新潟とのGAME2で記録に現れない献身的なプレーで活躍をした東京Uの田口暖
バスケットボールBリーグ3部(B3)2024―25シーズンの第22節、暫定2位(※)の東京ユナイテッドバスケットボールクラブ(TUBC、以下=東京U)と、同6位(※)の新潟アルビレックスBB(以下、新潟)とのGAME2「矢吹炉研 presents BLUE DAY」が2月22日、東京・荒川区南千住の荒川総合スポーツセンターで行われ、84―68で東京Uが新潟に勝利し、10連勝を達成すると同時に、ホームでの連勝記録を17にのばした。
荒川初開催となった東京Uの選手たちは新潟とのホームGAME2試合前の選手入場後に子どもたちと円陣を組んだ
前夜、荒川で初開催された東京Uのホーム試合。新潟を迎えてのGAME1は、今季2度目となる100点試合となる103―64と大差をつけての勝利となったが、GAME2は一変して、前半から1点を争う接戦がコート上で繰り広げられた。
荒川SCで行われた新潟とのGAME2は前日同様に東京U、新潟のファンやブースター705人が来場し、試合開始直後から会場内は早くもヒートアップした。
第1Qで得意とする3点シュートを立て続けに2本決めた東京Uの小倉渓
新潟は前日の試合から攻守でしっかりと修正を図り、第1Qは18得点を挙げた。東京Uも前日MVPを獲得した主将・川島蓮に加え、小倉渓が各2本の3点シュートを決めたほか、徳川慎之介も6得点を挙げ、第1Qは21―18と辛うじて3点差のリードで終了。
新潟とのGAME1でMVPを獲得した東京U主将の川島蓮はGAME2でも存在感を見せるプレーで活躍
続く、第2Qは新潟に確度の高い3点シュートを7本決められてが、東京Uも川島蓮が3点シュートを含む5得点、今林萌も3点シュートを決めるなど、前半終了まで1点差を争うシーソーゲームの展開が繰り広げられる中、前半を43―41の2点差のリードをつけてハーフタイムへ。
東京Uの長尾光輝は身体を張ったアグレッシブなプレーで得点に絡んだ
第3Qに入っても、試合状況は1点を争う拮抗する展開が続く中、東京Uは長尾光輝が5得点、リース・ヴァーグの3点シュートも効果的に決まり、60―59の僅差で新潟とのGAME2の勝負の行方は最終第4Qへ。
東京Uの田口暖は攻守でチームの10連勝に貢献するプレーを随所で見せた
第4Qに入り、東京Uの強度の高いディフェンスが新潟の攻撃を9得点に抑える中、東京Uは田口暖、今林萌、長尾光輝、ローカス・ガスティスが各4点を挙げる活躍を見せて24得点を挙げてリードを広げ、新潟とのGAME2は84―68の16点差で勝利。東京Uはチームの連勝を10にのばすと同時に、ホーム試合の連勝を17にのばした。
試合後、東京Uの橋爪純ヘッドコーチは荒川初開催となった会場に来場したファンに感謝の気持ちと次戦での応援をお願いした
試合後、今節に荒川初開催となった東京Uのホーム試合に来場した両チームのファン、ブースターに東京Uの橋爪純ヘッドコーチが感謝の気持ちとGAME2を振り返った。「(本日のGAME2は難しいゲームとなったが)本日もご声援ありがとうございます。昨日のゲームと違って、新潟さんが凄くディフェンスをアグレッシブにきて、凄く気持ちの入ったゲームだったので、うちもそれに負けない様にと思ったんですけど、昨日と違う展開になってしまったので、最後4Qでどっちの展開になるかなと思ったんですが、最後はうちの流れになって、点数を離すゲームとなりました。試合の前半はリズムをつかめなかったので、そこはまた修正しないといけない所かと思います。(今日は第1Qから中々インサイドを攻めさせてもらえない展開となったが、どのような指示を与えて試合を進行したのか)オフェンスの所の指示はそれほどしていなくて、ディフェンスの所のリバウンドと強度って所は実際に緩い部分があったので、そこは修正が必要だったかなと思って、そこの修正はしました。(プレーオフを見据えた上でもこの様なゲームは何回もあるかと思うが、プレーオフで正念場の時にどうチームを鼓舞していくか)自分たちのスタイルは代わる代わる選手たちをなるべくプレータイムをシェアして、アグレッシブに戦うってスタイルなので、誰が調子が良いとかも含めて、そういった所を判断して今のっている選手をいかに出せるかって所なんですけど、また出し過ぎるとエネルギーとかもコントロールするのが難しいので、そこの見極めが大事かなって思います。(次のゲームに向けてファンへのメッセージを)次はしながわシティバスケットボールクラブ(BC)と日体大の体育館であるかと思いますが、同じ東京都内なので、また皆さんに脚を運んでいただいて、ご青(声)援を送っていただけたら、こちらも助かりますので、選手の後押しを宜しくお願いします」と話した。
新潟とのGAME2のMVPには記録に残らないハードディフェンスとフローターを何本も決める活躍を見せた東京Uの田口暖が選ばれた
続いて、新潟とのGAME2のMVPには、記録には残らない所で素晴らしいハードディフェンス、フローターを何本も決めて田口暖が選べられた。「本日もたくさんの応援ありがとうございました。新潟さんが昨日の試合から凄く激しいカムバックをしてきて、前半は凄く厳しかったんですけど、最後は粘り勝てたので良かったです。(今節は月、火曜と試合があり、中2日での試合となったが疲れはないか)チームでタイムシェアをしているし、僕たちはブラ(ブラ・ブサナ・グロリダ)がケガをしてしまったので、その分までチームで頑張るって所があるので、全然大丈夫だと思います。(荒川で初の開催となったが、プレーをしていてファンからの青援は届いていたか)ハイ、たくさん届いています。(最後にファンへのメッセージを)シーズンはまだまだ続くので、たくさんの応援をこれからも宜しくお願いします。今日はありがとうございました」と、MVPに選ばれた思いと、後半戦に向けての意気込みを伝えた。
MVPを獲得した東京Uの田口暖は後半戦に向けて、更なる青援をファンにお願いするメッセージを送った
東京Uの次戦は、第23節・しながわシティバスケットボールクラブ(3月1日@日体大世田谷キャンパス/17時試合開始、2日@同/15時試合開始)との2連戦だ。
(※順位は2月22日、GAME2開始前時点)