「官兵衛」伊藤貴之も参戦!バリバスカップ2022 西伊豆SUPフィッシング大会
静岡県西伊豆町の宇久須クリスタルビーチ沖で3日に開催されたバリバスカップ2022「西伊豆SUPフィッシング大会」。参加者の中には吉本興業のお笑いコンビ「官兵衛」の伊藤貴之の姿も。21世紀の新しい釣りを初体験だ。
SUP(スタンドアップパドルボード)というもの自体が初めてな自分にとっては、海に浮かべたボードに立つこと、そしてそのボードの上から釣りをする、なんて未知過ぎる体験でした。
ただし私、釣り師・イトー。初めてであれ何であれ、やるからには優勝を目指したいということでしっかりエントリーしての一般参加でございました!
大会参加者は50人。イトー合わせての3人以外は皆経験者!つわものぞろいの大会です。
初体験の人たちはインストラクターの吉田太さんに一からレッスンをしてもらい見守られながらのスタート。スポニチのスタッフから「芸人らしく転覆するの期待してるねー」と声を掛けられるも、「僕、運動神経良いんで絶対落ちないですよ!」と自信満々に宣誓しての船出です。
実はイトー、早朝、抜け駆けで、吉田さんから先に海で教えてもらっていたので他の初心者2人よりも強気のパドリング。さらに慣れついでに90リットルサイズのクーラーをボードにくくり付け、それを椅子代わりにしての1人だけ違うスタイル。他の2人を置き去りにするように、ぐんぐん先頭をこいで進みます。
比較的近場に岩礁帯があり、今回のターゲットのアカハタ、オオモンハタがいそうなポイントに到着。水が澄んでいて水深10メートルの底まではっきり見えます。海亀もいるらしいです。そんな最高のロケーションで早速、釣りを開始。
ボトムをフリーリグというワームの仕掛けで狙っていると5投目でパワフルな引きが!引き上げると25センチの良型カサゴでした。この調子で開始5分で2匹釣り上げ、調子に乗っていると風が吹きました。すると、ゆーっくり地味ーにバランスを崩して「あ、あー、アー」。バシャーン!転覆してしまいました。
静かな海にイトー転覆の音が響きます。周りにいた他の参加者たちから「あーぁ」という声が聞こえんばかりの空気。恥ずかしいのをごまかすために「ふぅー、気持ちいいー。これでちょうどエエわ。泳ぎながら釣りしよかなー」と大きなダサい独り言を言いながらボードに乗りました。
後日その様子を撮影していたGoProを見ると、しっかり手は震えていました。ボードに直接座れば安定するのに、カッコつけてクーラーに座っていたので重心が高くなりバランスが取りにくかったのです。
その直後、近くの方が「危ない!あっち行け!」と叫ばれていたので何事か尋ねると「足元に150センチのシュモクザメが寄ってきてる!」という答えが返ってきました。
そこからは、クーラーではなくボードにへばりつくように座っていました。ポイントを替えて、良型カサゴ6匹、アカハタ2匹を釣り上げスリリングなSUPフィッシングを楽しみました。
自分なんかよりも断然デカいオオモンハタやシイラを検量されてる方を見て、入賞を狙っていたことが恥ずかしくなってしまいました。
◇伊藤 貴之(いとう・たかゆき)1986年(昭61)生まれ、岐阜県出身。18年に石橋俊春とお笑いコンビ「官兵衛」を結成しデビュー。
スポニチ 2022年7月14日