競泳・東京五輪金メダリストの大橋悠依さんと記念撮影に収まる「競泳スペシャルレッスン①」に参加した参加者たち
「スポーツの日」の10月14日、東京・江東区辰巳の東京アクアティクスセンターで「アクアスポーツフェスティバル」(主催・東京アクアティクスセンター)が行われた。競泳女子の東京五輪個人メドレー2冠で、パリ五輪日本代表の大橋悠依さん(28)、デフリンピックブラジル大会競泳金メダルの茨隆太郎さん(30)をスペシャルゲストに迎え、楽しいイベントを実施。東京五輪の競泳、飛び込み、アーティスティックスイミング、同パラリンピックの水泳競技の会場となった舞台をぜいたくに使用。参加者は大いに刺激を受けていた。
子どもたちが泳ぐ姿を頼もしげに見る大橋悠依さん
決して忘れられない一日になった。
世界の頂点を極めた大橋さん、茨さんから直接教わり、触れ合った。その会場は、東京五輪、パラリンピックで実際に使われた「東京アクアティクスセンター」だ。大人から子供まで、幅広い年代が参加した「アクアスポーツフェスティバル」は大盛り上がり。子供たちからは「楽しかった!」と声が挙がった。
東京五輪で獲得した2個の金メダルを首から下げて笑顔で登場した大橋悠依さん
午前10時のオープニングに大橋さんが登場。金メダル2個を首から下げ「私は東京五輪でこのコースの2&3レーンで泳ぎ、金メダルを獲りました。故郷の滋賀県で小学校に入学する前から始めた水泳。皆さんにもレッスンを通して泳ぎがうまくなってほしい」とあいさつすると、大きな拍手が送られた。
プールの中で笑顔で子どもたちに水泳の楽しさを教える大橋悠依さん
その後の「競泳スペシャルレッスン①」では準備運動に続いて実際にプールに入り、基礎から学んだ。
大橋さんといえば「なめらかな泳ぎ」が代名詞だが、目の前で披露されたその〝ストリームライン〟は「美しい」のひと言。「力を入れれば前に進むわけではない。リラックスして力を抜くことが、浮くためのポイントになる」という言葉には説得力があった。
「頭のてっぺんから引っ張られている感覚が大切」と子どもたちにアドバイスを行う大橋悠依さん
メダリストの助言を胸に、参加者は正しい姿勢を意識。最初はぎこちなかったが「頭のてっぺんから引っ張られている感覚。抵抗が少なく、楽に泳げる」という言葉を受け、次第に上達していった。
レッスン終盤で東京五輪で金メダルを獲得した自由形の100メートル個人メドレーを披露した大橋悠依さん
レッスン終盤には、大橋さんがバタフライ、背泳ぎ、平泳ぎ、自由形の100メートル個人メドレーを披露。東京五輪で2冠、今夏のパリ五輪にも日本代表として出場したオリンピアンの「なめらかな泳ぎ」には、場内からため息が漏れたほどだった。レッスンを終えた大橋さんは「これからも長く、楽しく水泳を続けてほしい」と呼びかけた。
金メダルをそれぞれ披露する大橋悠依さんとデフリンピック競泳・ブラジル大会金メダリストの茨隆太郎さん
午後からは、大橋&茨VS参加者の「競泳リレー対決」、茨さんの「デフ水泳教室」、大橋さんの「競泳スペシャルレッスン②」などを行って楽しい時間を過ごした。
ゲストvs参加者で真剣勝負を行った競泳リレー対決で現役時代を彷彿させる泳ぎを披露した大橋悠依さん
大橋さんが「東京アクアティクスセンターは普段、一般開放もしている。皆さんも泳ぎに来てください」と声をかけると、大きな拍手が贈られた。東京五輪の「レガシー」を舞台に行われたフェスティバルは、誰の心にも残るものとなった。
競泳リレー対決終了後、参加者たちと記念撮影を行った大橋悠依さんと茨隆太郎さん(写真前列左は超ときめき♡宣伝部のおはる&あきちゃん、同右は江東区観光キャラクターのコトミちゃん)
ダイビングプールで行われた3メートルの飛込台からの飛込飛込体験
プールの中で〝唯一行われる球技種目〟水球を体験する参加者たち
アーティスティックスイミングの基本動作、泳法を教わり、ひと味違う水泳の
水深5メートルのダイビングプールを使い、スノーケリングセットを着用してのスノーケリング体験
成蹊大体育会水泳部水球班が協力し、水球のデモンストレーションで華麗なパス回しやシュートなどを披露した
一般社団法人東京アーティスティックスイミングクラブが美しい演技を披露し、観客を魅了した
来年11月に初開催される「東京2025デフリンピック」に向けて、デフリンピック競泳・ブラジル大会金メダリストの茨隆太郎さんがデフ水泳のスタートについて説明した
茨隆太郎さんは飛込台右側にある「青」ランプの点滅でスタート
デフ水泳のスタートランプを体験する参加者たち
デフ水泳体験終了後、茨隆太郎さんと記念撮影を行った参加者たち
競泳スペシャルレッスン②の参加者たちと記念撮影を行った大橋悠依さん