B3 東京Uが63ー53で強敵・静岡に激勝
満身創痍のチームがワンチームとなっての勝利!

33分出場で、3点シュート2本を含む14得点を挙げ、勝利に貢献した新号健がMVPを獲得!!

 

 

新号健は33分のプレータイムで14得点を挙げる活躍

 

 バスケットボールBリーグ3部(B3)第16節となる東京ユナイテッドバスケットボールクラブ(東京U)とベルテックス静岡(静岡)GAME1が28日、東京・江東区の有明アリーナ(サブ)で行われ、東京Uが静岡を63―53で破った。

 

 万全でないチーム状況を新号健は攻守に渡ってチームを鼓舞

 

 選手、チームスタッフの新型コロナウィルス感染症陽性判定およびコンディショニング不良の選手が相次いだことで、前節(第15節)のトライフープ岡山(岡山)との2試合を棄権(不戦敗)。ホーム・有明で東京Uは再出発を図る意味で、静岡とのゲームは残りのシーズンを戦う上で、大きなターニングポイントとなった。

 同リーグ2位の静岡とは、第7節(11月19、20)アウェーでの2試合を1勝1敗のイーブンとしていた東京Uは、ゲーム開始後、中々シュートが決まらない展開となり、4分半後に新号健の3点シュートでチーム初得点を挙げたが、9―12というロースコアで第1Qを終了。第2Qに入り、東宏輝の2本の3点シュートや、小倉渓のシュートが効果的に決まり、20得点を挙げて29―24と逆転し、前半を終了した。

 後半がスタートし、第3Qも東京Uは静岡の猛攻を全員でのディフェンスに力を入れる中、アンジェロ・チョルが8得点、マイケル・クレイグが6得点と、着実に得点を重ねて、52-41と僅差だがリードをキープ。

 第4Qに入り、静岡のオフェンスもさらに強さを増す中、東京Uが全員でのディフェンスで最後までゴールを守り切り、63―53で強敵・静岡から勝利を挙げた。

 この日のMVPは、2本の3点シュートを含む14得点を挙げ、プレータイムも33分という活躍で新号が選ばれた。

 MVPとなった新号は「相手のトランジションだったり、ボールのアタックを止めることが今日の課題だったので、63点と点数は取れていませんが、53点に抑えられたことが勝因だと思いますし、チームがやるべきことを毎試合遂行できれば、プレーオフでも勝てると思うので、毎試合やるべきことはしっかりとやりたいなと思います」と、ディフェンスから構築した勝利だったと話す。

 チームは宮田諭、上田雅也とコンディショニング不良の中、自身も12月上旬にケガをして肩の状態が万全でないという新号だが「今日はプレータイムで一番出ていたかもしれませんが、ポイントガードをやっていない選手だったり、色んな選手が助けてくれて出れたってこともあるので、皆のおかげです」と、ワンチームとなっての勝利だと新号は話す。

 

MVPを獲得した新号健はユナイトと満面の笑みを浮かべて記念撮影

 

 試合後、リーグ2位の静岡を破った東京Uの早水将希ヘッドコーチは試合後に「先週は体調不良だったりして、ゲームができなかったんですけど、こうやって皆が帰ってきて、またこのホームで第1戦を取れたこと、非常に大きいと思います。本当に1、2位を走っているチームと好ゲームができたこと、僕たちだけではできないことですし、対戦チームがあって、この雰囲気があってのことだと思います。試合はロースコアのゲームとなりました。僕たちの今日のコンセプトとしてディフェンスで、点数でいかに失点を抑えるか、これがキーとなり、一週間練習をしてきました。それが、今日の53点に現われていると思います。出る選手、出る選手が全員ディフェンスでチームルールを守りながらハードにやってくれたこと、それが結果に繋がっていると思います。特に出だし、本当にロースコアのゲームで、オフェンスが点を取れなかったんですが、常に言い続けたことが、いつかオフェンスは流れが来るので、ディフェンスをやり続けようということで闘い続けました。それを40分間、選手たちはやってくれたと思います」と、最後は会場にいるファンに対して大きな勝利を手にした選手たちに拍手をお願いした。

 静岡とのGAME2は、あす29日14時試合開始で行われえる。

 

試合後、ディフェンスが機能して強敵・静岡を破っての勝利に選手たちを早水将希ヘッドコーチを称えた

 

試合後に、来場したファンに感謝の気持ちを伝える選手たち

 

ベルテックス静岡のマスコット「ベルディくん」も駆け付けて、ユナイトと一緒に会場を盛り上げた

 

ハーフタイムに登場し、ダンスを披露した門前仲町のダンススクール「スターディアム」の子どもたち