貴重な60センチ弱サワラ
来季は3年ぶりメーターを

痛恨オデコも…数日後〝リベンジ〟

 

 どーも!お笑いコンビ「官兵衛」の伊藤貴之です。今回は、東京湾で秋の風物詩になりつつあるいとしのサワラちゃん狙い。でも昨年、調子が良かったからナメてたんかなあ。痛恨のオデコ。今年のサワラは諦めてましたが、まさかのチャンスがやってきました…!

 

 

 日頃の行い?

 

 今年は小さいサゴシが多いけど、大量に釣れている。そんな噂を聞いて「数釣れるならエエやん」と、東京・深川の吉野屋に飛び乗り出船!の僕でしたが…。

 

 「昨年のサワラ取材でも竿頭獲ってるし、1メートルの大物も釣ったことある。何とかなるっしょ」とナメてたかもしれないですね。ひたすらブレードジグを投げ続け、高速で巻き続けても釣果ゼロで疲労困憊(こんぱい)。それでも終了間際の10分ほどに時合が来た!周りはバタバタ釣り上げる中で、痛恨のライントラブル…結び直している最中に時合終了。この日の吉野屋では1メートル超も上がってました。身も心もズタボロになって「僕何がダメでしたかね?」と、高橋郷船長に敗因を聞くと「日頃の行いだね」と返されました。こんな時くらいもっと優しくしてよー!

 

周囲がバンバン釣り上げる中でオデコをくらい、泣きそうなイトー

 

 そんなこんなでサワラへの未練を断ち切れずにいた数日後、YouTube番組「原西フィッシング倶楽部」で、千葉県市川市・マルヤ遊船の桟橋でハゼ釣りのロケ中のことでした。撮影がひとしきり終わった頃、番組の視聴者でもある若船長・今井直哉さんからうれしいお言葉。「サワラ今年ダメでしたわー」とボヤく僕に「今から調査便で1~2時間行きますけど一緒に来ます?」とゲリラ的な釣りのお誘い!

 

 

 丸々太ってる

 

 車にサワラタックルを積んだままだったのでノリで乗船。ツキが回ってきたでー。

 

 最近のサワラは夕方が釣れるという。短時間勝負や。マルヤ遊船は、一昨年から新たにガイド船も始めたそうで、ピカピカのデカい和船に乗せてもらいポイントに急行。とにかく一投でも多く投げる!今回は反応が上の方だということもあり、ミノーをジャークさせながら表層に誘い出す作戦。ブレードジグの高速巻きとは違うが、これはこれでしんどい作業。

 

 ひたすらやっていると、もう一人の船長に操船をお願いしていた直哉さんが「食った!」。船に上がってきたのは60センチ前後…サワラか。それを横目に「おめでとうございます!」と祝福しつつ、自分の釣りに集中。もう周りばっか釣れてるのは飽きた。釣りたい!釣らせてくれー!と心の中で叫んでいると…。

 

 グググん!「来たーっ!!」ジジジ…ラインが少し出る。巻き合わせ!変にフッキングしない。慎重に慎重に。そして上がってきたのは60センチに届かぬサワラ。サイズは小さくてもよく引くし、丸々太ってる。もうサイズなんかどうでもイイ!やっと釣れた貴重な一匹。魚との出合いにも、船長との出会いにも感謝。全てご縁!この後1匹追加して楽しく今シーズンのサワラを終えることができました。

 

 来シーズンは、3年ぶりのメーターサワラ釣ったるで!!

 

ともに60㌢には届かぬサゴシですが満足!

 

 

 M―1結果/“上位3%

 

 ○…先日M―1グランプリ3回戦敗退が決まりました…。1万1521組中の380組には残ったので、上位3%には残ったということだけは声高らかにアピールさせていただきます!スポニチの社員からは顔を合わせるたびに「いつ売れるんだよ?釣りしかしてねーだろ?」と雑にイジられる始末。読者の皆さまにも目を通してもらえる紙面でご報告です!

 

 

 ◇伊藤 貴之(いとう・たかゆき)1986年(昭61)生まれ、岐阜県出身。2018年に石橋俊春と「官兵衛」を結成しデビュー。吉本興業所属。

 

 

 ▼釣況 東日本釣宿連合会所属、深川・吉野屋=(電)03(3644)3562。出船時間は午前7時、乗合料金は1万3000円。
 江戸川・マルヤ遊船=(電)090(3514)3033。出船は午前5時半、午後0時半。30分前集合。乗合料金は午前1万3000円、午後1万2000円、通し便2万円。

 

 

スポニチ2025年11月13日