吉本興業のお笑いコンビ「官兵衛」の伊藤貴之が、相模湾でタチウオに挑戦した。メタルジグで狙うタチウオは得意と豪語するだけあり、神奈川・平塚の庄三郎丸で数釣りを楽しんだはずだったが…。
今回の釣り物はみんなが大好きなタチウオ。東京湾で慣らしたイトーですが、相模湾では初めての挑戦。平塚・庄三郎丸の乗客は片天ビン45%、テンヤ40%、ルアー15%という割合。ルアー勢はボクを含め3人で、船のミヨシが釣り座になります。
ルアーの2人はいわばチームメート。いろいろな情報交換をするために仲良くなっておくのが吉!こちらから話しかけようかと思っていたら、港理一郎さん(51=会社員)と、中原英隆さん(48=建築士)とも、YouTubeチャンネル「原西フィッシング倶楽部」を見ていてくれて、ボク・伊藤Dの存在を知っていてくれました。ここからは3人はワンチーム。有益な情報交換しながら釣りスタート。
この時季の東京湾タチウオの水深は5~30メートルと浅場が多いのに対し、相模湾は120メートルと全く次元の違う深場。160~200グラムの重いジグを120メートルも手巻きで上げてくるのは骨が折れる作業。それでもお互い何グラムのジグを使っているか、色は何色か、何メートルで当たりがあったなどと声をかけ合っていると、ジグを巻いている最中にググンと強い引きが。「来た、来た、タチウオや」と叫びたい声を押し殺し、2人をビックリさせようとこっそり釣り上げる作戦に。そろーり、そろーり巻いていると、中原さんがまさかの「来ました」と報告。港さんも「チームのファーストヒットですね」と大盛り上がり。「頑張って」と応援し合う真っすぐな2人。あ、ヤバ、このまま釣ったら変な感じになるかも。釣ったことすらバレないよう、こっそりタチウオを船に上げたところ、タイミング悪く2人に見つかり微妙な空気に。「あ、なんか、ゴミかと思ったらタチウオでしたわ。アハハ」と苦しい言い訳。変な感じを挽回するかのごとく、激しめに中原さんの1匹目を祝うイトー。
途中、釣れたタチウオが中原さんの股間付近にかみ付くハプニングがあり一同大爆笑。昔からの釣り仲間のような最高の空間でした。常連さんもご新規さんも和気あいあいと、みんなが楽しく釣りが楽しめる相模湾、庄三郎丸。最高でした。港さん、中原さん、ファーストヒットを黙っててごめんね!
○…餌で数釣りを達成したのは“名人”川口博之さん(72=教員)。「食いが微妙だったから、ハリの上にフラッシャー仕掛けを付けたらたくさん釣れ出したよ」。川口さんは高校剣道部の指導者で「竿を持ち過ぎたせいで、剣道の時に剣先を上げ過ぎちゃう悪い癖がついて弱くなったんだよ」。釣りとと剣道は両立しない?
▼釣況 東日本釣宿連合会所属、平塚・庄三郎丸=(電)0463(21)1012。出船時間は午前6時半、乗合料金は1万1500円。そのほか、アマダイ船、LTイナダ五目船、アオリイカ船も出船中。
◇伊藤 貴之(いとう・たかゆき)1986年(昭61)生まれ、岐阜県出身。18年に石橋俊春とお笑いコンビ「官兵衛」を結成しデビュー。ANGLERS公認「アングラーズマイスター」。
スポニチ2024年11月27日