着ドンもドラゴンあと一歩…Vならず

  どーも!お笑いコンビ「官兵衛」の伊藤貴之です。東京湾で15日に開催された「バリバスカップ2025東京湾タチウオ釣り大会」に出場しました。餌で、ルアーで1匹の全長を競うルール。僕は東京・深川の吉野屋さんからルアー船で出港しました。4回目の挑戦。2019年には総合準優勝してるし、今回こそ頂点へ!くらいの意気込みでしたが…。

 

「バリバスカップ2025東京湾タチウオ釣り大会」4度目挑戦

 

緑金ジグ会心

 

 前の当コーナーもタチウオ船に乗り、準備は万全。この日も吉野屋7号船の左舷ミヨシから3番目と、結構良い席に座れた。いけるんちゃう?期待に胸膨らませ、いざ出船。

 

 ポイントの走水沖までの船中、右隣の斉藤奨汰さん(21=会社員)に話しかけると、大量のタチウオジグを見せてくれた。即座に釣れるルアーの色や重さ、形など情報共有の“同盟”を結ぶ。これは心強い。聞けば友人が既に走水にいて「緑金でF6(指6本分の幅)ドラゴン釣ったそうです。ゴールド系が当たりカラーみたい」とのこと。予定していたピンクのジグを緑金のTGベイトに付け替えた。左隣の大槻修司さん(48=会社員)とも仲良くなった。毎月琵琶湖へバス釣りに行くルアーガチ勢。この3人で大会を楽しもう。

 

“同盟”を組んだ大槻さん(左)と斉藤さん

 

 走水に着くとタチウオの大船団。50隻はあるか。水深50メートル前後を攻める。緑金ですぐ当たり。着底して巻く瞬間ググンと強い引き。竿をあおってフッキング!「着ドンでした」と両隣に報告。上がったのはF4・5の良型。ドラゴンの基準の一つとされるF5にあと少し。すぐに斉藤さんもヒット。F4サイズ。大槻さんもヒット。

 

F5サイズにあと一歩ながら、まずまずの良型が来たんですけど…

 

 ここで斉藤さんが勝負。この日は120グラムのジグが中心の様相だったが大物狙いであえてデカジグに。イトーも同じ考えで共に150グラムを選択。ぱったり当たりが消えた…。大物狙いの代償と我慢。ワンピッチジャークを続ける。すると、ジジジー。ラインがリールから出る音が。大槻さんの竿が大きな弧を描く。明らかに今までのと違う引き。ヌ~と上がった魚影を見て一同騒然!F6の正真正銘ドラゴンサイズ。無事取り込みガッツポーズの大槻さん。何と127センチ。開始10分でイトーの心へし折られる。

 

竿曲がりF8

 

 ちょっと大物釣るの早すぎ。優勝確定じゃない?焦りからか「過去2回、僕の隣の人が優勝してますから」とダサいイキリ披露。すると右隣の斉藤さんが「コッチにもチャンス下さいよー」。キャッキャ言いながら数を伸ばす3人。ただF5が出ない。サイズが徐々に小さくなっていく。

 

 3時間が過ぎた頃、左舷ミヨシ藤原さんに今日イチの竿の曲がり。何とF8の138センチ。「もう神龍(シェンロン)超えてポルンガやん!」。大きな声で分かる人は分かる「ドラゴンボール」ネタの例えツッコミは船上全員がスルー。仲良しの両隣の2人もスルー。おスベリをカマしてしまった。ちなみにポルンガは神龍の何倍もイカついヤツです。

 

 最後の悪あがき。ラスト30分は、みんな一発狙いのデカジグで。斉藤さんが117センチ、ラスト2分に大槻さんもF5追加。そしてイトーにも!「長いヤツ釣れてや」と叫んでファイト。注目の中、豪快に上げると…ビヨヨヨヨ~ン。外道のダイナンウミヘビ。いや長いの言うたけど!!失笑する船長が「終了です」と号令。6年前の栄光は見る影なし…。

 

最後に大逆転キター!と思ったら…

 

 最終釣果はタチウオ15匹、おスベリ1回。帰り際に船長に敗因を聞くと「日頃の行い」と一言。いや釣りの技術とかちゃうんかい!

 

表彰式ではMC

 

 ○…表彰式は、いつものようにMCさせてもらいました。総合優勝は「ポルンガ」を釣った藤原さん。船別1位に大槻さん、船別2位に斉藤君。僕らの船の左舷1~4席目で好成績が出たのに、僕だけショボい結果に…。

 

「バリバスカップ2025東京湾タチウオ釣り大会」表彰式で司会もさせてもらいました

 

 ◇伊藤 貴之(いとう・たかゆき)1986年(昭61)生まれ、岐阜県出身。2018年に石橋俊春と「官兵衛」を結成しデビュー。吉本興業所属。

 

 ▼釣況  東日本釣宿連合会所属、深川・吉野屋=(電)03(3644)3562。出船は午前7時。乗合料金は1万500円、女性・高校生8000円、中学生以下6000円。

 

スポニチ2025年9月24日