TUBCとNO EXCUSEのマスコットが早くもコラボ
東京ユナイテッドバスケットボールクラブ(以下、TUBC)が4日、車いすバスケットボールチーム「NO EXCUSE」と連携協定を締結した事を発表した。
TUBCは2022―23シーズンからプロバスケットボールリーグ3部(B3)に新規参入。チームのミッションの一つに「共生社会の実現」を掲げており、設立当初からパラスポーツへの関わりを模索してきた。
主な活動場所として「東京2020パラリンピック」の男子車いすバスケットボールの競技会場で、男子日本代表が銀メダルを獲得した有明アリーナをTUBCが練習、試合で利用していることもあり、大会後のレガシー施設として、月1回の車いすバスケットボール体験教室を開催している。
車いすバスケットボール日本代表で、NO EXCUSEに所属する香西宏昭選手
一方、NO EXCUSEは東京を拠点に活動する車いすバスケットボールチームで、昨年の天皇杯では準優勝を果たし、日本代表の香西宏昭選手が在籍し、日本屈指の強豪チームとして日々の活動を行っている。
今回、連携協定を締結したTUBCとNO EXCUSEは、有明アリーナで開催している車いすバスケットボール体験教室を共同運営しているほか、TUBCに在籍し、バスケットボール界のレジェンドこと、宮田諭選手と、NO EXCUSEの及川晋平ヘッドコーチが旧知の仲で、人的交流も以前から深まっていて、より連携を深めるべく、両チームがこのほど正式に連携協定を締結することに至ったという。
今後は、様々な場所で車いすバスケットボール体験教室を共同運営するほか、興行時の相互送客、イベントの参加等、より一層パートナーとして活動していく。
バスケットボール界のレジェンド、TUBCに所属する宮田諭選手
【TUBC家本賢太郎代表コメント】
身体障害者手帳1種2級。私が14歳のときにもらった初めての「身分証明書」でした。小学生までは野球しか頭になかった自分が車いす生活になり、体を動かす楽しさ、喜び、幸せを感じることがイメージしにくくなったとき、当時私の病室に通い続けてくれた車いすの男性から誘っていただいたのが車いすバスケットボールの練習会場でした。練習場は家から遠かったし、当時は車いすに対応した低床バスもごく限られた本数。でも、そこでプレーしている選手たちを見ると、ありきたりですが「え、みんな僕と同じ車いすでしょ、なにこの迫力」と。
今年1月に、3年半ぶりに開かれた車いすバスケットボールの天皇杯。決勝戦へNO EXCUSEの応援に行きました。東京体育館を包む熱気は最高。選手は誰もがエナジーあふれるプレー。会場に座った私は、そう、日本の車いすバスケットボールは世界のトップレベル、だからこそもっと多くの人に足を運んでもらい、興味をもってほしいとも感じました。
今回、NO EXCUSEの皆さんと連携協定を結ばせていただけることは、TUBCにとっても私自身にとっても望外の喜びです。NO EXCUSEとTUBCが共にバスケットボールの魅力を発信し、どちらのチームも一緒に応援していただけるような様々な連携を進めていければと考えています。スポーツが持つチカラを信じる2つのチームが、バスケットボールをきっかけにした新たな人と人との繋がりをさらに拡げていきます。どうぞこれからの活動にご期待ください。
有明アリーナ(サブ)で行われた「車いすバスケットボール体験会」の模様
【NO EXCUSE 及川晋平ヘッドコーチコメント】
様々なご縁がありTUBCの皆様とご一緒する機会に巡り合いながら、こうして連携協定を結ばせていただけることに未来への希望を感じております。車いすバスケットボールで使用するコート、リング、ボールは一般のバスケと全く同じです。少しの気付きや工夫で、誰もがみんなで楽しめる「場」になる、TUBCの皆様と共に、そんな「場」が広がっていくような活動につなげていきたいと思っております。スポーツは、人と人とを結びつけるためにとても有効な手段になり得るもの。今はまだ、ともすればあまり時間を共にすることのないバスケットボール、車いすバスケットボールの両競技の選手、関係者、ファンの皆さんが、我々の活動を通じて互いを知る機会となり、たくさんの人の輪が広がっていくことを願っています。
【NO EXCUSEについて】
2003年結成。東京都車いすバスケットボール選手権大会17連覇中。内閣総理大臣杯(現天皇杯)日本車いすバスケットボール選手権大会準優勝6回を誇る。
https://www.noexcuse.jp/top.html