1981年に創立し、今年で45年目を迎えるの伝統あるサッカーチームである。百舌鳥小学校と西百舌鳥小学校の生徒が中心となっている。練習は平日火、木曜日、百舌鳥小学校や西百舌鳥小学校で主に行われる。また、陵南中学校も使用することができ、照明設備完備のグラウンドの下、戦術練習など充実したトレーニングが行われている。
チーム代表は小川敏朗氏で、自身も百舌鳥FCの出身で11期生になる。代表に就任した当初、少子化の影響やコロナ禍の影響もあり、部員数が1学年あたり2、3人になるなど激減し、チーム存続の危機にさらされた。そこで小川代表自らが中心となり、チームOB・OGらに声を掛け回り、コーチ就任の要請やサッカー備品の新規調達などの協力を仰ぎ、チームを立て直した。選手数も大幅に戻り、現在では男女約70名が在籍。コーチングスタッフも15名を数え、大半のコーチがC級、D級、GKライセンスなどのJFAコーチ資格を取得し、良質で熱の入った指導が行われている。また「百舌鳥スポーツクラブ」として、中学校の部活指導にスタッフを派遣するなど、将来的な総合型地域スポーツクラブとしての一面もあり、組織として充実してきている。
小川代表は「昔から地域に愛されているチームの代表を任せていただいていることに誇りを感じている」と顔をほころばせる。百舌鳥FCのような「地域チーム」には、主に運動未経験の子ども、得意ではない子どもが学校での友達付き合いをきっかけに入団する。対して、J下部ジュニアチームや実力のあるクラブチームは、運動能力に優れた子がセレクションされ、毎年、一定の選手層が確保される。その環境の違いについては「現時点では劣るかもしれないが、将来性のある才能豊かな子や、努力を惜しまない子もチームに参加してくる。そんな『百舌鳥FC』のチーム特性は団結力が武器だと思う。普段より学校生活において、顔を合わせることによってコミュニケーションがとれ、より深い絆に結ばれているように感じる。子ども達には自分の置かれているチームの環境を言い訳せずに何事にも真剣に取り組んで、その中で勝ち負けを経験してほしい」と、自チームの良さを話す。
6年を指揮するのは和田壮平コーチで、自身もチームの出身者である。「良くも悪くもまとまりがある学年。集中力が切れることが度々あるが、団結している時の力はいいものがある。地区トレセンに選出されているメンバーもいるし楽しみではある。日々の練習からメンタル面の成長を促したい」と話す。
チームの主将は北堀美寛くん。小学2年生からサッカーを始めた。主に左サイドハーフでプレーし、「好きな選手は堂安律(独フライブルグ)」と話すように、ドリブルで切れ込み正確なクロスを上げ得点に繋げる。プレスキッカーも任されており、チームメイトからの信頼も厚い。「強い相手との試合でも楽しい。全日リーグも含めて、各試合、全力でやりきたい」と熱く話す。野口吾柊(あしゅう)くんは右サイドを主戦場に、クロス、スルーパスなど様々なパスを前線に供給し、得点チャンスを作る。「チームのみんなで力を合わせて勝ちたい。モドリッチ選手のように、ほかの選手を生かすプレーも心掛けて勝利を目指したい」と話す。山下優宙(まひろ)くんは、元々ソフトボールチームに所属していたが、観戦したセレッソ大阪に魅了され、4年生時に入団した。恵まれた運動能力を武器に、相手フォワードの攻撃を止め、最後尾から起点となってパスで左右に展開する。サッカー歴はまだまだ浅いが、富安健洋(英アーセナル)などディフェンスプレーヤーのプレーを動画でチェックし、身体の向きなど自分のプレーの参考にするなど、日々成長している。
チーム入団については、チームホームページやインスタグラムで、練習見学や体験入部を随時募集している。
チームHP:百舌鳥FC
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