FC ZERO
(三島地区)

 

   

 

 大阪北部の茨木・高槻市で活動しているFC ZEROは21年の発足だが、翌22年にDEPOカップ優勝(U―10)、23年は三井のリハウスカップ準優勝(U―11)、全農杯大阪大会準優勝、フジパンカップ関西大会優勝、全農杯関西大会優勝、今年は全農杯全国選抜大会で3位と快進撃を続けている。

 

FC ZEROのメンバー

 

 現在、小学4年から6年生までの40人弱の体制で4年生は平日の月・水曜、5、6年生は平日の水・金曜が練習日で土・日曜に試合などを行っている。

 

身振りを交え指導する代表の中島優コーチ

 

 チーム代表でメインコーチの中島優さんは「体験練習は随時受け付けていますが、(入会は)1学年15人ほどにしています。多くなりすぎると目が行き届かなくなりますから」と〝少数精鋭〟で活動する理由を説明する。コーチも6、7人とアットホーム感が漂うものの、練習内容は濃くレベルも高い。ある日の練習では、リフティングしながら後ろ向きに進むメニューから始まり二人一組でのトラップ、パス、2タッチでのパス、マーカー間をリフティングしながらのジグザグ前進、横に寝かせた障害物のコーンを超えながらのリフティングがウオームアップとなる。

 

マーカーコーンなどの障害を巧みなリフティングでかわす選手たち

 

 浮き球の処理から始まる1対1、1対2、2対2の練習からミニゲームへ。その間、中島コーチからの細かなチェックとアドバイスが止むことなく、濃密な2時間が過ぎていった。中島代表は「指導で心がけているのは本番を意識した練習です。メニューは、ポイントを伝えてあげることで効果を上げます」と、実戦とリンクさせることで子どもたちの成長を促す。

 

キャプテンの藤田圭周くん

 

 1期生の藤田圭周主将(6年)は「全農杯全国選抜大会は、関西代表として何も持って帰らないのはダメだと思っていたので銅メダルをもらえたことは良かったと思います」と、全国3位で自信をつけた様子。守備的ボランチとしてプレーする藤田主将は「ゲームをコントロールしてスルーパスを送る」シャビ・シモンズ(現RBライプツィヒ)のプレースタイルに憧れているといい「試合で生きたパスを出したい」と、AQUAチャレンジカップでの活躍を誓った。昨年の大会は、5年生のチームで6年生と対戦し「フィジカルの差を感じました」と振り返ったが、同年齢で対等に挑める今年の大会は真価が問われる。

 

 

チームインスタグラム:FC ZERO