アングラーの隠れ家的な店
「神田つり食堂サクラ」訪問記

居酒屋「神田つり食堂サクラ」突撃訪問!

 

 都心のオフィス街・神田で、釣りをしながら食事を楽しめる居酒屋「神田つり食堂サクラ」が話題となっている。このほど同店ののれんをくぐると、一人の女性が大きな瞳を輝かせながら釣りに夢中になっていた。この美女は誰だ―――

 

 

 同店は老舗ロッドメーカー「サクラ高級釣竿製造所」が経営母体。桜井真行副社長の「誰でも気軽に釣りを始められる契機に」という思いから、昨年10月に開店した。

 

 店1階の6人掛けテーブル中央には生け簀(す)が取り付けられ、最大12㌢ほどのホンモロコ約200匹が泳ぎ回っている。長さ35㌢の特製竿を使用し、干し芋の粒を餌にして釣り上げる。「ウキが消し込んだら軽くアワセます。初めてでも釣果ゼロで終わる人はいません」と桜井氏。近隣で勤める会社員や家族連れが主な客層だ。

 

 

 釣った魚は生け簀に戻すが、別に調理されたホンモロコの唐揚げが提供される。

 

 

 さて冒頭の釣りを楽しむ美女は、取材にあたり桜井氏が招いた釣り好きシンガーソングライターの鈴音。昨秋の開店イベントでライブを開催し盛り上げた。エリアトラウトに精通し「ネオスタイル」のPR活動も行っている。

 

 鈴音が生け簀に投入した仕掛けには一斉に魚が群がりウキが水中に引き込まれ、立て続けに3匹を釣り上げた。「小さい魚ですが、アタリは明確で引きも強い。ドキドキして、どハマリします」と魅了される。桜井氏は「問題は、皆さん釣りに没頭して食事を忘れてしまうこと」と苦笑する。

 

 

 「今後はタナゴやテナガエビなど、釣る魚種を増やしていきたい」と桜井氏。「神田つり食堂サクラ」が、都心のエンターテインメント酒場として人気を増していきそうだ。

 

 

 〇…ホンモロコの唐揚げを食べた鈴音は「高級魚と呼ばれるだけに身がホクホクで上品な味わい。塩加減も絶妙」と上機嫌。同店は豊洲市場で仕入れる鮮魚の刺身も評価が高く、こだわりの日本酒を目当てに訪れる客も多いという。

 

 

 

 神田つり食堂サクラ

 東京都千代田区鍛冶町1―8―1 神田サクラビル1階 

 営業時間・休日・メニューなど詳細は同店ホームページ:https://fishingdiner.com/ を参照