バリバスカップ2021スポニチ「桧原湖ワカサギ釣り大会」が19日、福島・桧原湖で開催され63人が参加した。総匹数勝負で234匹を釣った行方市の水野博巳さん(47=会社員)が優勝した。
当地釣り歴12年/準V2回実力者
標高822メートル。明治中期、磐梯山の噴火によって生まれた湖は前日から一気に冬模様。朝の気温は氷点下6度で、サラサラの粉雪が断続的に降り続く。
参加者は温泉民宿ひばらのドーム・屋形船4隻に分乗。途中で席替えし、前・後半2時間ずつの勝負だ。
全国にあるワカサギが釣れる湖の中で難易度が高いといわれる桧原湖のワカサギだ。今季は好釣果が続いているものの、釣れ上がるワカサギは4~6センチの小型も多く、参加者は竿の曲がりに“全集中”。コロナ下での“黙釣”も相まって船内で聞こえるのはトントンと誘いで台をリールで叩く音と巻き上げ音のみ。そんな静かな戦いを制したのが水野さんだった。桧原湖のワカサギ釣り歴は12年。期間中は30~35回釣行し、最高釣果は2年前の1301匹。餌の白サシ、特ラビ、赤虫を使い分け、「一番、食いがよかったのは白サシで3分の1か4分の1の大きさにカット。短いストロークで誘いを入れ、魚信を感じたら巻き上げる」の釣法で、前半150匹、後半84匹を釣り上げた。
桧原湖で行われるバリバス主催のワカサギ釣り大会では過去2回、準優勝を経験。初優勝に「とにかくワカサギ釣りが大好きなので(結果を出すことができて)うれしいです」と話していた。
APCの目
釣りには川、磯、船など、さまざまな種類がある。それぞれに特色があるが、それらの良いとこ取りして凝縮したのがワカサギ釣りなのではないか?タックルは沖釣り用をコンパクト化したようなものだが性能はワカサギ用の方が進化している。釣果の中に運が占める要素はないに等しく、魚との真っ向勝負ができるのも特徴。誘いから仕掛けさばきまで腕の差が明確に表れるのもこの釣りの人気が高い理由だ。それゆえ競技性も高く、釣り人をとことん引き付ける。今回の大会でも実力伯仲の熱戦が展開された。
大会成績(競技時間4時間で釣れたワカサギの総匹数、単位匹)
▼総合賞 (1)水野博巳(行方市)234、(2)矢野倉充(郡山市)189、(3)清水正行(国見町)187
▼女性賞 (1)森下紗利美(三春町)81 (敬称略)
主 催 スポーツニッポン新聞社、東日本釣宿連合会
特別協賛 バリバス
協 賛
大塚食品、オカモト、サクラ高級釣竿製造所、サニー商事、シップスマスト、シマノ、上州屋、ダイワ(グローブライド)、タックルベリー、釣り船情報ぎょさん、デジタル魚拓DGS、ハイアールジャパンセールス、ハヤブサ、マルキユー、マルサンアイ、宮島醤油、ルミカ
スポニチ釣り担当・オデコ軍曹が見た「冬の裏磐梯・銀世界での熱き闘い」。