試合終了後、満員御礼となったホーム有明アリーナ(サブ)のファンからの応援に応える東京Uの選手たち
バスケットボールBリーグ3部(B3)第26節となる東京ユナイテッドバスケットボールクラブ(東京U)と鹿児島レブナイズ(鹿児島)のGAME2が8日、東京・江東区の有明アリーナ(サブ)で行われ、東京Uが77―86の9点差で鹿児島に敗れた。
同リーグの今季(2022―23シーズン)レギュラーシーズン最終戦となった両チームの対戦。前日のGAME1は、87-79の8点差という僅差で、東京Uガホーム有明に集まったファンの声援も力にして、チーム一丸となっての勝利を収め、GAME2に大きな注目が集まった。
すでに、プレーオフ出場権を獲得している両チームだが東京Uにとって、前日の試合後のインタビューで早水将希ヘッドコーチが「明日ここ(有明)で、僕たちのバスケットを、僕たちがやりたいことを表現したいと思います」と話したが、新規参入チームとして1年間戦い抜いてきた結果を見せる重要な試合とあって、選手たちも第1Qから身体を張ったプレーを見せた。
レギュラーシーズン最終戦も33得点を挙げる活躍でチームを鼓舞したマイケル・クレイグ
序盤から両チームともに、激しい攻防が続く中、マイケル・クレイグが4連続得点で食らい付き、1点ビハインドの18―19で第1Qを終了した。
続く第2Qは、新号健の技ありのシュートもあり、両チームが1点を争う展開の中、38―38の同点で試合はハーフタイムへ突入した。
技ありの華麗なシュートを決めた東京Uの新号健
後半、第3Qに入り、両チームともにオフェンス、ディフェンスともに更にギアがアップし、川島蓮のフィジカルを活かしたアタックもあったが、3点ビハインドの59―62で最終の第4Qへ。
フィジカルを活かしたアタックを随所に見せた東京Uの川島蓮
両チーム共に、レギュラーシーズン最終戦、プレーオフで再度対決する可能性もある中、意地のぶつかり合いの好勝負が繰り広げられたが、77―86の9点差と、両チームの今季対戦4戦目も一桁得点差での決着となり、東京Uが鹿児島に惜しくも敗れた。
B2、B3通算200スティールを達成した斉藤豊
試合後、早水将希ヘッドコーチのコメントは次のとおり。
◆接戦となる展開となったGAME2を振り返っていかがですかー
早水HC「まずは鹿児島レブナイズの選手、スタッフ、ファンの皆さん、2日間ありがとうございました。まだ(鹿児島の)順位は確定していませんが、またプレーオフでこれぐらい熱い試合をしたいなと思いますので、お互いに勝ち上がりましょう。宜しくお願いします。そして、TUBCのファンの皆さん、本日も応援ありがとうございました。最初のセレモニーから(会場を)青一色に染めていただいて、本当に僕たちのホームがここだなって、改めて認識できた良い空間を作っていただけたと思います。試合の結果は残念だったんですが、プレーオフに向けて、この2日間、上位チームと戦えるということが実感できましたので、必ずプレーオフで僕たちの力を見せつけてきたいと思いますので、引き続き応援を宜しくお願いします」
試合後、満員の有明アリーナ(サブ)に来場したファンに熱いメッセージを送った東京Uの早水将希ヘッドコーチ
◆昨日のGAME1に引き続き、1点を争う好ゲームとなりました。バスケットボールの魅力を伝えられたのではないかー
早水HD「我慢の時間帯が両チームそうですが、我慢をし続けるところで、拮抗した試合っていう形になったのかと思います。ただ、最後の10点差、9点差という所を縮められなかったことをしっかりと修正して、プレーオフに向けて準備をしていきたいと思います」
◆TUBCは1年目、レギュラーシーズンがこの試合でラストとなりました。ホーム開幕戦は有明アリーナ(メイン)に9295人。ラストとなる今日は有明アリーナ(サブ)で満員の中で、試合をすることができました。レギュラーシーズンを振り返っていかがでしょうかー
早水HC「本当に、この空間っていうのが、一番最初に良く言うのですが、一番最初は声援っていうか、観戦をしていただいている感覚だったんですが、最後にこの空間を感じた時に応援というか、後押しをしてもらっているというのが、非常に感じました。これは本当にTUBCという大きな組織として成長できた所だと思います。僕たちも目標だったプレーオフに進出できました。これからプレーオフがありますので、共に戦っていきたいなと思いまので、宜しくお願いします」
◆最後にプレーオフに向けて、力強いメッセージを皆さんにお願いしますー
早水HC「ここ(有明アリーナ)で戦えるかは組合せ次第でわかりませんが、必ず皆さんと良い景色を見るために準備をしていきますので、テレビ越しでも良いですし、SNSでも良いので、応援を宜しくお願いします。本当に僕らの力になっています。必ず、勝ってきます。宜しくお願いします」
試合後、同リーグから最終節を終えての全チームの順位が確定。その結果、プレーオフの対戦カードが発表(4月8日時点)され、6位となった東京Uは、3位の静岡ベルテックスと対戦する。
また、1位の岩手ビッグブルズは8位の豊田合成スコーピオンズ、2位のさいたまブロンコスが7位のトライフープ岡山、4位の鹿児島レブナイズが5位の横浜エクセレンスと対戦する。
会場設営の撤収作業終了後、ホーム有明でのボランティア活動に果敢に参加してくれたメンバーと選手、スタッフでプレーオフに向けてガッツポーズ(写真上下)
レギュラーシーズンを一緒に戦い、チームを支えてきたチームスタッフ等と記念撮影を行った東京Uの選手たち