スピード感あふれるプレーで東京Uの勝利に大きく貢献した長尾光輝
バスケットボールBリーグ3部(B3)の東京ユナイテッドバスケットボールクラブ(TUBC、以下=東京U)が12日、東京・江東区有明の有明アリーナ(メイン)で、2024-25シーズンのホーム開幕戦GAMEとなる第3節・岩手ビッグブルズ(以下、岩手)との「SUNTORY presents OPENING GAME」を行い、81―62の19点差をつけて東京Uが岩手を破り、ホーム試合初白星を挙げると同時に前夜のリベンジを果たした。
有明アリーナ(メイン)で行われた東京Uのホーム開幕戦(vs岩手とのGAME2)は9385人が来場した
前日(11日)行われたGAME1の試合後に、東京U・橋爪純ヘッドコーチが「悪かったことを勝利に繋げるためにしっかりと修正してリベンジしたいですし、残り40分戦える様にしたいと思います」と話したことを、この日の40分間の試合でしっかりと結果を見せる試合となった。
東京U・長尾光輝は攻守に渡って活躍し、23得点を挙げる活躍でこの試合のMVPを獲得した
第1Qは、試合序盤から岩手に3本の3点シュートを含む11点を先取されるビハインドの展開となったが、東京Uは今季新加入の長尾光輝の3点シュートをはじめ、今林萌、上田雅也の各4得点などで得点を挙げ、18―25の7点差で終了した。
東京U・主将の川島蓮はこの日も効果的な得点を挙げてホーム試合初勝利に貢献した
続く第2Qは、東京Uは主将・川島蓮が6得点、長岡光輝も2本の3点シュートを決め、岩手の猛攻もディフェンスが機能し、点差を縮めて34―40の6点差でハーフタイム突入した。
東京Uの新加入選手〝ダニー〟こと、田口暖も3点シュートを決める活躍をみせた
第3Qに入り、東京Uの逆転に向けてのスイッチが入り、川島蓮が6得点、新加入の田口暖の3点シュートや2年ぶりに東京Uに復帰したアンジェロ・チョイのシュートで逆転。その後、第3Q終了間近で得た上田雅也の3本のフリースローを完璧に決めて、53―50の3点差をつけて最終第4Qへ。
2シーズンぶりに東京Uに復帰したアンジェロ・チョルも高さを活かしたプレーで得点を挙げた
最終第4Qに入り、東京Uの攻撃のギアが上がり、長尾が2本の3点シュートなどで11得点、リース・ヴァーグも2本の3点シュートなど10得点を挙げる活躍で第4Qに28得点を挙げ、岩手の猛攻もディフェンスが機能し12点に抑え、岩手とのGAME2を81―62の19点差をつけて、東京Uが勝利し、ホーム開幕戦で初白星を挙げた。
第4Qで2本の3点シュートを含む10得点を挙げた東京Uのリース・ヴァーグ
試合後、ホームでの開幕戦でレギュラーシーズン初勝利を挙げた東京Uの橋爪純ヘッドコーチ(HD)は「昨日の修正という所では、ディフェンスの所をもっとハードに、昨日やられた部分があったんで、戦えてる部分はあったんですが、もっと強調していかないと、(岩手が)プレーオフに出てくるチームだと思うので、しっかりとここでやり返さないとこのままシーズン流れて、プレーオフで昇格するということが見えないということを選手たちに伝えて、それを表現してくれた選手たちが素晴らしかったと思います。今日は多くのお客さんが来るということを聞いていて、昨日も負けていましたし、絶対に勝ちたいという思いで挑んだ試合だったのですが、フリースローの時とか、お客さんのシュートが入った時の盛り上がりで選手たちも気分良くプレーができたのかなと思っていますし、自分としてもかなり楽しめた試合だったかなと思います。シーズンが始まったばかりで、まだまだ強くしなくてはいけない所もありますし、個人的な部分でステップアップしなくてはいけない所がたくさんあった2日間だったかなと思います。また、ハードワークして、練習をしっかりとして、来週以降試合が続くので、そこでしっかりともっともっとステップアップして強いチームを作っていきたいと思います」と、ホームでの初勝利を挙げた試合を振り返ると同時に、今季の戦いに向けて力強く抱負を話した。
試合後、有明でのホーム初勝利した岩手とのGAME2を振り返るとともに、今後への意気込みを伝えた東京Uの橋爪純ヘッドコーチ
続いて、主将・川島蓮が「やったぁ~!自分たちは80分間プレーするのを目標にしているので、それを上手く体現できたかなと思います。(チームの雰囲気について)練習中も試合中もベンチが騒いだりして活気があって、会場の皆さんのこの雰囲気が最高です。このまま続けていきましょう。(ファンに向けて)まだ、開幕したばかりですが、これからまだまだ続きますので、もっとご声援よろしくお願いします」と、ファンへの熱いメッセージを伝えた。
東京Uの主将・川島蓮は「やったー!」と今季ホームでの初勝利の喜びを笑顔で伝えた
この試合のMVPに選ばれたのは〝ミッキー〟こと、長尾光輝でファンへの第一声で「勝ちました~!」と笑顔で絶叫。4本の3点シュートを含む23得点を挙げた長尾光輝は「前半は苦しい展開が続いていたんですが、皆さんの応援で勝ち切ることができました。ありがとうございました。(自分のどんなプレーを見てほしいか)自分はスピードが持ち味なので、ディフェンスの泥臭いプレーだったり、ドライブだったり、そういう所を見てほしいです。(今日の試合で何点をつけるか)80点です。(ファンに向けて)今日は応援ありがとうございました。引き続き、僕たちもハードワークするので、応援よろしくお願いします」と、笑顔でMVP受賞に対してコメントした。
23得点を挙げる活躍で、文句なしのMVPに選ばれた東京Uの長尾光輝
東京Uのホームでの試合は、11月3日、4日に有明アリーナ(サブ)で、しながわシティバスケットボールクラブと対戦する。
試合後、アリーナに集まったファンに手を振って感謝を伝える東京Uの長尾光輝たち
この日も多くの子どもたちとのふれあいを楽しんだ東京Uのマスコット・ユナイト
有明アリーナ(メイン)に集まった来場者たちはバスケットボールの面白さ、醍醐味を十分に味わえたはず