KSCくずは（北河内地区）

　ＫＳＣくずはは、１９６８年に結成された枚方最古のチームだが、昨年までは枚方市連盟主催試合とスポーツ少年団の試合にしか出場していなかった。しかし、今年から４種リーグに加盟し、全国大会予選に参加できるようになった。

　クラブには年長から小学６年までの54人が在籍。樟葉小学校のグラウンドを借り、水曜日は体育館で夜間トレーニング、土日にグラウンドで練習を行っている。コーチはボランティアの父兄ら13人だが、代表を務める平田伸介コーチはスペイン、イングランドでもサッカーに関わっていたという。指導は、基礎技術から攻撃・守備の基本原理と本格的。グラウンドにコーンを置いてジグザグでドリブルをしたり、ワンタッチでボールをつなぐ練習なども行う。

**平田コーチ（右）と内藤コーチ。同年代の２人は、サッカーについて熱く語り合うこともしばしば**

　将来的にサッカーを続けていくことを視野に入れ、ジュニアチームに籍を置く子どもも練習に参加しており、レベルは高い。１～３年と４～６年までの練習時間を分け、低学年はサッカーの面白さ、高学年になればより高度なテクニックも習得できるように練習が工夫されている。保護者も当番制でチーム運営を手助けしているが、４種リーグ加盟を機会に組織的な強化も模索している。

　キャプテンの内藤佑斗君は、田中碧（現デュッセルドルフ）が憧れというＭＦだ。「パスをつないで点を取る。同じポジションなのですごいと思う」。また父・良さんはチームのコーチ。「子どもたちが楽しくサッカーに取り組めるように」と、練習方法の研究にも熱心に取り組む。父親からは自宅でもアドバイスを受けると話し、サッカーに没頭できる環境は整っているようだ。