昨年くら寿司カップ準優勝チームは、1982年創部。石切東小、石切小に通う子どもを中心に東大阪市内の子ども達、中には遠くから加入している選手もいる。
2017年から監督として指導に当たっている沈聖泰(シン・ソンテ)コーチの指導方針は「個の特徴を伸ばす、自分の武器を磨く事を意識しジュニアユース、ユース、その先へと選手を輩出する」と話す。練習は火・木・金曜に高学年、火・水・金曜に低学年が行っている。体育館も使用し個人のスキルアップに励んでいる。
15年前指導を始めた当初は「戦術的なことに重点を置いていたが、試行錯誤を経て個の育成を重点に変わってきました」という。止める、蹴る、運ぶの基本に加え、個を伸ばすため対人練習を重視するのも特徴だ。ゲーム後の待ち時間も無駄なく運動能力を上げるトレーニングを図っている。
キャプテンは2人制。昨年の決勝戦でゴールを挙げた波床瑛士くんは「(今年のチームは)みんな技術があって、一人一人がボールを持ててパスも回せるから個人で崩すよりはみんなで崩す感じ」と、特長をアピール。女子でセンターバックを務める石川姫彩さんは「強い相手を止められた時とか、自分の一つのプレーで勝てた時は楽しい」と、守備の要としての自覚を示す。元々のポジションはボランチだったが、昨年チーム事情からセンターバックで試合に出場した。女子だと思って勝負をしかけてくる相手チームの男子をことごとくはね返し、その才能を開花させたという。ゲームキャプテンの波床は「ドリブルもできて点も決められ、全部できる選手になりたい」と話し、チームを引っ張るプレーを誓っている。
くら寿司カップは順当に勝ち上がれば、中央大会決勝トーナメント1回戦で塚原サンクラブ1stと当たることが予想される。昨年大会の決勝大会の相手で、また今年2月の5年生大会でも苦杯をなめている。チーム一丸となってリベンジを果たし、その先にある大阪府No.1へ挑む。
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