キーワードは「新生」だ。兵庫県内に本拠地を置くプロスポーツチームの神戸ストークス(Bリーグ)、ヴィクトリーナ姫路(Vリーグ)、EPIC.EXE(3×3.EXE PREMIER)が新たなフェーズを迎えた。地域密着を掲げる3チームにスポットライトを当て、これからの挑戦を紹介する。
今季から本拠地を神戸に移したストークスはきょう25日、ワールド記念ホールで移転後初のホームアリーナでの試合(対福岡)に臨む。
森山知広ヘッドコーチ(39)は「1年目にビッグインパクトを出すことが大事。昨シーズン、セミファイナルであと2勝すれば(1部昇格)というアウェーの試合で目の前で昇格された。今季、僕たちが(移転)初年度に同じことをやる。今度は昇格する番にできれば神戸のファンもついてくれるんじゃないかな」と、1部復帰を最大の目標に挙げた。
野球やサッカーの人気プロスポーツチームが本拠を置く神戸で存在をアピールするには結果を残すことが一番だ。25年にはウオーターフロントに新たな本拠地となる収容客数約1万人の神戸アリーナ(仮称)が開業する予定だが、昇格は1年でも早い方がいい。
道原紀晃主将(34)も「選手は一年一年が勝負なので、神戸アリーナ開業に昇格を合わせることは考えてない。今季が勝負だと思っている」と、言葉に力を込めた。
また、森山知広ヘッドコーチは、試合で結果を残すことと並行して地域貢献活動の重要性にも言及した。「選手たちにはイベントにどんどん参加してほしい。神戸1年目だったら、初めましての人たちにこのチーム応援したいなとか、このチーム魅力的だなってやっぱり思ってもらわないといけない。でも、一人でも適当な選手がいると後ろ指をさされる。そういうチームにはしたくない」。道原主将も「チームをもっと知ってもらってバスケットボールを盛り上げて行きたい」と、地域とともに歩むチーム発展を掲げている。
兵庫県神戸市をホームタウンとするプロバスケットボールチーム。11年に兵庫ストークスとして誕生し、15年にホームタウンを西宮市に定めるとともに西宮ストークスに変更した。Bリーグが開幕した2016―17シーズンでB2王者となりB1に昇格したが、翌17―18シーズン17位で残留プレーオフの末にB2降格した。今季から本拠地を移し、現チーム名となった。チーム名のストークスは、県鳥の「こうのとり」が由来。