どーも!!お笑いコンビ「官兵衛」の伊藤貴之です!今回は私イトー、お初の船宿さんにお邪魔してきました。千葉・勝山の庄幸丸さんのマアジ&イサキリレー船に乗船。苦手意識のあったコマセ釣りのイロハを、激シブ船長の“コマセ矯正ギプス”で叩き込んでもらいました!
さまざまな釣りを経験して分かったことがあります。自分はコマセ釣りが得意じゃない。ラインを見ての正確なタナ取り。無駄のないコマセワーク。慎重な魚の取り込み。一つでもミスると釣れない。しかも魚によってコマセのまき方、誘い方が違うときた。教えてくれる人でもいない限り上達の可能性皆無…。
そう思いながらもトライしたのは「ここのイサキが断トツにうまい!」と聞いたから。もう居ても立ってもいられませんやん!
指定された胴の間に座る自分の真後ろは船長の操舵(そうだ)室。そこから若船長の庄司徳勝船長=写真=が現れ、この船でのコマセ釣りのイロハを丁寧に教えてくださいました。

(1)付け餌はマンボウの皮。極力小さく切る
(2)マアジのコマセの誘い方は激しく大きく
(3)イサキの誘いは短く速く
(4)マアジの当たりは合わせてから、あえてそのまま引っ張られる。すると追い食いで魚が追加できる――。

この地域の漁師さんはマンボウを食べるらしく、余った皮を分けてもらい付け餌にしているそうです。それが皮が厚くて、破れないし取られない。手返し命のコマセ釣りにおいて、付け餌を毎回付けなくてよいのは快適。ストレスフリーで最高のアイテムでした。
他にもたくさん、船長ならではのメソッドがあって、とにかく目からウロコ!!ウロコが飛び出過ぎて、ほぼ前が見えてませんでした(笑い)。
こわもてですが丁寧に論理立てて、誘いなどを目の前で実践して教えてくださるさまはもう「船長」でなく「師匠」!そんな“コマセ師匠”が操舵室から僕の釣りを見守り、真後ろから「違う!今のはもっと誘いを大きく!」「もっとフッキングは優しく!」「追い食いさせて!」と声を飛ばす熱血指導。見えない“コマセ矯正ギプス”となり、僕の体に少しずつ苦手なコマセ釣りの何たるかを叩き込んでくれました!
指示ダナより4メートル深く仕掛けを落とし、大きく強く誘って巻いてを指示ダナまで繰り返す。指示ダナでは10秒待つ。当たりがなければ再び4メートル落として誘う。これを2回やってダメなら回収。テンポ良くこの作業を繰り返して魚の群れを止めるイメージで…。すると、ガツン!強めの当たりが来た!なるべく短く切れ良く合わせる。ここを強くやり過ぎるとアジの口は切れてフックアウトするので気を付けて。グン!グン!と引かれながら巻き続け、上がってきたのは丸々太ったドデカマアジ!35センチ!これ1匹でめちゃくちゃ身が取れる!

マアジは10匹、イサキは30匹。この日はシケの影響もあり、連日上がっていた良型のアジ、イサキがなかなか釣れず、食いも浅いハードモードでしたが、おかげさまで何とかおいしい魚たちにありつけました。港で僕のクーラーを見下ろしながらタバコにボッと火を付け「まぁまぁだな」とつぶやいた師匠。激シブです…。

アジは最大38センチ、イサキは最大35センチ、自宅でさばきましたが、噂通りの“激美味魚”。これはもうクセになる!皆さまもコマセ釣りの修業をされたい方はぜひ!コマセ師匠の庄幸丸さんへ!!

◇伊藤 貴之(いとう・たかゆき)1986年(昭61)生まれ、岐阜県出身。2018年に石橋俊春と「官兵衛」を結成しデビュー。吉本興業所属。ANGLERS公認「アングラーズマイスター」。
▼釣況 東日本釣宿連合会所属、勝山・庄幸丸=(電)0470(55)3005。出船は午前5時。乗合料金はコマセ・氷付き1万2000円。要予約。
スポニチ2025年8月2日