2025年最初のホーム試合で活躍を見せた東京Uのローカス・ガスティス
バスケットボールBリーグ3部(B3)2024―25シーズンの第17節、現在3位(※)の東京ユナイテッドバスケットボールクラブ(TUBC、以下=東京U)と、同10位(※)のさいたまブロンコス(以下、さいたま)とのGAME1が1月18日、東京・江東区有明の有明アリーナ(サブ)で行われ、100―77の23点差をつけて東京Uがさいたまを破った。
身体を張ったプレーで28得点、13リバウンドの活躍を見せた東京Uのローカス・ガスティス
東京Uにとって、2025年最初のホーム試合。昨年末から負傷等で欠場者が相次ぎ、新年最初の試合として横浜で行われた現在首位の強豪・横浜エクセレンスとのアウェイでの第15節で連敗を喫し、前節(第16節)アウェイでのアースフレンズ東京Z戦も1勝1敗と苦しい試合を強いられてきた。
ホーム試合が行われた有明アリーナ(サブ)には414人が来場し、東京UvsさいたまとのGAME1に熱い青(声)援を送った
今節も、メンバー全員の出場が揃わない中、昨年12月9、10日に有明アリーナ(サブ)で行われた第11節東京八王子ビートレインズ戦以来となる東京Uの有明で行われたホーム試合には、414人のファンが来場し、B3での優勝、来季のB2昇格に向けて奮闘する東京Uを応援しようとゲーム開始直後から青(声)援を選手たちに送った。
東京Uのリース・ヴァーグも3本の3点シュートを含む23得点を挙げて、勝利に貢献した
さいたまとのGAME1は、さいたまが得意とする3点シュートの攻勢で、東京Uが試合序盤から厳しい展開となった。第1Q、さいたまが立て続けに4本の3点シュートを含む6本を決める。一方、東京Uはローカス・ガスティスが身体を張ったプレーで8得点のほか、リース・ヴァーグが5得点を挙げたが、21―24の3点差で第1Qを終了。
2本の3点シュートを含む13得点を挙げる活躍を見せた東京Uの今林萌
続く、第2Qもさいたまの3点シュートも5本が高確率で決まり、リードをジワジワと広げられる中、東京Uもローカス・ガスティスが6得点、今林萌も2本の3点シュートを決めたが、第2Qは16―27と劣性を強いられて、前半を37―51と14点差のリードをつけられて終了した。
後半第3Qから攻守のギアを挙げる活躍を見せた東京Uの田口暖
ハーフタイムを挟み、後半戦がスタートしたが、試合は東京Uの怒涛の反撃が始まった。東京Uは前半での14点差のビハインドを返すために、田口暖。長尾光輝のダブルPGで起用し、攻守でギアをアップ。田口暖の2点シュートを皮切りに、リース・ヴァーグの2本の3点シュートや、相手のファールで得た今林萌のフリースローなど15得点を連続で挙げて、一気に逆転し、試合を有利な展開とし、第3Qを27-10とディフェンスも機能し、64-61の3点をリードした。
スピード感あふれるプレーで攻守のリズムを作った東京Uの長尾光輝
最終第4Qに入り、東京Uの攻守のリズムが更に良くなり、前半のさいたまの3点シュートに対して、東京Uも5本の3点シュートを続々と決めた。東京U主将川島蓮が3本の3点シュートを決めたほか、リース・ヴァーグ、ローカス・ガスティスも各3点シュートを決めるなど、第4Qに36得点を挙げた東京Uが、さいたまとのGEME1を100―77の23点差をつけて勝利するとともに、今季初の100得点を挙げる試合となった。
第4Qで東京U主将の川島蓮が3本の3点シュートを決める活躍を見せた
試合後、東京Uの橋爪純ヘッドコーチ(HD)は、2025年最初の有明で行われたホーム試合を冷静に振り返った。「本日も応援ありがとうございました。3節ぶりのホーム試合ということで、12月もここ(有明)ではなく、江戸川での試合だったので、久しぶりに有明のサブアリーナに帰ってきたなぁってのがチームとしての印象です。前半、相手の3点シュートが高確率で入って苦しい展開となってしまったんですが、後半はディフェンスのギアを一段階、二段階と上げられて、そこが今日はかなり機能したので、最後に逆転できた展開となりました。また、ケガ人が多くて、凄く選手としてもタフな試合が続く中、エナジーを出していかなくてはいけないチームスタイルなので、凄くしんどいと思いますが、皆さんの青(声)援が選手たちを後押ししてくれますので、また応援してくれたらと思います。(前半は14点のリードを取られる中、後半は合計26失点で押さえることができたが要因はどのあたりにあるか)前半と比べて、後半は凄くアグレッシブにトラップだったりとか、運動量が増えた部分が出てきてので、そこが相手のターンノーバーを奪えたりとか、リズムや、簡単に3点シュートを打たれなかった所が凄く後半はアジャストできたかと思います。(今季、後半に逆転して勝利する機会が非常に多く、ファンもハラハラする試合が続いていますが、その辺はいかがでしょうか)選手たちがハードにやる中で、最初に相手のシュートが入ったりとかコントロールできない部分なので、ただ相手の運動量を削るところで、後半相手の脚にきたりとか、体力的に削られて、シュートとかが落ちてきたりするので、そこがチームスタイルとして40分間できたからこそ、後半に逆転する試合が多いかと思います。(GAME2に向けて)少ない人数の中で戦っていますが、明日も運動量をいっぱい出して、40分間エナジーを出して戦いますので、応援宜しくお願いします」と、来場したファンにメッセージを送った。
ケガ人が多い中、選手たちのエナジーを出して、2025年最初のホーム試合を冷静に振り返った東京Uの橋爪純ヘッドコーチ(HD)
続いて、さいたまとのGAME1のMVPが発表されて、28得点、13リバウンドの活躍で東京Uの勝利に大きく貢献したローカス・ガスティスが選ばれた。「まずは、たくさんのご来場ありがとうございました。しばらくアウェイエでのゲームが続いていましたが、ホームで勝利が出来て、本当にうれしく思います。この後も、前みたいに勝ち続けられるように頑張りますので、引き続きご青(声)援をよろしくお願いします。(GAME2に向けて)後半戦に入って、さらに重要な試合が続くと思います。是非、会場に来ていただいて、勝つ試合をお届けしていきます。プレーオフをホームで戦えるように、チームを勝たせられるように頑張っていきましょう」と、厳しい状況が続く中、さいたまとのGAME2、そして、後半戦での戦いに向けて、熱いメッセージを送った。
さいたまとのGAME1のMVP賞を獲得した東京Uのローカス・ガスティス
東京Uの次戦ホーム試合は、19日(15時試合開始)に有明アリーナ(サブ)で、さいたまブロンコスとのGAME2を行う。(※順位は1月18日、GAME1開始時)