27日に開催されたバリバスカップ2023「大阪湾タチウオ大会」に、本紙で連載中の吉本興業のお笑いコンビ「官兵衛」伊藤貴之が参戦した。7月にも釣行を済ませており予行練習はバッチリ。数釣りを楽しんだようだが、果たして大物は…。
関西で初のバリバスカップ開催ということで参加してきました!バリバスカップ2023「大阪湾タチウオジギング大会」へ。いや、大会名、長っ。
7月の事前取材で乗船した泉佐野・海新丸でエントリー。今回の参加は52人。関西の“ルアタチ”猛者が集結しています。先月の経験があるのでアドバンテージはオレに!と勇んで乗船。再会した船長に尋ねると「先月より数もサイズも上がってるで」とうれしい情報。コレは期待できるぞ。
大阪湾のタチウオ船団に加わりスタート。すると1投目のフォールですぐにヒット。前回では考えられないほどの食い気の良さ。釣り上げると指3本幅のタチウオ。指2本分だった先月と比べると、確かにサイズも数も期待できそう。ガンガン誘ってじゃんじゃん釣る。釣れるわ、釣れるわ指3本の細タチウオが。
いや指3本て!もっとデカいの釣らんと優勝できんぞ。
船中同じサイズばかりが釣れていて、定番カラーのパープルのジグをみんな使っていたので、全く違うブラックのジグに変更。違いを見せて大物を狙う。来た、引く、よしよし、よしよし!上がった。指3本サイズ。気付けばクーラーの中は指3本が30匹を超えている。
ラスト1時間になったところで、今までにないスピードで誘いを入れてみる。するとガチン!めちゃくちゃ大きな当たり。完全に来た。ぐ、ぐぐぐ…指5本幅はある今日イチの引き。いきなりデカいの釣り上げて、周りを驚かせようと静かに慎重にファイトする。すると、左舷ミヨシのお姉さんも大物とファイトしてる様子。ダブルヒットは激アツやん!上がってきたタチウオを見ると確かにデカい。指5本幅!!と、指2本サイズのタチウオ。ん?
お姉さんとオマツリをしており、お互いのジグに1匹ずつ付いている。あみだくじのようにラインを目でたどって、自分の釣れた魚を確認するとまさかの指2本、シラスみたいな方でした。ウソやろ。大物の手応えまで感じたのに。こんなことある?盛り上がる船内、宮下稚域(のりゆき)船長も「コレは優勝サイズやで」と拍手。その横でぼうぜんとたたずむイトー。いーや、まだ諦めへん。見とけよ、ラスト30分で逆転や!不屈の男イトー。
お姉さんがさっき釣ったジグカラーをちゃっかりチェックしていたので、マネしてグリーンに変更!コレでオレも大物釣るで。すると着底と同時にガチン。また大きな当たり。今度こそ、興奮して「来た!」と叫ぶ。一気に船内の視聴率をほしいままにしつつ、慎重に、慎重にやりとりをする。上がってきたのはビニール袋。何じゃそりゃ。恥ずい、恥ずい…顔を真っ赤にして照れ笑いしながら納竿した。唯一の救いは、あのお姉さんが優勝に輝いたことでした。ボクも少し誇らしい気持ちになりました。9月18日の東京湾タチウオ大会でリベンジや!
◇伊藤 貴之(いとう・たかゆき)1986年(昭61)生まれ、岐阜県出身。18年に石橋俊春とお笑いコンビ「官兵衛」を結成しデビュー。ANGLERS公認「アングラーズマイスター」。
スポニチ2023年8月31日