B3プレーオフ準々決勝GAME3・東京Uと東京Zが有明アリーナ(サブ)で激闘を展開
東京Uが東京Zの攻守のリズムを最後まで崩せず69ー78で惜敗!東京Zが準決勝進出!!

リーグ創設3年目!B2昇格、B3優勝を目標とした東京Uが有明でプレーオフ準々決勝で敗退!!

 

プレーオフGAME3の試合開始前、東京Uの代表取締役会長の家本賢太郎氏がチームのビッグフラッグを振り、チームを鼓舞した

 

 レギュラーシーズン上位8クラブによるB2昇格をかけた男子プロバスケットボールBリーグ3部(B3)プレーオフ2024―25で、同シーズン・2位の東京ユナイテッドバスケットボールクラブ(TUBC、以下=東京U)と、同シーズン・7位のアースフレンズ東京Z(以下、東京Z)との準々決勝(クオーターファイナル)GAME3が4月27日、東京・江東区有明の有明アリーナ(サブ)で行われ、69―78で東京Uが敗れ、東京Zが準々決勝を2勝1敗とし、準決勝(セミファイナル)に勝ち進んだ。

 

東京U主将の川島蓮は自ら身体を張ったプレーで4本の3点シュートを含む14得点を挙げるプレーを見せた

 

 25日に行われた初戦を落とし、後の無い状況に追い込まれたが、GAME2でブースター&ファンの応援の後押しもあり、リーグ創設3年目にして、プレーオフ初勝利を手にした東京U。1勝1敗のイーブンで準決勝への出場権をどちらのチームが手にするか、雌雄を決するGAME3となった。

 718人が来場した有明アリーナ(サブ)は、試合前からレギュラーシーズンとは違う異様な盛り上がりの中、試合開始直後から両チームが激しい得点の取り合いを繰り広げる激闘となった。東京Zは、得意とする3点シュートが高確率で決まり31得点を挙げるが、東京Uも準決勝に向けて、負けられない状況の中、主将・川島蓮が3点シュートを含む5得点、トビン・マーカス海舟、アンジェロ・チョル等が各4得点、リース・ヴァーグも3点シュートで得点を重ねたが、23―31の8点差でリードを許す展開で、第1Qを終了した。

 

東京ZとのプレーオフGAME2でMVPを獲得した東京Uのリース・ヴァーグはGAME3でも2本の3点シュートを含む14得点を挙げる活躍を見せた

 

 続く、第2Qに入ると両チーム共に中々得点を重ねられない状況となる中、東京Zは3本の3点シュートなどで15得点、東京Uも川島蓮の3点シュート、リース・ヴァーグの3得点などで追い上げを図るが、35―46と更にリードを11点差に広げられて前半を終了した。

 

東京Uの今林萌は2本の3点シュートを含む12得点を挙げる活躍を見せた

 

 ハーフタイムを挟み、後半第3Qで東京Uは今林萌が2本の3点シュート、リース・ヴァーグも3点シュートを含む5得点などで反撃を試みるが、東京Zも3点シュートやフリースローを確実に決めて、8点差と得点差を詰めたものの51―59で東京Zにリードを許す厳しい展開のまま勝負は第4Qへと持ち越された。

 

途中出場ながら、攻守で活躍して存在感をアピールした東京Uのブラ・ブサナ・グロリダ

 

 第4Q、両チームのブースター&ファンの声援が3日間の中で最高潮に盛り上がる中、逃げ切りを図りたい東京Zと、追い付き逆転勝利を目指したい東京Uの選手たちの意地のぶつかり合いとなった。しかし、東京Uがローカス・ガスティス、今林萌らが各4得点、川島蓮も3点シュートを決めたが、東京Zに追いつくことができず、準々決勝GAME3は東京Uが69―78の9点差で敗れ、東京Zが準決勝への切符を手にした。

 

東京Uで今季から指揮を執った橋爪純ヘッドコーチはコートを去り、控室で人知れず悔し涙を見せた

 

 チーム創設3年目で、初のホームでのプレーオフ開催となり、B2昇格という目標を叶えられなかった東京Uの橋爪純ヘッドコーチは言葉を選びながら、東京ZとのGAME3を冷静に振り返った。「(まずはGAME3が終わった瞬間ですが、お気持ちはいかがでしょうか)本日もご声援ありがとうございました。今シーズン1年間皆さんが応援してくださったお陰で、凄く良いチームができたかなと思います。ただ、何か足らなかったから負けたと思いますし、まだまだ選手たちもプレーオフという経験が少ない中、よくここまで戦ったかなと思います。ただ、皆さんの後押しがあったからこそ、ホームで開催できましたし、プレーオフでこういう良いゲームができたかなと思いますので、まずは選手、スタッフ一同皆さまに凄く感謝の気持ちでいっぱいです。(今シーズンのTUBCは過去最高のレギュラーシーズン第2位、そして、この様にプレーオフもホームで開催することができました。ファンの声援が選手に今日もたくさん届いたかと思います。試合を振り返っていかがでしょうか)シーズン序盤から80分間、またプレーオフを見越して120分間戦うチームを作ってきましたが、やっぱりどこか甘さがあったのか、自分たちが最後出し切ることができずに敗退してしまったということが、今振り返って、それがやっぱり普段の練習から一つひとつの練習含めて、そこを目指していけなかった部分がコーチを含めてですけど、そこが上手くいかなかったかなというのが、今の反省点です。プレーオフをどう戦うかってことを再認識させられた最後の戦いだったかなと思うので、そこは僕らも含めてワン・モア・ステップしてまた、この悔しい気持ちを次晴らせる様に必死にやっていきたいと思います。(今シーズンの最後の御礼ということで、ファンへのメッセージを)今シーズン、こういう温かい雰囲気を作っていただき、本当にありがとうございました。また、アースフレンズ東京Zのファン&ブースターの皆さんも後押ししていただいて、こんなにプレーオフで戦えたのが、凄く選手たちも幸せだったと思うので、来年こういう雰囲気でこれ以上の雰囲気を作って。来年こそはメインアリーナで、しっかりと勝ち切れるチームを作っていくと思いますので、また後押しを宜しくお願いします」と、プレーオフ準々決勝で敗退した悔しい気持ちと共に、今シーズンチームを熱く応援し続けた東京Uのファン&ブースターへの感謝の気持ちを伝えた。

 

負傷欠場中の東京Uでチーム最年長の宮田諭が試合後、今季のプレーオフ、そして東京Uの3年間の戦いの思いを熱いメッセージで伝えた

 

 続いて、選手を代表してチーム最年長の宮田諭が挨拶した。「シーンとしていますね。そうですね、東京Zの皆さん、そして、東京Zを応援している皆さん、素晴らしいゲームだったと思います。おめでとうございます。TUBCを作ってから3年目ですが、1、2年目はプレーオフがアウェイーの地で戦って、静岡さんと香川さんに最後飲み込まれてTUBCは負けました。それを考えると、この3戦の東京Zのパフォーマンスと応援している皆さんのエネルギーが本当に素晴らしかったと思いますし、試合には勝ち負けがつくので、勝ち上がるのは東京Zさんですけど、どちらのチームもどちらを応援している皆さんが素晴らしいと思いますし、これがそうですね、僕らがコートに立ちたい理由であって、勝ち続けたい理由なんですけど、好きなことを一生懸命頑張って、皆さんに応援してもらえる機会があるということが、どれだけ特別で、その中で結果を出さなくてはいけないプロ選手がどれだけ大変なものかっていうことを、3年目にして初めて1勝してチームとして感じることができたので、たった3年じゃ勝ち上がれなかったという風にとらえて、この先難しい時間が始まると思いますが、一人一人が何をすべきか考えて、前に進んでいってほしいなと思っています。いつも選手たちに言ってますが、その人に訪れる結果はその人に相応しいものなので、プロセスを大事にして、この悔しさを口で言うのは簡単だけど、本当に忘れないでほしいし、毎日練習する時だけでなく、選手でいる限りは、そして、スタッフでいる限りは応援してくれる皆に顔向けできる様に毎日頑張ってほしいなと思います。今日は青い服を着て集まってくださった皆さん。3年間応援してくれた人もいると思うし、今年からの人もいると思うし、思いはそれぞれだと思いますが、十分に届いていたと思いますし、どちらのチームにも本当に感謝の気持ちでいっぱいです。素晴らしい3日間と、素晴らしい3年間をありがとうございました」と、言葉を選びながら、感謝の気持ちを熱いメッセージで伝えた。

 

チーム創設3年目で、初のプレーオフをホーム開催した東京Uの家本代表取締役会長が準々決勝敗退の悔しい気持ちを涙と共に伝えた

 

 最後に、東京U代表取締役会長の家本賢太郎氏からも挨拶。「まず、東京Zの皆さん、蒲田の壁を超えたって、凄かったです。アウェーのエンドでカメラを撮っていて、色んなチームに撮影に行きましたが、蒲田と今日のエンドが一番きつかったです。凄い応援の熱です、本当に。TUBCのブースターの皆さん、本当にありがとうございました。勝ちたかったし、一緒に皆さんと3日目に勝つ姿を見たかったし、点差が詰まっていく所を見て、行けるって。今年もたくさん逆転を繰り返す、このまた新しいTUBCを見ていただいて、きっと皆さんは、全然行けると信じていただいたと思います。1年目、2年目、3年目とずっと悔しい涙を流しながらですが、パートナーの皆さん、支えていただいている多くのブルーラビッツのブースターの皆さん、ボランティアの皆さん、地域の皆さん、そして、この有明アリーナという本当に素晴らしい会場を使わせていただいている本当に多くの皆様に感謝を申し上げて今、この1年目、2年目、3年目で流した悔しい涙は先ほど、宮田選手も同じことをおっしゃいましたが、長い目で見た時には、まだこのわずか最初の3年の歴史だったという風に未来で言える様に、とても本当に頑張ってくれる選手、スタッフ、コーチが、この様についてきてくれて、やってきてくれているので、前に進める様に引き続き頑張っていきたいと思います。是非、皆さんの応援を引き続き宜しくお願いします。今日は本当にありがとうございました」と、初のホームでノプレーオフ開催で屈辱的な敗戦を喫した状況の中、準決勝に進み東京Z、そして、東京Uを熱く応援してくれたファン&ブースターへの感謝の気持ちを涙を流しながら熱い言葉で伝えた。

 

東京Uはプレーオフには敗れたが、この悔しさをバネに来季必ずや今年以上の感動、活躍を見せてくれるはずです!!

 

 本日の結果を持って、東京Uの2024―25シーズンは終了しました。

https://tubc.tokyo/