どーも!お笑いコンビ「官兵衛」の伊藤貴之です。いよいよ来週15日に迫った「バリバスカップ東京湾タチウオ釣り大会」の下見も兼ねて開催宿の一つ、東京・葛西橋の第二泉水に行ってきました。実は僕、2019年大会で準優勝してます。今年は頂点狙うで!

準優勝した年は餌釣りなのにバスロッドで参加しました。僕だけ手巻きリールで、鼻で笑われてるようで見返してやれて気持ち良かったなあ。その後、ルアーに目覚めたりしながら、今年で4回目の大会参加です。

第二泉水さんは大会では餌釣り船。この日はルアーは僕一人でした。ミヨシで一人お立ち台気分。富津沖の激浅ポイントは爆釣モードでした。水深14メートルであんなにいるとは。
事前に最新タチウオ事情…特に浅場について聞き込んでの偵察釣行。ルアーはタチウオ用のメタルジグでなく、サワラ用のブレードジグ(キラキラ光る回転ブレード付き)。ルアーを底まで落とし、早巻きしてくる釣りなので、斜め引きが理想とのこと。できるだけ長くタチウオの泳層を引く…てことはキャストの飛距離が欲しい。浅場用にスピニングリールのタックルも持ってきた。準備万全や。
アンダーキャストして底から早巻き。タチウオは、ジグでは意外とゆっくり誘わないと食わないイメージだけど早巻きで大丈夫?半信半疑で早巻きしていると…ググン!!強めの当たり。反射的に竿を立てる。バチッと合わせが決まり、そこからもグングングン!とバックして引っ張る引きが。独特な引きはタチウオ確定。
これこれ!自分で当たりを取る「やったった感」が強いから、ルアーでのタチウオ釣りが好きなんです。
テンションは緩めず竿を立て続ける。少しでも緩めたら鋭い牙でラインを切られる。高価なタングステンのルアーをロストするのはゴメンだぜ。引きが弱まればガンガン巻き上げる…でも途中でまた引いたら無理に巻かない…を繰り返していると水面にギラギラ光るアイツが浮上。よし。船中1匹目、もろたで!サイズは夏タチにしては悪くない指幅4本(F4)サイズ。

「やったった感」にハマり釣れるだけ釣る。感覚を研ぎ澄ます。小さな当たりでも掛ける。ここで気付いた。餌釣りの人が釣るタチウオが、こちらの釣るサイズよりも平均的に小さい。指2~3本。これを知っただけでも大きな収穫。やはり大きい魚は大きい餌を食う?シルエットの大きなルアーに替えてみる。来た!指4・5本。今日イチのデカさ。
しかし2匹釣ったところでパッタリと追いが止まった。何で?焦るイトー。周りの餌釣り師たちは釣れ続けている。頭をフル回転、ルアーだけ渋くなったことからシルエットを小さく、さらに動きをスローにしてメタルジグにチェンジ。底まで落とし、シャレならんくらいスロー巻きで誘う。ググン!来た。狙い通りの展開にガッツポーズ。サイズは少し落ちたけど、再び好追いとなり気付けば50匹。餌釣り師を差し置き竿頭獲得。第二泉水さん、たくさん釣らせてくれて、ありがとうございます。この勢いで、大会当日も優勝狙って釣りまくるで!
竿頭でテンション上がっていたけど、大会は一番大きい一匹を釣ったら優勝だったの忘れてた。深場対策も考えないと…。ブレードジグは使えそうやな。

◇伊藤 貴之(いとう・たかゆき)1986年(昭61)生まれ、岐阜県出身。18年に石橋俊春と「官兵衛」を結成しデビュー。ANGLERS公認「アングラーズマイスター」。
▼釣況 東日本釣宿連合会所属、〓西橋・第二泉水=(電)03(3645)2058。乗合は午前7時出船。料金1万500円(餌釣りは餌・氷付き)。女性2割引き。
スポニチ2025年9月12日