東京Uと岩手との試合は第1Qから両チームの選手がヒートアップ
バスケットボールBリーグ3部(B3)の東京ユナイテッドバスケットボールクラブ(TUBC、以下=東京U)が11日、東京・江東区有明の有明アリーナ(メイン)で、2024-25シーズンのホーム開幕戦となる第3節・岩手ビッグブルズ(以下、岩手)とのGAME1「SUNTORY presents OPENING GAME」を行ったが72―86で、東京Uが岩手に敗れ、有明でのホーム開幕戦を白星で飾ることができなかった。
スピード感あふれる攻撃で東京U最多となる17得点を挙げた今林萌
2022-23シーズンにB3に新規参入してから3シーズン目を迎えた東京U。今季の選手、スタッフの今季の目標はただ一つ「B2昇格」だ。
今月5、6日にアウェーで行われたパッツファイブ山口との今季開幕戦を、2連勝と幸先良いスタートを切った東京Uと対戦した岩手は、今季B3の中でも手強いチームの一つだ。昨季、B2に昇格したものの1シーズンで今季B3に降格。再度B2昇格を目指しており、東京Uにとっても、大変重要な試合となった。
今季新加入のリース・ヴァーグも3点シュート2本を含む10得点を挙げる活躍を見せた
東京Uは第1Qで、今林萌の3本の2点シュート、新加入のリース・ヴァーグも2本の2点シュートと効果的に得点を挙げたが、岩手の強度なディフェンスに苦しめられて、試合中盤から得点を挙げられない我慢の時間が続く中、岩手に着実に得点を重ねられ10―25の15点差で岩手にリードを許した。
新加入のローカス・ガスティスも高さを活かしたプレーで15得点を挙げた
続く第2Q、東京Uはリース・ヴァーグが2本の3点シュートを決めたほか、同じく新加入のローカス・ガスティスが8得点を挙げるなど、攻撃のリズムを取り戻し、31―41と点差を縮めてハーフタイムに突入した。
今季も東京Uのマスコット〝ユナイト〟が試合会場を大いに盛り上げてくれそうだ
後半第3Qに入り、東京Uの反撃が期待されたが、岩手・石川晴道の5本の3点シュートなど精度の高いシュートを決められ、岩手の猛攻を止めることができず、一時は最大で26点差をつけられ、東京Uにとって厳しい試合展開となった。
東京Uで3シーズン目を迎えるブラ・ブサナ・グロリダもチームの〝B2昇格〟に向けた思いは誰よりも強い
最終第4Qに入ると、有明でのホーム開幕戦勝利を願う3502人のファンの声援もあり、東京Uが、今林やブラ・ブサナ・グロリダが各7得点を挙げたほか、主将・川島蓮も4点を挙げ、オールディフェンスで岩手の攻撃を抑え込み点差を縮めたものの時すでに遅く、72―86の14点差をつけられて、岩手とのGAME1に敗れた。
今季も東京Uの主将を務める川島蓮が攻守で活躍を見せた
試合後、今季から東京Uの指揮を執ることになった橋爪純ヘッドコーチ(HD)は「まずは本日、応援していただきありがとうございました。今季開幕し。今日がホームでの開幕戦だったんですけど、惜しくも勝利できずに凄く悔しい気持ちでいっぱいです。それは僕もですが、選手たちも同じだと思います。まずは明日、悪かったことを勝利に繋げるためにしっかりと修正してリベンジしたいですし、残り40分戦える様にしたいと思います。天皇杯からビハインドになるシーンが凄く多かったんですが、選手たちの足が動いている時間というのは、一気に波が来ていて調子が良い証拠かなって思っていますので、早めにもっとその時間帯を作ったりして、うちのリズムでバスケットができれば明日の勝利に繋がるかなと思いますので、しっかりと明日はファイトして戦いなと思っています」と、ホーム開幕戦を振り返った。
今季から東京Uの指揮を執る橋爪純ヘッドコーチは岩手とのGAME1を振り替えるとともにGAME2へのリベンジを誓った
最後に、岩手とのGAME2に向けて「明日も応援宜しくお願いします。絶対に勝つので是非、会場に脚を運んでいただいて選手たちのサポートを後押ししていただけると有難いです」と、東京Uのファンに熱い言葉でメッセージを伝えた。
有明でのホーム開幕戦で挨拶を行った東京U代表取締役会長の家本賢太郎氏
東京Uの次戦は、12日に有明アリーナ(メイン)で、岩手とのGAME2(15時試合開始)を行う。