チームは、2018年に高石市周辺で活動していた「Erba FC」「F.F.C.SELECAO」「FCフォアフロント」の3チームが合併し、誕生。現在は、キッズを含めると100人近い選手が在籍。また併設のジュニアユースには各学年50人程度、合計150人近くの選手が在籍している。
クラブスローガンは、「一地(一致)団結!! 前進(全身)全霊!!」。
練習場所は主に高石周辺で、平日月・木曜日は鴨公園グラウンド、火曜日は清風南海高校グラウンド、金曜日は高師浜グラウンドで行い、土日は主に公式戦やカップ戦に参加している。また練習に陸上トレーニングを取り入れるなど、体幹強化にも努めている。
チーム理念は「心技体全ての成長を目指すこと」や「向上心、探究心、団結力を育み、本当のチームワークを身につけること」など。経験豊富なコーチ陣が、日々指導にあたっている。
6年生を担当するのは浅野大地コーチ。自身はJクラブユース時代に、フォワードとして大会得点王を獲得するなど、攻撃センスにあふれる指導者だ。指導については、主に攻撃面での連係が多く、ワンタッチコントロールの正確性を求め、パスを受ける位置、スペースを作る動き出しなど細かく指導する。浅野コーチは、「中には個性のある選手がいるが、選手としてまだまだ意識が低い。またチーム全体として物足らない」と、成長途中のチームに厳しい表情を見せるも、「このアクアチャレンジカップでも、中央大会に上がれる実力はあると思う。好結果を残し、全日につながれば」と、期待を込めた。
1stキャプテンを務める米田櫂飛くんは、3兄弟の末っ子。2人の兄がサッカーをしている中、物心ついた頃から、自然とボールに触れ、サッカーに熱中するようになった。チームについては「いろいろな特徴を持っている選手が多い。試合中も、またそれ以外の場面でも、みんなに積極的に声を掛け、チーム一丸となり勝利に向け努めている」と、チームのまとめ役に徹している。自身のプレーについては、「自分とタイプが違うが、パウロ・ディバラ(アルゼンチン代表、ASローマ所属)が好き。コースに正確で強烈なシュートを打てるところがすごい」と参考にしているとのこと。「このアクアチャレンジカップでは、一戦一戦勝利を積み重ね、強敵に挑み、勝ち上がりたい!!」と闘志を燃やしている。
2ndキャプテンを務める中野康太くんは、「好きな選手はムバッペ(フランス代表、現パリサンジェルマン)」と話し、プレースタイルも同様で、スピードを生かし、ファーストタッチで抜け出し、リーチの長い脚で豪快にゴールを決め、チームを引っ張る頼もしい存在だ。
6年生で紅一点の谷川来春さんは、幼児期に、高校でコーチを務める父にしばしば練習グラウンドに連れられ、その様子を見ていたのをきっかけにサッカーを始めるようになった。また親戚男性が、ジダン(元フランス代表)など往年の名プレーヤーのビデオ動画を見せてくれるなど、サッカーに囲まれた環境で育ってきた。「自分の持ち味は、1対1の守備。強度に自信がある」と小柄な身体の中には、男子選手に負けない闘志が備わっている。最近では、女子トレセンメンバーに選出されるなど、チームとしても必要不可欠の存在となっている。将来については、「アイタナ・ボンマティ選手(女子スペイン代表、FCバルセロナ所属)が目標の選手。WEリーグの選手となり、女子W杯で世界一を獲りたい」と、笑顔で話してくれた。
チームHP:Er Sele United FC