45歳〝レジェンド〟東京Uの宮田諭は身体を張ったプレーでチームを鼓舞する活躍を見せた
バスケットボールBリーグ3部(B3)第24節となる東京ユナイテッドバスケットボールクラブ(東京U)とヴィアティン三重(三重)のGAME2が25日、東京・江東区の有明スポーツセンターで行われ、第4Qまで接戦の末、東京Uが三重に82―84の2点差で惜しくも敗れた。
前日(24日)行われた三重とのGAME1は、東京Uの試合として初となる〝声を出しての応援〟が解禁された記念すべき試合となった。会場に駆け付けた多くのファンは、マスクを着用した状態ではあるものの「T・U・B・C」「GO!GO!UNITED」「ディフェンス」など、声を出しての応援が選手たちの背中を押し、チームは85―67で三重とのGAME1を制した。
前日のGAME1に続き、この日も28得点を挙げる活躍を見せた
GAME2で東京Uは、第1Q開始後、東宏輝の3点シュートで幸先良いスタートを切ったものの、三重のディフェンスに苦しめられ、ゲーム中盤で一時は最大で16点差をつけられる苦しい展開を強いられた。しかし、マイケル・クレイグや新号健らのシュートで得点を重ねて、14―21の7点差で第1Qを終了した。
第2Qで逆転を目指す東京Uは、45歳〝レジェンド〟宮田諭を投入。宮田諭の身体を張ったプレーがチームを鼓舞し、アンジェロ・チョルが6得点、川島蓮が5得点を挙げ、ディフェンスも機能して、一時は逆転するゲーム展開となり、33―37の4点差まで追い付き、前半を終了した。
ハーフタイムを経て、第3Qに入ると、東京Uのオフェンスのギアが一段アップ。前日の試合で得点、リバウンド、アシストで〝トリプルダブル〟の大活躍を見せたマイケル・クレイグが2本の3点シュートを含む12得点を挙げ、68-60で逆転に再度成功し、げームは最終の第4Qへ。
第4Qに入り、三重のハードディフェンスで得点が中々挙げられない展開となり、三重に再度逆転を許すなど、シーソーゲームとなる熱いゲームとなった。試合は残り20秒でマイケル・クレイグがシュートを決めて82―81と1点リードしたが、試合終了間際に三重のタッカー・ヘイモンドに3点シュートを決められ、82―84の2点という僅差で、東京Uが惜敗を喫した。
〝声出し応援〟が解禁となった客席からは選手の背中を押す応援で会場を盛り上げた
試合後、早水将希ヘッドコーチは「三重とのレギュラーシーズンの戦いはこれで終わりとなるので、(新規参入チームの)同期同士で最後に熱い試合を見せられたかと思います」と、今季同リーグに新規参入した同期ダービーで戦った三重に対して、感謝の言葉を伝えた。
三重とのGAME2で、立ち上がりから苦しい展開となったことについて「三重がインサイドのところをしっかりと固めてきたので、そこに固執し過ぎたところがあったかと思います。もっとボールを振ってチームとして、ボールをシェアするべきだったかと反省しています」と、試合の立ち上がりについて反省のコメント。
プレーオフに向けた戦略として、早水将希ヘッドコーチに代わり、選手への指示を出す竹内峻アシスタントコーチ
また、竹内峻アシスタントコーチが試合の中で、指揮を執る時間も多かった点について「僕が以前、体調不良で試合にいなかった時もありますし、もしかしたら退場になってしまうシチュエーションも色々と考えられます。これから先のことも考えて、竹内アシスタントコーチに指示を仰ぐシーンがかなり多かったかなと思います。本当に良く、竹内アシスタントコーチがやってくれたと思います。拍手をできればお願いしたいと思います」と、竹内アシスタントを称えた。
三重との試合で課題と、得たものが多くある試合だったが「最後、三重の1番の選手が(タッカー・ヘイモンド)3点シュートを決めた勝負強さ、最後にビッグショット決めるメンタリティーとかは、技術だったかなって思います。ただ、チームとしてはその最後の1本に行くまでの過程で勿体ないシーンがかなりあったかなと思うので、バスケットは最後の1分1秒を頑張ればいいのではなくて、それまでの過程っていうのが大切だということが今節で感じたところです」と、第4Qでの試合終了間際の両チームの攻防に関して、冷静に振り返った。
最後に、会場に詰め掛けた多くのファンに対して「試合は負けてしまいましたが、次のラストホーム2試合(鹿児島戦)は必ず連勝しますので、引き続き応援を宜しくお願いします」と、メッセージを送った。
試合後、会場に駆け付けたファンに感謝の気持ちを伝える東京Uの選手たち
キッズMCの子どもと記念撮影するユナイトとDJの竹本タクシー
東京Uの次回ホーム試合は、4月7日(19時試合開始)、8日(14時・同)に有明アリーナ(サブ)で行われる鹿児島レブナイズ戦で、今季ホーム最終戦となる。