガハハ」と船内アナウンスでイジってきた。「マイクで言うてくな」と思いながら、気持ちイイ魚の引きを堪能し、手巻きで上がってきたのは30・5センチの本命・アマダイ。あっけなく釣れた。

 

 それを見た親方はアナウンスで「伊藤君にアマダイ釣れちゃったよ、何かの間違いだろ」と残念そうに言われてしまいました。何で親方がガッカリしてんねん。祝福してくれよ。でもまあ幸先良いし、ここからガンガン釣るでー。と思っていたらうまいこといかないですね。本命はそれっきりでした。そこからは外道のオンパレード。ベニボラ、トラギス、ヒメ、レンコダイ、ホウボウ、オジサン。気付けば7目!

 

 最初のアマダイのおかげで何とかギリギリミッションは達成。後半の天ビン・タチウオでも同様に、1投目でガツン。めちゃくちゃ引く!グングングン!上げると指幅5本のドラゴンが釣れました。またまた親方が「おいおい伊藤ちゃんがまた釣っちゃったよ」と船内中に報告。「釣っちゃったて言うな!」。そこからは中乗りとして、玉網を出したりと他のお客さんをお手伝い。ミナミのスタッフとして認められたような気がして誇らしい気持ちになりました。いやスタッフじゃなく、釣り人として認めてや!

 

リレー船でタチウオも。良型を釣っても親方の気持ちは釣れなかった…

 

 ▼釣況 東日本釣宿連合会所属、南六郷・ミナミ=(電)03(3738)2639。出船時間は午前7時半、アマダイ&タチウオ船の乗合料金は1万1500円。釣り物は要確認。

 

 ◇伊藤 貴之(いとう・たかゆき)1986年(昭61)生まれ、岐阜県出身。18年に石橋俊春とお笑いコンビ「官兵衛」を結成しデビュー。ANGLERS公認「アングラーズマイスター」。

 

スポニチ2023年9月20日