カワハギ道 末広がり8匹

 吉本興業のお笑いコンビ「官兵衛」の伊藤貴之が春カワハギ修業。名人との腕比べもマイスターへの道はまだ遠いようで…。

 

14歳下マイスター仲間の言葉につられて弟子入り

 

 SNSアプリの「アングラーズ」が認めた公認釣り人「アングラーズマイスター」に選ばれし者が私なのです。

 

 さて今回の釣りはというと、マイスター仲間として活動している、横浜市大の大学院生でカワハギのスペシャリストの石渡隆也(愛称・ワタ)に春カワハギ釣りの弟子入りをさせてもらってきた、の回でございます。

 

カワハギ釣りのスペシャリスト、石渡さん(右)と

 

 カワハギは大好きな釣り物なのですが、真冬にしか釣れない魚だとてっきり思っていたところでワタ師匠から「何言ってるんですか!年中釣れますよ!しかも肝がなくなる代わりにこの時季が一番サイズが大きくなるし身も一番うまいんです」と教わり、居ても立ってもいられなくなり久里浜沖へ。

 

 「釣り物が増えてくるこの時季に、他の魚に脇目も振らずわざわざカワハギに来てる人たちはマニアばっかりなんですよねー」とワタ師匠。カワハギのトーナメンターや、メーカーのテスターなどでこの日は満席でした。

 

 

1匹、2匹、3匹連チャン 誘い方を電朱され次頭に

 

 早速、釣り開始!

 

 ワタ師匠の教えに従い、25号のオモリを着底させ底を小突いてカワハギに誘いを入れる。
 トーントーントーン。ふと隣のワタ師匠の構えを見てビックリ。竿の持ち方がスナイパーさながら。片方の手でリール。もう片方の手で竿先に添え手。片目をつぶり小さい当たりを逃すまいと全集中。

 

 「“るろうに剣心”の斎藤一の牙突やん!」とツッコミを入れるも、「何すかそれ?」とジェネレーションギャップをモロに食らいました。23歳と37歳。そらぁそーか。

 

 「14歳も年下の子と楽しくできる釣りってほんまに良い趣味やな~」と思いにふけっていると早速、ワタ師匠がサラッと1匹上げました。しかも良型の25センチ。

 

 負けてはいられないと集中。すると1匹、2匹、3匹連チャンで釣れて一気に師匠超え。よしよしよし。ワタ師匠が1匹追加するとこっちも1匹。4対2。5対3。ただ調子に乗っているとピタッと釣れなくなる。これ釣りあるあるね。誘い方の引き出しが少ない自分はカワハギの食いのパターンが変わるとうんともすんとも。そんな時に師匠から新たな誘いを伝授され、理解して実践する。するとまた面白いように釣れる。

 

 途中でギアが2段階ほど上がった本気モードのワタ師匠はもう別格で気付けば最後は圧巻の12匹で竿頭でした。

 

 弟子のイトーは8匹で次頭。これから一年通してカワハギ道にのめり込んでゆくゆくは大会に出られるくらいになったるで!

 

8匹釣れたのですが…

 

 ◇伊藤 貴之(いとう・たかゆき)1986年(昭61)生まれ、岐阜県出身。18年に石橋俊春とお笑いコンビ「官兵衛」を結成しデビュー。ANGLERS公認「アングラーズマイスター」。

 

スポニチ 2023年5月31日