ワラサ、スズキ、タチウオ…孫バリで大当たり

 吉本興業のお笑いコンビ「官兵衛」の伊藤貴之が乗り込んだのは東京湾ガイド船「ゴーゴーガイドサービス」。同乗者は釣り仲間のゆうじろうさん(岡部祐二郎)だ。ライブベイト(泳がせ釣り)で明暗が分かれた2人。その訳は…。

 

楽しい強烈なファイト

 

 この日は釣り具店に寄ってから午前11時出船でのんびり釣行。考えてみればココから運命は決まっていたのです。釣り具店に行った時2人の中で孫バリはあった方が良いのかという論争が巻き起こり、僕は孫バリ付きの物を、ゆうじろうさんは孫バリなしの物を複数購入しました。

 

 出船しポイントに着き、まずはメタルバイブを投げてコノシロのスレ掛かりを狙います。魚探にビッシリ反応が出て時折、ルアーに魚が当たるものの、なかなか釣れません。

 

 じれったい時間を過ごしていると、近場に鳥山を発見!急きょ向かい、水面をバチャバチャやってる所に投げるとゆうじろうさんのルアーに20センチほどの餌にするにはデカめのサバが食ってきました。その後も彼がサバを何匹か釣り上げ追加してくれたのでようやく泳がせ釣りがスタート!

 

 サバの上顎にハリを掛け、腹に孫バリをセット。魚探の反応のある深さにしばらく魚をステイさせていると…餌のサバが暴れだした。近くにフィッシュイーターがいる証拠。竿先が縦に動きだす。少しずつ食われている。竿がグンっと大きく入った瞬間に思いっきり合わせる。ガチン!ジーッと出るライン。走る走る。青物確定の演出。強烈なファイトを楽しんで上がってきたのは70センチの丸々太ったワラサ。孫バリに掛かっているのを見て喜ぶイトー。悔しがるゆうじろうさん。

 

まずは丸々と太ったワラサを

 

 この後立て続けにイトーがワラサ、スズキを上げてる一方、ゆうじろうさんにも当たりはあるのですが孫バリがないためハリのついている頭を食われる前に合わせを入れてしまい餌だけ持っていかれる。という現象が続いていました。

 

お次はシーバス

 

 

「なし派」同乗者は苦戦

 

 「ゆうじろうさん、孫バリ付いてる仕掛け貸しましょうか?」

 

 「いらない!俺はコレでやる」

 

 完全に意地になっちゃってる。

 

 「ほなもっと合わせ入れるの待った方がイイですよ。僕が“今!”って言うまで待ってくださいね!」

 

 するとゆうじろうさんにまた当たりが。

 

 「まだですよ!」

 

 当たりが少しずつ強くなっていく。

 

 「まだ我慢ですよ!」

 

 「分かってる」

 

 竿先がめちゃくちゃ強く入った!
 

「今です。今!」

 

 ニコニコして合わせを入れないゆうじろうさん。

 

 「何してんの?早く。今!今!」

 

 そうこうしていると、竿先の当たりが急になくなってしまい「イトー君、もう手遅れみたい」と悲しい顔でコチラを向いた。

 

 「バレるの怖くなっちゃって。訳分かんなくなってた」

 

 その後、ゆうじろうさんは、落ち着いて合わせを入れて、念願のワラサを釣り上げ、イトーはラストに指7本幅の“ドラゴン”タチウオを追加して、大爆釣で納竿になりました。

 

最後に特大のタチウオ。これも孫バリ効果?

 

 

 ◇伊藤 貴之(いとう・たかゆき)1986年(昭61)生まれ、岐阜県出身。18年に石橋俊春とお笑いコンビ「官兵衛」を結成しデビュー。

 

スポニチ 2022年2月1日