どーも、お笑いコンビ「官兵衛」の伊藤です。得意とする東京湾のタチウオが上向きになったので、今年初めて“ルアタチ”にチャレンジするため横浜新山下・渡辺釣船店へ。ややスリム型が多い中で、大物との出合いは果たせたのだろうか?

上向き釣果を象徴するように、平日にもかかわらずこの日は15人が乗船。自分にとって最も経験値が高いルアーでの刀狩りだけに、負けられません。
船は富津沖(水深35メートル)のポイントに到着。田中茂生船長の「底から15メートル上まで反応あり」とのアナウンスで、早速100グラムのメタルジグを落とす。着底させ指示ダナまでワンピッチで誘いながら巻き上げる。速めのピッチで誘っても反応がなかったので、遅めの丁寧な誘いに切り替えてみると、底上5メートルまでシャクった瞬間にガツ、グイーン!と引っ張られる感覚。スイープで合わせると、グングン、重みが伝わる。乗った。待望のタチウオやったが、体高は指幅(F)3・5本分のやや細いサイズ。早い段階での船中1匹目に、隣で狙っていた横浜市の橋本寿男さん(54)が祝福してくれました。

細め数匹を追加したところで「ドラゴンサイズ欲しいっすわ~」とまだ釣れていない橋本さんにガサツなことを言ってしまうイトー。「しまった」と気づき反省したが、その直後に橋本さんが1匹目をゲットしたので、本人以上に喜んでしまいました。
ここで誘い方を変えて、速めの誘いに戻してみたその瞬間、ガツーーーン!もの凄い当たりが伝わり、竿を思い切り合わせる。リールを巻こうとしても、巻けない。ハンドルが動かない。ん?根掛かりか。いやそんなはずはない。宙層まで巻いてきてからの当たりやから、根掛かりなわけない。ん?と数秒考えを巡らせていると、今度はグングングン。強烈な力で引っ張られる。大物特有の強烈な引き。ドラグを少し強めに調整してファイト開始。ゆっくり巻いてくると途中で抵抗がなくなったかと思うと、時折また激しい引きが伝わってくる。これをしのぎながら慎重にファイト。明らかに周りとは違う竿の曲がり方に、東京都多摩市の前田紳吾さん(45)が「おお。デカそうですね」と見守ってくれている。
浮かび上がった魚影を見て橋本さんも前田さんもビックリ。それもそのはず、上がってきたのはF5もある121センチ。正真正銘のドラゴンサイズ。バレないよう、一気に引っこ抜いて船内へ。約4年ぶりのドラゴンとの再会。大物を期待していなかった分、喜びもひとしおだ。
その後は大物狙いに焦点を合わせ、前田さんとああでもない、こうでもないと試行錯誤を繰り返しながら釣法を考察して検証。大物だけが追い付けるハイスピードで誘いを入れればイイのでは?という仮説を立てたところ、F4の良型が釣れたので答えを見つけた気でいると橋本さんが横でめちゃくちゃゆっくりな誘いでF4・5をヒット。考えは振り出しに戻る…。こんなことをしながら22匹を釣り上げたところでタイムアップ。イトーが釣ったドラゴンが最大魚となりました。

最後に答え合わせのつもりで田中船長に「大物を釣り分けるコツは?」と尋ねたところ、「そんなのあるならオレが教えてもらいたいよ。でも完全に釣り方が分かっちゃっても楽しくないでしょ?」というごもっともなお言葉に「必死に答えを探していたこの時間は何やってん!」とアホらしくなり、橋本さんと前田さんと笑いながら帰路に就きましたとさ。
▼釣況 東日本釣宿連合会所属、横浜新山下・渡辺釣船店=(電)045(622)8381。出船時間は午前7時、乗合料金は1万500円。そのほか、LTマアジ船出船中。
◇伊藤 貴之(いとう・たかゆき)1986年(昭61)生まれ、岐阜県出身。2018年に石橋俊春と「官兵衛」を結成。吉本興業所属。
スポニチ2026年7月1日