八尾久宝寺スポーツ少年団（中河内地区）

　八尾久宝寺スポーツ少年団は、１９７３年に創設された八尾市内で一番歴史のあるチーム。年中から小学６年まで53人が在籍している。コーチは全員がボランティアで13人で、うち２人はＯＢコーチだ。指導方針は、サッカーを通じた健全な青少年の育成。技術的には個人の能力に応じ、中学や高校で続けていける力を伸ばしていくことを目的に掲げる。練習は毎週土日に亀井小など二つの小学校のグラウンドを借りて行う。子供たちの可能性を広げるため、「できる限りいろいろなポジションを経験させたい」と、丸岡広尚コーチは語る。

　特徴的なのは、火・水に近くのフットサル場で行う午前６時15分から１時間の朝練習。基本、自由参加だが、ほとんどの子供たちが参加するという。使用後の後片付けや掃除は本人や家族に負担はかかるものの、強制はされない。しかも、平日の夕方もしくは夜の練習がないため、他の習い事に時間を避けるのがメリットだ。昨年の６年生チームは、大阪府の大会でベスト８の成績を残した。歴史があるだけに、Ｊ２・秋田でプレーする江口直生など現役ＪリーガーのＯＢもいる。また、卒団時に在籍中に獲得したトロフィー類を子供たちで分け合う伝統がある。チームに興味を持った子どもには一カ月無料で利用できる体験会が用意されており、希望すれば朝練にも参加できる。