加賀田SC（南河内地区）

　加賀田ＳＣは、１９７８年に創設。ジュニア（小学生）は９０人で、年少からのキッズ生を含めると１００人以上が在籍している。コーチはＯＢを含め、約２０人。女性コーチもいる。

　練習は土曜日に大阪・河内長野市の石仏小学校、美加の台小学校で行い、日曜日は試合。特筆すべきはグラウンド環境。石仏小学校グラウンドには天然芝ゾーンがあり、キッズや小学低学年の子供たちはクッションの効いた芝生の上で思う存分に動ける。

　クラブ方針は「小学生の健全育成を目的とし、サッカー技術のみを指導するのではなく、サッカーを通し、仲間の大切さや社会性を身につける」と定める。石仏小学校の教師時代にクラブの立ち上げに携わった石口了一さんは「サッカーで何を学ばせるかが大事。地域に根ざしたチーム作りを目指しています」と話す。クラブの規模としては人数的に大きく、子供たち全員が集まって練習する時は、グラウンド全面でボールを蹴ったり、小学校入学前のキッズが遊びの延長でトレーニングをする風景が展開され、圧巻だ。ホームページで新入部員の見学や体験入部を募集している。

　小学１年からサッカーを始めた中垣太一キャプテンは、チームでセンターバックを務める守備の要だ。「みんなの中心になれるポジション。みんな仲が良くて楽しいチームです」。平日はクラブの仲間とサッカーをしたり、個人練習で技を磨く。好きな選手は、オランダ代表のファン・ダイク（リバプール）で、将来は「世界でプレーできる選手になる」ことが夢だ。