SENBON SC（大阪市地区）

　「ＳＥＮＢＯＮ　ＳＣ」は、２００２年に創設された。小学１年から６年生まで大阪市立千本小学校に通う子どもを中心に４５人が在籍している。練習は水・金・土・日曜に千本小学校グラウンドや南開グラウンドで行っている。

　指導は、４人のコーチとクラブＯＢの大学生コーチが分担してあたる。指導方針は「サッカー好きの子供たちを育成しながら先も見据え、中学以降どこででも通用する選手に育つようにする」（菊川尚吾コーチ）。試合で勝利するなど上を目指したい子供たちのため、今年４月からＳＣとＳＳ（サッカースクール）に分け、それぞれのニーズに合った教え方をするように進化。ＳＣでは、より実戦的な指導を受けられるようになった。

　また、チーム情報を積極的に発信しようとインスタグラムやＦＢ（フェイスブック）も展開している。大阪市地区は、セレッソ大阪Ｕ―１２をはじめ強豪チームがひしめく激戦地区ながら、持ち前のチームワークを武器に全国大会出場を目指している。

**練習試合では、SENBON SC主将・仲本くん（右）のミドルシュートを、住吉大社SC主将・飯野くんがブロック**

　キャプテンの仲本賢司君は、３歳の時に「サッカーをやりたい」とやって来て菊川コーチを驚かせたという。聞けば、いとこの父が酒本憲幸氏（現セレッソ大阪アンバサダー）だと判明し、さらにビックリ。「将来はチームに絶対的に必要とされる選手になりたい」と目標を話す仲本君は、チームでは２トップの時はトップに、１トップの時は左サイドでプレー。取材日には、住吉大社SCとの練習試合が行われ、積極的にミドルシュートを放つなど、攻撃の軸として存在感を見せた。