前日に続き、東京Uの今林萌は横浜EXとのGAME2で19得点を挙げる活躍を見せた
男子プロバスケットボールBリーグ3部(B3)レギュラーシーズン2024―25で、2位の東京ユナイテッドバスケットボールクラブ(TUBC、以下=東京U)と、同・1位となった横浜エクセレンス(以下、横浜EX)との第30節GAME2が4月20日、東京・江東区有明の有明アリーナ(サブ)で行われ、東京Uが97―93の4点差で横浜EXに逆転勝利した。
今季も東京Uのマスコット「ユナイト」は会場を大いに盛り上げる活躍を見せてくれた
昨年10月に開幕したB3レギュラーシーズン2024―25のラストゲーム。今週末から始まる「B3 プレーオフ2024―25トーナメント」に、2位での出場が確定している東京Uと、1位の横浜EXと前夜行われたGAME1は、今季B3の上位チーム同士の頂上決戦として熱いゲームが繰り広げられ、88―72の16点差で東京Uが先勝した。
東京Uは、負傷欠場していたブラ・ブサナ・グロリダが2カ月ぶりに試合復帰するなど戦力も次々と整う中、プレーオフに向けて万全の体制で臨むためにも、横浜EXとのGAME2は意義のある試合となる中、第4Q試合終了間際で、大逆転劇が起きる感動を生む試合となった。
レギュラーシーズン2024ー25最終戦に向けて気合を入れる東京Uの選手たち
この日も、有明アリーナ(サブ)には両チームの熱い戦いを応援しに702人のブースター、ファンが来場する中でティップオフ。
第1Qで3本の3点シュートを高確率で決めた東京Uのリース・ヴァーグ
第1Qは、東京Uがリース・ヴァーグの3本の3点シュートやローカス・ガスティスの4得点などでリードしたが、横浜EXのリーグ得点ランキング1位のトレイ・ボイドⅢが3本の3点シュートを含む19得点を挙げるなど、試合中盤で逆転を許し、第1Qを19―28と9点のビハインドを与えて終了した。
ビハインドの展開の中、東京U主将の川島蓮は3点シュートを含む11得点を挙げる活躍を見せた
続く、第2Qもトレイ・ボイドⅢの勢いを止められず、横浜に22得点を挙げられたが、東京Uも川島蓮が6得点、リース・ヴァーグ、長尾光輝が各3点シュートを含む5得点などで19得点を挙げ、リードを広げられたものの前半を39―50と11点のビハインドをつけられて終了した。
東京Uの長尾光輝は3点シュートを含む7得点を挙げる活躍を見せた
ハーフタイムを挟み、後半第3Qに入り、横浜EXの攻撃もトレイ・ボイドⅢを6得点に押さえたが、4本の3点シュートなどで30得点を与え、一時は最大24点差を付けられる厳しい展開となった。一方、東京Uはローカス・ガスティスが9得点、今林萌が2本の3点シュートを含む8得点を挙げたが、リードを更に広げられて、第3Qを62―80と18点のビハインドをつけられて、B3頂上決戦の行方は第4Qへ持ち越された。
東京Uのトビン・マーカス海舟は豪快なダンクを決めるなど8得点を挙げた
強豪・横浜EXに一死を報いたい東京Uは、自慢のディフェンスのギアを上げ、横浜EXの攻撃を13得点に押さえる一方で、今林萌が3点シュートを含む11得点、ローカス・ガスティスが7得点、トビン・マーカス海舟が6得点を挙げる活躍を見せて、試合終了まで残り1分4秒でついにローカス・ガスティスの2点シュートで遂に逆転に成功。東京Uは会場にいるブースター、ファンの今季最大の声援を背にして、横浜EXの攻撃を守り切り、第4Qで35得点を挙げた東京Uが、97―93の4点差で大逆転勝利を果たし、今季のレギュラーシーズン最終戦を勝利した。
第4Q試合終了間際で、奇跡の大逆転劇で東京Uのベンチは大盛り上がりとなった
試合終了後、今季のレギュラーシーズン最終戦を劇的な勝利を飾った東京Uの橋爪純ヘッドコーチが挨拶を行った。「本日もご声援ありがとうございます。レギュラーシーズン最終戦にして、自分たちらしいビハインドの展開から最後に逆転するという今季を象徴する様な試合だったかなと思います。横浜さんは1位で来ていて、凄くタフなシチュエーションだったんですけど、選手たちが諦めずに、またブースターの皆さんにも後押ししていただき、本当にホームゲームの最終戦だからこそ、追い付けた試合展開だったかと思います。(一時は20点以上の点差を付けられた試合展開となったが、選手たちにはどのような言葉をかけたのか)最大で24点だったかと思いますが、1本1本返していこうということで、前半は段取り的な部分もあったんですけど、後半はそこがかなり皆で連動してチーム一丸となって、代わるがわる選手を変えていったんですけど、そこも含めて出た選手が良いところを出してくれたので、それがこのだいぎゃくてん劇をを生んだのかと思います。(レギュラーシーズンは今日の試合でラストになりました。次はプレーオフになります。プレーオフの抱負を)まだ、宮田さんがまだケガをしていますが、やっとケガ人も揃い始めて、プレーオフでは全員がアクティブな状態で、コーチとしても中々メンバーを選ぶのが難しい展開ですけど、誰が出ても強いチームを作っていきたいと思っていますし、何よりも皆さんの後押しが必要になりますし、ホームで開催できるということが何よりも心強いので、皆さんまた、脚を運んでいただいて、最後の後押しを宜しくお願いします」と、プレーオフに向けての意気込み、そして、ブースター、ファンへの更なる応援をお願いした。
東京Uのブースター&ファンが手作りの「行くぞB2」のボードを手にプレーオフに向けて声援を送った
続いて、横浜EXとのGAME2で、3本の3点シュートを含む19得点を挙げ、チームの大逆転勝利に大きく貢献した東京Uの今林萌がMVPに選ばれた。「今日もご声援ありがとうございました。(今日の試合で非常に横浜EXのトレイ・ボルド選手とのマッチアップすることがかなり多かったと思います。試合を振り返っていかがでしょうか)前半で29得点を取られたということで、ハーフタイムに選手全員で、そこをどうやって止めるかっていう所を話して、後半に挽回することができて良かったと思います。(昨日の試合も今日の試合も20得点近く挙げることができました。今のご自身の調子は最高なのではないか)チームとしてもそうですけど、個人としてもプレーオフに向けて、どんどん調子を上げていかないといけないと思っていたので、こういう風に勝利に貢献できて、凄く嬉しいです。(次はプレーオフです。プレーオフに向けて、ファンへのメッセージを)昨日、今日とたくさんのご声援ありがとうございました。皆さんのおかげで、最終節エクセレンスさんに2連勝できて、プレーオフに向けて凄い一番良い流れで僕たちが来ていると思うので、去年、一昨年で成し遂げられなかったことを今季絶対に成し遂げますので、引き続きご声援宜しくお願いします」と、熱いメッセージを送った。
横浜EXとのGAME2で3本の3点シュートを含む19得点を挙げる活躍でMVPに選ばれた東京Uの今林萌
最後に、東京U主将の川島蓮に代わり、宮田諭がプレーオフに向けて挨拶を行った。「勝ったぞ、神様ありがとう!」と雄たけびをあげた宮田諭は続けて「バスケットボールは皆仕事でやっているんですけど、プロ選手は人を感動させてナンボだと思うんすよ。僕は今日見ていて、感動して泣いちゃったんですけど、こういうゲームができるクラブにいられて幸せだし、こんな会場を作ってくれて皆さん、ありがとうございました。横浜エクセレンスはリーグの中で、今節は僕らが勝ちましたが、ベストなチームで首位な訳なんで、きっとファイナルでやると思いますし、そうなると(横浜)今度は武道館になるので、今日は青い中で勝てましたけど、武道館は箱がデカいので、皆で青ひとつで武道館に行って戦える様に、まずは今週のクオーターファイナルに向けて、チーム一丸頑張っていきますので、働いている時も、ご飯を食べている時も、寝ている時も、片時も忘れずに応援してください。片時もですよ、片時も忘れずに僕らを応援して一緒にB2へいきましょう。ありがとうございました」と、熱いメッセージを送って、公式戦の最終戦を締めた。
レギュラーシーズン最終戦の挨拶とプレーオフに向けて、自らの熱いメッセージを送った東京Uの宮田諭
東京Uの次戦は、レギュラーシーズン7位のアースフレンズ東京Zとのプレーオフ準々決勝GAME1で、4月25日(19時試合開始)に有明アリーナ(サブ)で行われる。
今週末から始まるB3プレーオフ2024-25のトーナメント表
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