長尾光輝が欠場する中、東京UのPG田口暖は24分26秒のプレータイムで孤軍奮闘の活躍でチームの11連勝に大きく貢献した
バスケットボールBリーグ3部(B3)2024―25シーズンの第11節、現在3位(※)の東京ユナイテッドバスケットボールクラブ(TUBC、以下=東京U)と、同15位(※)の東京八王子ビートレインズ(以下、八王子)とのGAME2が12月10日、東京・江東区有明の有明アリーナ(サブ)で行われ、82―68の14点差で東京Uが前夜に続いて八王子を破り、チームの連勝記録を11に伸ばした。
東京Uvs八王子とのGAME2には八王子のマスコット「トレンチー」も駆け付け、東京Uマスコット「ユナイト」と一緒に会場を盛り上げた
前夜行われた八王子とのGAME1で勝利した東京Uはこの日、長尾光輝が欠場し、上田雅也、宮田諭と3選手がいない中、9選手での戦いを強いられる厳しい状況となった。
東京Uは前日の試合で負傷した長尾光輝が欠場し、9人の選手で戦う厳しい状況の中、小倉渓が今季初のスタメンで出場
しかし、東京Uは小倉渓が今季初のスタメンに名を連ねたほか、田口暖、徳川慎之介、ローカス・ガスティス、リース・ヴァーグのスタメン5選手が試合開始直後から欠場した3選手の悔しい思いを熱いプレーに込めた。第1Qは、八王子に3本の3点シュートなどを決められたが、東京Uはローカス・ガスティスの8得点をはじめ、田口も3アシスト、4得点を挙げる活躍を見せて、アップテンポな試合展開の中、21―21のイーブンで終了した。
東京Uの田口暖は攻守に渡って、スピードあるプレーを見せて、10得点、5アシスト、3リバウンドの活躍を見せた
続く第2Qに入ると、東京Uの強度なディフェンスのギアが上がり、八王子を15得点に抑える一方で、東京Uはリース・ヴァーグが3点シュート、ローカス・ガスティスが4得点と両外国人が身体を張ったプレーでチームをけん引し、前半を41―36の5点差をつけた。
前半だけで12得点を挙げる活躍を見せた東京Uのローカス・ガスティス
ハーフタイムを挟み、第3Qは両チームの3点シュート合戦となった。八王子が4本の3点シュートを決めたが、東京Uもリース・ヴァーグが連続で2本の3点シュートを決めたほか、川島蓮、今林萌も各3点シュートを決めるなど、第3Qを61―48とリードを13点差に広げて、ゲームは最終第4Qへと突入。
東京Uのリース・ヴァーグは第3Q開始直後に立て続けに2本の3点シュートを決めるなど、この日は15得点を挙げる活躍
第4Qは。両チームが総力戦の展開となり、東京Uは川島が2本の3点シュートを含む7得点、今林も6得点、前夜の試合でMVPを獲得した徳川慎之介も5得点を挙げる活躍を見せて、粘る八王子もディフェンスが抑えて、82―68の14点差で勝利し、チームの連勝記録を11に伸ばした。
チームに負傷者が相次ぐ中、東京U主将の川島蓮が24分超に渡るプレーと3本の3点シュートを決める活躍でチームの11連勝をお膳立てする活躍を見せた
試合後、東京Uの橋爪純ヘッドコーチ(HD)が八王子とのGAME2を振り返り「本日も応援ありがとうございます。今日、長尾光輝が昨日のゲームでちょっとアクシデントがあって出れず、ガードが不安で、出れる選手が9人ってことで、かなり苦しい展開で心配していたんですけど、それでも自分たちのスタイルをしっかりと貫き通せたのが、今日の勝因だったのかと思います。(この2日間、ディフェンスが良かったというファンの声が多いが)時間帯によっては、ちょっと落ちる所はありますが、特に小倉選手とか、いつもそんなにプレータイムが無い中、今日は20分ぐらい出て、かなり貢献してくれたかなと思うので。誰かが抜けた穴をしっかりと埋められる選手というのが、うちのチームの強みかなと思うので、しっかりと今後も全員で戦っていきたいなと思います。(チームは11連勝となったが、今の気持ちは)昨日も言ったんですけど、一戦一戦勝つことが大事になってくるので、またすぐに今日は火曜日ですけど、土日に岐阜さんとホーム試合があります。岐阜さんも連勝中のチームなので、しっかりとチームとしては、勝ちたいなと思っているので、しっかりと休んでから、準備をしていきたいなと思います。(次のホーム試合に向けて)有明のサブではありませんが、江戸川区での試合となりますが、是非皆さん足を運んでいただいて、選手たちの後押しをお願いします」と、東京Uのファンにメッセージを送った。
八王子とのGAME2でMVPに選べれた東京Uの田口暖
続いて、八王子とのGAME2のMVPには、10得点、3リバウンド、5アシストと、PGとしてこの試合で25分32秒のプレーで孤軍奮闘の活躍を見せた東京Uの田口暖が選ばれた。「本日も応援ありがとうございました。9人という人数で戦わなくてはいけなかったのですが、本当にチームの皆にカバーしてもらって、僕も最後まで戦えて勝てたのが凄く良かったと思います。(苦しい時間帯が多かったかと思うが)リズムが掴めない時、僕たちはディフェンスからって声掛けが絶対にあるので、そこが所々でしっかりと出て、こういう点差になったのかなと思います。次戦の岐阜戦は年内最後のホーム試合になりますが、岐阜さんも連勝しているので、皆さんの力が絶対に必要です。応援宜しくお願いします。ありがとうございました」と、9人で戦った八王子とのGAME2を振り替えると同時に、今週末の江戸川で行う年内最後のホーム試合への応援をお願いするメッセージを送った。
東京Uの次戦は、14、15日に江戸川区西葛西の江戸川区スポーツセンターで今季唯一の江戸川開催となるホーム試合開で、同7位の岐阜スゥープスとのホーム試合を行う。
(※順位は12月10日、GAME1開始時)