8日に開催されたバリバスカップ2022スポニチ「東京湾マゴチ釣り大会」。参加者の中には「芸人が釣る!」を連載中の吉本興業・伊藤貴之、「あやかりフィッシング」の富士村彩花の姿も。2人とも得意の釣り物。さあ釣り対決とまいりましょう。
もともと富士村彩花さんのことは知っていたのですが「美人で、頭が良くて、釣りもうまい」。そんな印象の彼女。天は何物与えるねん。
いざ直接会って同じ船に乗ると、船の中でワイワイ他の出場者と盛り上がっている様子。仲間も多い。イケ好かない。仲間はいないけど釣りだけでは勝つ!
ポイントに着き釣りスタート。準備万全だった彩花ちゃんのラインがなぜか切れてしまっていたおかげで彼女は1発目から10分ほどタイムロス!それを見ながら「しめしめ!今のうちに」と口に出してニヤけるイトー。
しかしそこから4時間ほど、船の中で誰にも当たりが出ない。静まり返る船内。するとトモの方にマゴチが1匹。舌打ちをするイトー。
そんな中、ついに僕にも前当たりが。目立ちたいので「キタキタキター!」と必要以上に大きな声でアピール。数少ない当たりなだけに周りの人からの視聴率もMAX!「早く合わせて!」「もういいよ!」と口々に言う中、最大限まで焦(じ)らし注目を集めてからフッキング!勝ち誇った顔で彩花ちゃんをちらりと見て気持ち良く魚を釣り上げました。
上がってきたのは、ショウサイフグでした。周りからは「何だフグかよ」「とんだお騒がせだな」と落胆の声。注目を集めた分だけ、めちゃくちゃ恥ずかしかったです。
「きっと勝つ」はずだったのに…?
ルアーマゴチを始めて2年。この2年、この大会のために頑張ってきたようなもの。
大会を前にたかぶる思いを抑え切れず、これでもかというくらい験を担いだ。
前日は体の調子を整えるためにエステに。晩ご飯には縁起の良いマダイを。当日の朝はちょっと早く起きて、髪をきれいに整え、コンビニで「キットカット」を買い込んだ。キットカット…「きっと勝つ」と。
学生のころから試合や大会があるたびに必ず買っている“超”縁起物だ。
これがあればマゴチ大会も優勝間違いなし!のはずだったのに…あろうことか、この“超”縁起物を吉野屋別船の釣り仲間たちに一つ残らず配り歩いてしまったのである。
スタートフィッシング直後から「キットカット」はその威力を発揮。56センチ、61センチ、62センチとキットカットを手にした仲間たちが次々に怪物マゴチを釣り上げたとの情報が!
な、なんてこった…配った本人は、一日通して当たり0という、なんともむなしい結果に。
優勝は62センチを上げた釣り仲間の小島久仁人さんでした!
お、恐るべし、キットカット。
◇伊藤 貴之(いとう・たかゆき)1986年(昭61)生まれ、岐阜県出身。18年に石橋俊春とお笑いコンビ「官兵衛」を結成しデビュー。
スポニチ 2022年5月17日