
釜石SWとの海幕戦でプレイヤー・オブ・ザ・マッチ(POM)に選ばれた江東BSの尾﨑達洋
NTTジャパンラグビーリーグワン 2025―26シーズンが12月13日に開幕。昨季に引き続き、今季も ディビジョン2(2部)で戦う清水建設江東ブルーシャークス(略称・江東BS)は、江東区・夢の島競技で第1節・日本製鉄釜石シーウェイブス(同・釜石SW)とのホストゲーム海幕戦(開幕戦)を行い、28―17と江東BSが勝ち、幸先良いスタートを切った。

2025ー26シーズンのホストゲームを行った夢の島競技場には2511人が来場
昨季、2部で7位(5勝1分け8敗、勝ち点24)となり、入れ替え戦を制して今季も2部で戦う事になったが、今季はディビジョン1(1部)との入れ替え戦に進める2部で2位以上を目標に掲げる。チームはロックの安達航洋が新キャプテンを務め、昨季まで2部のNECグリーンロケッツ東葛でプレーをしていたフィジー出身のCTBマリティノ・ネマニと、プロップの野村三四郎がバイスキャプテンとしてチームをけん引することになった。
2511人が来場した夢の島競技場は、寒さが増す状況の中、グラウンドでは両チームの熱い戦いが繰り広げられた。

江東BSの新キャプテンとなった安達航洋は攻守で存在感あるプレーを見せた
江東BSは、前半6分に長谷銀次朗のトライで7点を先制する。一方、釜石SWも同16分にM・ハントのPGで3点を返し、前半を7―3で終了する。
ハーフタイムを挟み、後半になると両チームの攻守のギアが入り、得点の取り合う激しい試合展開が繰り広げられた。江東BSは後半2分に尾﨑達洋のトライで追加点を挙げる14―3とするが、釜石SWも同6分に村上陽平のトライが決まり14―10とした。

後半開始早々にトライを決めた江東BSの尾﨑達洋
続く同9分、今度は江東BSのM・ネマニが移籍後初のトライを決めて、再び21-10と得点差を広げた。
しかし、釜石SWも同31分に畠澤諭のトライで再び7点差と迫り、」21-17の4点差となり、両チームの選手たちはスタンドからの声援を背に開幕戦勝利に向けて、熱いプレーを続けた。

後半9分に移籍後初トライを決めた江東BSのマリティノ・ネマニ
そして、勝負を決定づけたのは江東BSのE・トゥイトゥポウで、同36分にトライを決め、B・バーンズもこの日4本目となるゴールを確実に決めて28―17として、江東BSが猛追する釜石SWを突き放し、ホスト会場・夢の島で今季開幕戦白星を手にした。

試合を決定づけるトライを決めた江東BSのエッセンドン・トゥイトゥポウ
江東BSの次戦は、12月20日に博多の森陸上競技場で行う九州電力キューデンヴォルテクスとのビジターゲームだ。ホストゲームは年明け1月10日に夢の島競技場で行うレッドハリケーンズ大阪戦(試合開始14時半)だ。

試合後にスタンドから熱い声援を送った江東BSのファンに今季初勝利した感謝の気持ちを伝えた


試合前に夢の島競技場のトラックを使って行われた「江東マスコットダービー」
江東BSの海幕戦では、様々なイベントや企画が行われ、中でも大きな注目を集めたのが、江東区のマスコットキャラクターによる本格的な競馬風レース「江東マスコットダービー」だ。出走したマスコットは【砂町銀座商店街/すなっち】【深川仲町通り商店街振興組合/なかもん】【豊洲商友会協同組合/まがりまめ君】【江東区観光キャラクター/コトミちゃん】【亀戸花まつり実行委員会/シャカメくん】【東京ユナイテッドバスケットボールクラブ(TUBC)/ユナイト】【江東BS/鮫太朗】。レースはコース直線50mを使い、「コトミちゃん」(出走距離25m/25m地点からスタート)、「ユナイト」(コース途中でスタッフにジャンケンで勝利しないと進めない)にはハンディキャップを与えた上で行った。レース前には馬券(予想券)を参加者に渡し、1位を見事的中した人には豪華賞品が当たるなど、新たな企画として大いに盛り上がりを見せた。

レース結果は、なかもんが1着、鮫太朗が2着、すなっちが3着となった。