どーも!お笑いコンビ「官兵衛」の伊藤貴之です!今回は千葉・飯岡の隆正丸に、ヒラメ釣りに行ってまいりました。ヒラメは冬に何度も泳がせ釣りをしたことがあるのですが、真夏にやるのは初体験。果たして、どんな感じなんでしょ?
「え?夏もヒラメ船て出てるんや?」
これくらいの知識量の自分でした。真夏のヒラメは未知の釣り。「ま、でもヒラメはヒラメ。冬のヒラメ釣りと同じっしょ!」と軽い気持ちでいざ乗船。
午前3時半集合。船宿受付場には既にたくさんの人。いろんな釣り物の船に分かれていく。この日はコマセハナダイ、シロギス、そしてヒラメ船。右舷大ドモに着座すると、芳野幹雄船長に「今日、隣の方がヒラメの名人なので分からないことは何でも聞いてください」と、地元・千葉県旭市の加瀬洋さん(56)を紹介してもらった。

いざ出船。ポイントが港から約10分の超近場で、水深も約12メートルの超浅場。加瀬さんには“経験者やで知ってるけど確認”のスタンスで質問。こちらにもプライドがある。餌付けから「ハリは目掛けですかね?口の下から?」。待ち方も「底から1メートル切ってたらイイですよね?」と生意気な聞き方を連発。
すると「餌がマイワシの時は上顎です。孫バリはお尻より背掛けの方が長持ちするかな」「ここはずっと砂地なのでもうベタ底。底を擦らせてズル引きでも良いくらいです」と、イトーの引き出しにない情報がわんさか出てくる。もうダサいプライドは捨て去り、素直に「え!?凄!!なるほど!初めて聞きました」と初心者スタンスに面舵(かじ)いっぱい!
「郷に入れば郷に従え」。飯岡の海のスペシャリストから教わったことを素直に取り入れ、言われるがまま餌をセットし仕掛けをベタ底で様子を見る。すると、ガッガッガッ!竿先が震える。イワシが逃げ惑う姿を想像する。一度静かになり、再び暴れ出す竿先。少し強めに竿がガツンガツンと入ったのを見逃さずにフッキング!重い。乗った!
暴れ回る魚とのファイトもつかの間、12メートル巻いて上がってきたのはなんと45センチの特大ショウサイフグ。「いやフグかぇ!!」と苦笑いの加瀬名人。うれしい魚ではあるけど、本命はヒラメなので拍子抜け。

その後は、小さな当たりと格闘するが待てども待てども魚は掛からず。ピクピクピク。フッキング!スカッ…。そのたびに「トゥルル♪」という、ドラクエで敵に攻撃をかわされた時の音楽が頭に流れる。「ひらりとかわされた」という文字が目に浮かぶ。ピクピク、スカッ…トゥルル♪ひらりとかわされた。
そこから名人の駆け引きを観察していると、自分の竿に明らかに強い当たりが。ピクピク、ガンガンガン、今!グインと竿が曲がる。やっと掛かった。水深25メートルから上がってきた魚影は何とヒラメ!やっと念願のヒラメ。じらされてじらされて釣り上げた貴重な本命。
だがサイズを測ると40センチ。「さっきのフグより小さいやん」とボヤいたが、聞けば「これくらいの小さいサイズがたくさん釣れる。今はそういう数釣りの時季」とのことで、この時季のアベレージらしい。ただ潮と風が弱かったこの釣行はなかなかシビアな日らしく、あえなく1匹で納竿…。
加瀬さんは船中トップの4匹。さすが。今までやっていたデカくて当たりの分かりやすい冬も楽しいけど、小さい当たりを見極めるこのテクニカルな時季のヒラメもクセになる。来夏のリベンジを誓い、このへんにしといてあげましたとさ。

▼釣況 東日本釣宿連合会所属、飯岡・隆正丸=(電)0479(57)5432。集合は午前3時半。乗合料金は氷・生きイワシ付きで1万4000円。女性・中学生以下2000円引き。ハナダイなど出船中。
◇伊藤 貴之(いとう・たかゆき)1986年(昭61)生まれ、岐阜県出身。2018年に石橋俊春と「官兵衛」を結成。吉本興業所属。
スポニチ2026年7月29日